色々と、発達障害育児ブログを拝読していましたら、幼児期に障害診断を取ったケースと、ある程度育ってから診断を取ったケースの違い、というようなテーマで書いておられる記事を見ました。
とても興味深かったので、大変勝手ながら、引用させて頂きます。こちらです↓。
早期発覚との違い | 自閉は軽度なのに症状は重度の子羊に翻弄される日々 (ameblo.jp)
お母さまが書かれていまして、お子様は小4の時に発達障害診断がついた男の子さんです。
軽度という事もあり、それまで普通に育っておられて、小4の時に突然、不登校。そして家庭内暴力が発生し、警察沙汰から精神科入院という流れで、その過程で児童相談所にも繋がったという事です。
大変な経験をされ、また、つらい育児をされておられるのに、とても丁寧で整理された記事を書いておられ、頭が下がります。本当にお疲れ様です。
私がこの記事を拝読して「なるほど」と思ったのは、今まで知らなかったのですが、
「知的発達に遅れがない場合は、発達障害がある事に気付くのが、9歳~11歳である事が珍しくない」という事実です。
私は、発達障害児というのは、多かれ少なかれ、たとえ軽度、いやグレー児であっても、乳幼児期から何らかの違和感を親に抱かせるものだと思っていました。何かしら、他の子との違いを親に気付かせる、というか。
それを障害とまでは言わなくても、このままこの違和感を放置しておいてはいけないという危機感を、親に抱かせるというか。
でも、意外と、9歳まで気が付かないというケースもあるのですね。これは知らなかったし、怖い事です。
親が気が付けなくても、子供に生まれつきの障害は存在しているわけですから、子供は健常児の中で、無理に無理を重ねて生きていくしかなく。
その無理が破綻するのが、9歳~11歳。そして、破綻してしまった時点ではすでに、二次障害が発生していて、そこから障害認定され、支援・配慮を受けた環境で暮らせるようになっても、精神が正常に戻るまでには、長い時間がかかるわけですね。
大変です。本当に。
今、幼児のお子様を育児中の親御さんで、何かしら違和感を感じておられる方がいらっしゃったら、出来るだけ病院に相談に行かれる事を、心からお勧めします。
障害認定がつくかつかないかは分かりませんが、転ばぬ先の杖、です。
うちの息子は2歳半で障害認定がつきましたが、その頃は、発達障害を診てくれる医師が今より全然少なく、初診に1年待ちました。
上にご紹介したブロガーさんのケースでは、初診は三か月待ちだったとか(1年ほど前のことのようです)。地域の違いもあるのでしょうが、三か月で初診なら、だいぶ改善しているのだなあと、思います。良いニュースですね。
発達障害育児は大変だ、という警笛を、私は常日頃から書いているつもりなのですが、それは、2つの目的がありまして。
1つ目は、発達障害児はグレー児を含めると6人に1人生まれているので、妊娠される場合は、それを考慮して、覚悟を持って頂きたいと思うからです。自分だけは大丈夫、という楽観は、怖いです。私も、子供は息子だけです。発達障害児一人育てるだけで、私のキャパはいっぱいいっぱいですから。
2つ目は、出来るだけ早く、診断を取って欲しい、という事です。発達障害を見逃して育ててしまうと、子供に無理がかかり、二次障害を発生してしまいます。そうなると、ただでさえ大変な発達障害育児が、とてつもなく大変になります。
ただ、お子様によっては、幼児期に違和感を見つける事が難しいお子さんがおられると、上の記事で知りました。うちの息子のように、分かりやすくないお子さんもおられるのですね。親の丁寧な観察が、必要になってくるのだと思います。
新学期が始まり、発達障害児には厳しい時期ですが、どうぞ無理をされず、ゆっくりと学校という世界に、再び慣れていかれる事を願います。
上の記事のブロガー様には申し訳なくも、勝手ながら引用させて頂きましたが、もし宜しければ、とても貴重な育児記録ブログですので、ご興味のある方は、読まれてみてはと思います。
ではでは今日も暑いようですが、朝晩、少し涼しくなってきたのが救いです。台風が来ているようで、該当地域の皆様には、被害が出ない事をお祈りいたします。
追記になりますが。
上のブログ記事の発達障害児さんは、弟さんで、上に中学生のお姉さんがおられまして、そのお姉さんは健常児さんなのですが、現在不登校との事です。
ただ、学校にも部活にも行けないけれど、塾(のようなもの)には行けているので、何故なのだろう?と、ブロガーさんであるお母さまが不思議に思っておらました。
私が思うに、理由はいくつかあると思います。
まず、学校と違って、塾は、生徒を「お客様扱い」してくれるので、大人(先生や事務員)から、不愉快な言動をされる事が少ない。だから安心なのではないでしょうか。
あと、学校と違って塾は、「勉強する」という目的があり、それ以外の活動がない。つまり、掃除とか給食とか、体育とか、行事関係とか、学活とか、、。塾で求められるのは、勉強だけなので、ラクなのだと思います。
それから、学校は「行って当たり前」な場所。塾は、行かない人もいるのに、わざわざ行く場所で、行ったら「お疲れ様」とねぎらわれる場所。この違いも大きいと思います。
息子の主治医が常々言うのですが、「発達障害児が学校に行くという事は、とても大変なことで、学校にいる時間は、とことん疲労し、苦痛を我慢し続ける時間です。だから、お母さんは、それを理解し、息子さんが帰って来たら、大変だったねと大袈裟なくらいねぎらって下さい。毎日」との事です。
このお姉さんは健常児さんですが、発達障害児の兄弟児として、精神的に病んでしまっておられるようなので、精神疾患児と考えると、登校するという事が、とても大変なのだと思われます。
以上追記でした。。