書くしかできない

子供、夫、私。過ぎていく日々を書き留めています

読書記録

「フォークロアの鍵」川瀬七緒さん

川瀬七緒さんの「フォークロアの鍵」を読みました。認知症老人ばかり6人が入居するグループホームが舞台です。そこに、民族学の聞き取りを研究テーマにしている大学院生である主人公の女性が入り、老人達から過去の記憶を聞き出していきます。相手が認知症…

「人生を変えてくれたペンギン」トム・ミッチェル著

著者は作家ではありません。両親や親族は植民地生まれ植民地育ちで、著者の時代に英国に戻ってきた人です。本にはハッキリした記述はありませんが、かなり階級が上のお家柄のよう。野生動物が好きで、鳥の絵を描くのが趣味だとか。のどかなイギリス・コーン…

「サザビーズで朝食を」フィリップ・フック著

サザビーズ、、、クリスティーズと並ぶ、言わずと知れたオークション会社です。著者はこの2大オークション会社の両方で、競売人として、またディレクターとして活躍した人物です。この本には、美術界の全てが、その美とお金と狂気と人間味と滑稽さと伝統と…

無理をしない

暑くなってくると、私はなんでもない行動が億劫になります。億劫というよりも、しんどい、、、。今日も、午前中、いつもの美容院に行ったのですが、全く待たずにすぐに通され、カットしてもらうだけだったのに、そして担当者もいつものとても感じのいい方だ…

最近の読書記録

今日は最近の読書日記を、まとまりなく、あれこれ書きます。読みづらかったらすみません<(_ _)>。 そもそも読書日記として書き始めたつもりだったこのブログ、何故か読書記録が全然書けず。本は沢山、途切れなく読んでいるのですが。。一冊読み終わると、そ…

中野信子さんの「努力不要論」

脳科学者である中野信子さんの著書「努力不要論」。サブタイトルが「努力したら負け」。昨今の「頑張らないほうが人生うまくいく」「無理しないでありのままで」の流れに、完全に乗っかっているが、タイトル詐欺に近いかもしれない。中身は「努力不要を脳科…

ゲッターズ飯田さん

ゴールデンウィークだが、別段どこかに出かけるわけでもなく、いつも通り家回りにいる。長期休暇に出歩くのが苦手で、いつも要領悪く渋滞や大混雑に遭遇してしまうからだ。そういうのをうまく避けて楽しめる人が羨ましいが私には無理で、長期休暇で出歩くの…

「氷結」上下巻 ベルナール・ミニエ著

著者はフランス人で、ミステリー作家。大抵の作品がベストセラーになっている。この小説「氷結」も、テレビドラマ化されるそうだ。 とはいえ、この作家の魅力は、筋書やトリックの面白さではないように思う。ミステリー慣れしている読者なら、最初から犯人な…

「キラーストレス 心と体をどう守るか」(NHK出版)

「キラーストレス 心と体をどう守るか」(NHK出版)を読んだ。過去読んだストレス関連の本の中で、これが一番分かりやすかったので、書き残しておこうと思う。 分かりやすかった一番のポイントは、記述が、著者の経験や持論ではなく、広く実験を行った結果を…

「裸の華」桜木紫乃

舞台上の怪我で引退を余技なくされた元ストリッパーの女性が、故郷札幌すすきのでダンスと酒の店を開く、というお話。元ストリッパーの女性の一人称で語られる、ストリップの世界の裏事情が興味深い。自分で店を開き、人を雇ってやりくりできるだけの才覚の…

「熊と踊れ」A・ルースルンド&S・トゥンベリ

スウェーデン人のミステリ作家、A・ルースルンド&S・トゥンベリ。過去の作品「制裁」も面白かったし、「3秒間の死角」は今まで読んだミステリーの中でも最高だと思ったものだが、新作「熊と踊れ」は、これはもう、過去の作品の何倍も面白い。怖いぐらい面…

「鬼才、五社英雄の生涯」春日太一

(ネタバレあります) 「鬼龍院花子の生涯」「極道の妻たち」などで有名な五社英雄監督の生涯を書いた本。 私は、五社監督を、溢れんばかりの才気を武器に「俺は俺の撮りたい映画を撮る」という一匹狼的な人だったのだろうと思っていたのだが、実際には、フ…

「ブラックアウト」「オールクリア」コニー・ウィルス

舞台は英国のオックスフォード大学史学部。時代はパラレルワールドの近未来である2060年。タイムトラベルがアカデミックな用途のみに可能になっている。アカデミック用途というのは、史学部の学生が生きた歴史を学ぶ為にのみ、過去に行けるというもの。 …

「招かれた女」ボーヴォワール

お正月には何故か古典が読みたくなる。これはフランスの古典(多分)。 フランスの小説というのは割と性に合う。くどくど長々と心情を書き連ねているだけで、別段筋らしき筋もないところがいい。延々読んでいられる。楽しい。 これも、上下巻の分厚い長編に…

「ガール・オン・ザ・トレイン」ポーラ・ホーキンズ

(ネタバレあります) ロンドン郊外に住む、若い夫婦やカップルを主役にしたミステリー。この本は、著者の処女作だそうで、今時のロンドンの空気感たっぷり。 イギリスのロンドン郊外族のミステリーと言えば、ルース・レンデルがいますけど、レンデルの現代…

「橋を渡る」吉田修一さん

(ネタバレあります) つきつめて言えば、クローン人間がテーマになっている小説だと思う。カズオ・イシグロの「私を離さないで」と基本的には同じ事を書いているように感じた。けれど、吉田さんらしい味は確かにふんだんにあって、そこがこの小説の魅力なの…

「ヘミングウェイの妻」ポーラ・マクレイン

ヘミングウェイを偏愛しております。 彼は4回結婚していて、様々な記録が残っています。これはポーラ・マクレインさんと言う作家さんが、その記録を素に、最初の奥さんのハドリーさんの一人称語りという体裁で書いた小説です。ヘミングウェイは、4回目の結…

「心はあなたのもとに」村上龍さん

村上龍さんの「心はあなたのもとに」。恋愛小説です。結構長いです(554ページあります)が一気に読めます(面白いということ)。村上龍さんの小説は苦手で、あまり読まないのですが、これは村上さんらしからぬ、エグイ性描写の少ない恋愛小説。1型糖尿…

「おじさん仏教」小池龍之介さん

自分の間違いを言い訳や条件付き抜きで正味で認められる人は、いないのかもしれない。 「私は間違って見えるかもしれないけれど、それはこうこうこういう理由があって」とか、「確かに、○○の部分で言えば私は間違っていた(けれどそれ以外は間違っていない)…

「なぜ、『怒る』のをやめられないのか」片田珠美さん

サッカーの前園さんがやっている事でちょっと有名になった「アンガーマネージメント」をはじめとして、「怒り」をコントロールする、もしくは「怒らないようにする」テクニックが、流行っている。 しかしながらこの本は逆に、「怒りをコントロールしてしまう…

読書記録「他人を引きずりおろすのに必死な人」榎本博明さん

大変興味深い本でした。 私も、他人を引きずりおろしたい衝動にかられた事もあるし、 他人から攻撃を受けた事もあります。 どういう時に、人は、他人を引きずりおろしたい衝動にかられるのか。 どういう人が、そういう衝動にかられやすい人なのか。 そして、…

読書記録:「喰い尽くされるアフリカ」トム・バージェス

石油やダイヤモンドをはじめとした多くの資源に恵まれているアフリカ。 にも関わらず、そこに暮らす人々が、厳しい貧困に苦しんでいるのは何故か。 膨大な資源から生み出される巨額の富は、一体どこに消えてしまうのか。 そのからくりが、この本に書いてあり…