書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

中学受験をしなくて良かった、と思えた事

 息子の春休みが始まり、少したちます。気温も上がり、あたたかい日が増えて来たのもあって、のんびりお休み気分を満喫しております。息子は毎日、朝からどこかへ出かけて夕方帰って来ます。電車を使った日帰り一人旅を楽しんでいます。日帰りじゃなく、一泊二日で行って来てもいいよ、と言ってあるので、そのうち泊りがけ旅を計画するかもしれません。そのぐらいは、全然大丈夫になりました。

 来月はもう3月。春というのは、本当に気持ちの良い季節ですね。

 

 さて。

 最近、発達障害界隈のブログを拝読する事が多く、思うこと、感じることが沢山あります。

 その中で1つ、大きな気づきありました。発達障害児は、中学受験はしないほうがいいのでは?という事です。

 中・高・大一貫私立校に入れば、高校受験や大学受験をしなくてよいし、中学受験は大学から入るよりはラクに入れる、というのを聞き、実は私も息子に中学受験をさせようかと考えた事がありました。発達障害児のケアに厚い私立中学もあったので。

 でも、幸か不幸か、息子の勉強のレベルが、受験などまったくもって無理なほど低かったので、その話は流れ、息子は公立中学に進み、その後高校受験を経て高校へ、大学受験を経て現大学に通っております。

 結局、息子が選んだ大学はエスカレーター式に進める所ではなかったので、中学受験してもメリットはなかったのですが。というか、うちの場合、中学受験をしなかった、のではなく、学力が低すぎて出来なかった、が正しいのですが。

 

 最近、そもそも私立中学は、発達障害児には向かないのではないか、というような内容のブログをいくつか拝読したんですよね。 

 エスカレーター式の私立中学に進んだお子様は、派手なお子様が多い事。富裕層のお子様が多いためが、(言葉が悪く手申し訳ありません)自己顕示欲の強い(自己中心的傾向が強い)お子様もおられるとのこと。大人しいタイプの発達障害児は、完全に浮くし、場合によってはイジメられる。学校もあまり庇ってくれず、「この学校が合わないなら地元の公立へ」と言われてしまうとのこと。

 現に、私立中学に進んで不登校になってしまったお子様が多いとのこと。ブログ記事を信用するなら、私立の場合、毎年2割が不登校になるとのこと。

 2割と言えば、グレーを含めた発達障害児の割合に近く、うなずける数字ではあります。

 こういう事実は、息子が小学校の頃には聞いた事がなかったので、こういう情報がSNSで発信される現状は、良い事だと思います。息子が小学校の頃は、「子供に手厚いケアを望むなら、私立に行くべき。私立中学は評判が生徒数に直結するので、悪い評判が立たないように、生徒に対して親切にしてくれる。公立中学は評判関係ないので、放ったらかされる」というのが、常識として流布されていました。

 でも、実際は、息子の通った公立中学では手厚いフォローをして頂けました。それはバックに教育委員会がついていたからかもしれません。息子は幼稚園の頃から教育委員会のセンターに通い、関係を保ってきたので、中学でも「教育センターの先生はこう仰っている」という風に伝えて支援を得る事が出来ました。

 私立中学は、教育委員会の力が及ばない機関なので、学校独自の判断で何でもやられるので、「表向きはどうであれ、実質、我が校に障害児は必要ない」という方針であっても、入ってみるまで分かりません。校長が変わったり、景気が変わったりすると、方針も変わるでしょうし、一種のギャンブルですね。

 

 あと、発達障害界隈のブログを拝読していると、「それはそうなるだろう」と思う事がとても多くて、悲しい気持ちになったりします。もう少し先を読んで、考えて子育てする事は出来なかったのだろうか、、、と思う事も多いです。でも、一人一人出来る事は違うので、私が「親として、これぐらいやるべきだろう」と思う事も、やれない(やらない)人がいて当然だし、そもそも私の考えが間違っている可能性もありますので、何とも言えないモヤモヤが残ります。

 本当に個人的な考えですが、子供からSOS(保育園や学校への行き渋り。夜穏やかに寝れない。激しい癇癪。自傷・他害などなど)が出たら、速やかに診断を受け、専門家の指導する子育てを実践して欲しいと思います。子供からSOSが出ていても診断を受けさせなかったり、診断が出てもそれに必要な子育てをしなかったりすると、子供は不幸になると思います。子供が不幸になると、親も必ず困ると思うのです。

 子供が育てにくくて辛い、我が子が障害児だなんて認めたくない、なんで私だけこんなに辛い目に遭うのか、こういう段階はさっさと通過し、「この子をなんとか幸せにするぞ。その為に自分が出来る事は何でもやるぞ」という段階に移行されると、状況は上向いていくと思います。