「あやうく、未来に不幸にされるとこだった」堀内進之介著

　「あやうく、未来に不幸にされるとこだった」を読みました。大きな字で行間も広く、大事な所はアンダーラインまで引いて下さっていて、読みやすかったです。

　いわゆる心理系の本、です。

　ところどころに「なるほど」と思わされる箇所があったので、書きだしておきます。

　まずは定番、SNSとの付き合い方について。

　SNSというのは、ただ会話を楽しむものではなく、実際には「自分を見せる」「相手を見る」ツール。人は自分をより良く見せたい生き物であり、相手の様子が気になる生き物でもある。この「見せたい」「見たい」はかなり危険な欲求だそう。

　私達は、自分を知ろうとして他者と比べてしまうから。

　私達はシンプルに淡々と比べるという事が出来ず、他者に優越したいと自分を盛ってしまったり、他者と比べて落ち込んでしまったりする。

　SNSセレブ（SNSでよく見せている人達）は、大変だ。彼等は自分を魅力的に見せる為に大変な苦労をしている。多くの協力者に支えられている芸能人でさえ、体調を崩して休養するニュースが後を絶たない。ただの一般人が、自分を魅力的に見せる発信をし続けるのは、とてつもない苦労だ。また、それを見た人間は、その人と比較し自分は駄目だと思ってしまう。

　結論としては、SNSには深入りせず、距離感を持って楽しむのが良いという事でした。そりゃあそうだ（笑）。

　もう１つ面白かった記述が。

　色々悩んでどうしていいか決められない時の、思考の整理の仕方に、こういう方法があるというのです。

　今の自分の状態が、以下の３つのどれに当てはまるか考える。

➀リラックスゾーン

➁ストレスゾーン

③チャレンジゾーン

　自分が➀なら現状維持、➁なら変更もしくは中止、③ならしばらく様子見。

　例えば、サブスクの動画配信サービスを、続けるか止めるかで悩んでいる場合。

　そのサービスは一定期間続けると料金が半額になるメリットがあるが、解約するとそのメリットはリセットされる。契約したものの全然観ていないが、解約したら半額サービスを手放してしまう事になり損する気がする。とはいえ全然観ていないのに料金を払い続けるのも損している気がして、どうしていいか分からない。

　自分の状態は上記の３つのどれにあたるか？

　今は観ていないがいつでも観れるという安心感があるなら➀なので、契約維持。