書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

「神仏のみことば」桜井識子さん著

 桜井識子さんの新刊です。

 私は桜井信者なので、桜井さんの出版物はなんのかんの言いつつ全て購入しております(笑)。カレンダーも、ちょっと今回のは好みじゃないなあ、、等と失礼な事を言いながらも結局予約しています。そしてやっぱり信者なので、買って後悔はないんですよね。好きなものがあるっていいですね。

 この本は、今まで神仏から桜井さんが聞いた言葉のうち、「これは常に心に置いておきたい」と思ったものを厳選してピックアップしたものです。

 全部で38個あり、「幸運を呼び込む」「心をラクにする」「身を守る」「人生をよりよくする」「神仏を知る」「日々を明るく豊かにする」という6つのカテゴリーに分かれています。

 中でも、私が「ほー!」と思ったものをいくつかご紹介します(勝手ながら)。

 まずは「よくないものを落としたら、まっすぐに出ないといけない。振り向いてもいけない」というものです。

 神社仏閣で厄落としをお願いした後は、一切振り向かず一直線にさっさと鳥居から外に出ないといけないそうです。何故かと言うと、振り向いたりグズグズしていると、一旦落とされた「よくないもの」が再びくっついてしまうから、だそうです(本書ではもっと詳しく説明がありますが、簡単に書きました)。

 なぜほーっと思ったかというと、私は鳥居の手前でいつも振り返り、一礼してから帰る事にしているからです。鳥居の「外」に出るまでは振り返ってはいけないのですね。知らんかった。

 毎回厄落としをお願いしているわけではありませんが、神社仏閣では悪いものが落ちると聞くので、せっかく落ちたのに、鳥居の前で振り向いてしまうと、戻ってきてしまうらしいです。うわ~涙。これからは絶対に鳥居の外までしっかり出てから一礼します。

 

 次ぎにほーっと思ったのは、これもよく似た内容ですが「縁起の良い場所で逆の行動をしてはいけない」です。

 何かをすると縁起が良いと言われている場所で逆の行動をしてしまうと、効果がないどころか、運を下げてしまうのだそうです。それもガクンと大きく下げてしまうのだと。

 例えば、「茅の輪くぐり」で左回りでくぐると縁起が良いと書いてあるのに、右回りでくぐってしまったら、運気が一気に下がってしまうのだそうです。そもそもくぐらなければ(行為をしなければ)、運気は変わらないそうです。でも逆をやってしまうと落ちる。もしネット等の情報と、神社で書いてある指示が異なっていた場合は、神社の指示に従うのが良いそうです(神社が左回り、ネットが右回り、と書いてあれば左が正解)。

 運気というのは、わりと簡単に下降してしまうそうなので、気を付けないといけないとのことです。

 

 あと、ちょっと泣きそうになった言葉に「信念をもって精一杯、一生懸命生きたら、その人生に後悔はない。満足できる生涯であり、成功した人生と言える」というのもありました。埼玉の行田八幡神社の神様のみことばだそうです。このページは繰り返し読みました。

 

 まだまだご紹介したい言葉は沢山あるのですが、私が一番心に残ったのは、桜井さんご自身が実はとても苦しんでいた、という記述でした。

 桜井さんはブログと著書で神仏について書いておられますが、かなり沢山の批判的な意見が届くそうです。ある時、それがとても沢山になり、心が壊れてしまったそうです。ウツのような状態になり、何も感じられず、ただただ苦しいという日々だったそうです。家から出たくないと思いつつ、すでに予定していた為に仕方なく、沖縄に取材旅行に行った時、予定にない「識名宮」という小さな神社に寄ったそうです。そこでそこの神様に心を治して頂いたそうです。

 桜井信者の私は、桜井さんの書くものを通して、桜井さんが苦しんでおられるのを感じてはいました。でもここまで苦しんでおられたとは知りませんでした。

 苦しまれた一番大きな原因は、批判に対し、言い返す事が出来ない事だそうです。目に見えないものを語っているので、自分が正しいと証明する事が不可能で、言い返すことが不可能。つまり、いわれっぱなしなわけです。

 

 例えば、こういう事です。

 この識名宮で心を治して頂いたというお話も、私は「それは良かった」と読みますが、普通は「なぜ他の神社仏閣では治してもらえなかったのだ?薬師如来様は心も治すのでは?」と疑問に感じるところだと思います。

 それについて桜井さんはおそらく回答出来ない。桜井さんも理由が分からないからです。治してもらえる事もあるしもらえない事もある、治してもらえてもすぐにまた新しい批判意見が大量にくると、またウツになってしまう、という事なのかもしれません。

 今回は、この識名宮の神様のところで、きっちり治して頂けた、と。桜井信者の私は「そうなんだ」とそのまま信じますが、信者でない人は「なんかおかしくない?」と思うでしょう。

 見えないものの事を語るのは、本当に大変なことなんですね。理由も説明できないし、なに1つ証明も出来ないですから。

 

 ちなみに識名宮の神様は、桜井さんに「こだわりを捨てろ」と仰ったそうです。そのアドバイスを桜井さんは「いざとなったら桜井識子をやめればすむ話だ」と受取ったそうです。そうしたら心が軽くなったとのこと。実際にウツが治った事を実感したのは、沖縄から帰った後だそうですが。

 

 桜井識子さんを信じている読者からすると、都合が悪くなったら逃げるのか?とガックリしてしまうところですが、そういう事でもないと思いました。

 桜井さんご自身も、桜井識子を辞めたいと思っているわけではないんですよね。でも死にたいと思い詰めるほど心が病んでしまったのなら、逃げるのも有りだと、そういう事だと思います。桜井さんご自身も、逃げたいとは思っていない。でも、逃げてもいいと思う事で、桜井識子を続けていける、そういう事です。

 私事で恐縮ですが、私も発達障害の息子を育てていて、苦し過ぎて死にたくなる時、「明日死のう。だから今日一日だけ頑張ろう。明日になったら死ぬ事を自分に許可する」と思って、今日一日をなんとか過ごし、生き抜いてきました。

 いざとなったら全てを捨てて逃げてもいい、と本気で思う事で、心の病が治る場合もあると思います。

 

 話がそれてしまいましたが、この本には沢山の「ほーっ」と思う言葉が書いてあります。ご興味のある方は、ご一読されてみても良いかもしれません。きっと図書館にも入ると思います。ではではまた~