書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

公園で読書

 読書が好きなのですが、特に、公園でする読書が好きです。カフェで読書するのも好きですが、季節が良ければ公園のほうが、更に好きです。

 公園で読書しますと、その時の風景とか、空気の匂いとか、通り過ぎる人やら犬やら、太陽の光の強さとか弱さとか、水辺だとそれが水に反射する様子とか、様々な事が記憶に残ります。その本のストーリーと共に、その時の様子が記憶に残るので、以前読んだ本を再び手に取ると、その時の風景が同時に思い出されるのです。

 よく、以前聞いていた音楽を久しぶりに聞いたり、以前使っていた香水を久しぶりに嗅ぐと、その頃の(過去の)記憶がまざまざと蘇りますが、あれと似た感じです。本は特に、ストーリーが重なるので、記憶に複雑さが増し、いい感じになるんです。家で読書するより、外で読書したほうが個人的に楽しいのは、この理由からだと思われます。

 情緒とか感性というものは、単調さより、重層さを好むようで、筋書きに絡みこんだ風の冷たさを急激に思い出した時など、リアルと現実が交叉して、なんとも言えない思いに心が揺れます。

 公園で読書する人は、以前はそんなにいなかったように思うのですが、最近は増えて来ました。ベンチでひっそり読んでいる人もいるし、そのへんの石とか、低いブロック塀とかに腰かけて読んでいる人もいます。持参したキャンプ用の椅子に座って読んでおられる方も、たまに見ます。私は、誰かが本を読んでいるのを見ると、なぜか嬉しくなるタチなので、ほっこりします。ああそうそう、最近、テント派の方を見るようになりました。持参した簡易テントの中に座って読んでおられるんですよね。テントとかキャンプ用の椅子とかは、好きな場所に自由に移動できるので、良いなあと思います。羨ましいので、真似させて頂こうといつも思います(そして忘れます、笑)。

 冬でも、関西では最高気温が15度ぐらいに上がる日があるので、そういう日は、個人的には公園での読書日和です。空気は冷たいけれど、日差しはあたたかい、という日は、公園のベンチは最高なんですよね。冬なので、晴れていても人は少ないですし。静かでのんびりした時間を過ごせます。公園で読書ができない季節は、真夏だけだと思います。真夏は日陰でも厳しいです。私も、真夏だけは絶対にカフェ派です。

 

 いつもは、歩いて行けない遠い公園へは電車で行っていたのですが、さすがに緊急事態宣言中なので、読書ごときで電車に乗るのもどうかと思い、久しぶりに車で出かけています。以前、犬を飼っていた時に、犬を車に乗せて公園通いしてました。犬が亡くなってからは、その習慣もなくなったのですが。ただ、大きな公園にはたいてい、最寄りの駐車場がある、というのはその時に覚えまして、今回、このコロナ禍での公園通いに活かせました。公園の駐車場もガラ空きです。車だと、本当に、誰にも会わずに公園に行って帰ってくる、という感じ。なんか、真空の中で生きているみたいで、これはこれで趣深いです。そう言えば、ここ1年は、ほとんど人に会いませんでした。それでも楽しく暮らしていられるのだから、私は根っから孤独が好きなのだと思います。

 今日は寒いですが、明日はあたたかいそうなので、また行こうかなと思っています。少しづつあたたかくなっていくようで、嬉しいですね。ではまた~。

 

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