書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

療育先での親同士の関係、今・昔。

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 上に貼らせて頂いたのは、時々拝読しているブログです。3歳のお嬢さんが発達障害という事で、共感を持って読ませて頂いています。下に1歳のお子様もおられるのに、とても一生懸命お嬢さんの障害と取り組んでおられて、すごいなあといつも思います。

 私も、いい加減息子の子育てには頑張ってきたほうですが、この方の情報収集力や、冷静な判断力、忍耐力には頭が下がる思いです。最近は、こういう「賢いお母さん」が増えてきた印象があります。

 以前は、発達障害児の親と言えば、子供の障害を認めなかったり、子供が育てにくいという理由で虐待したり、逆に子育て放棄したりと、あまり良い話を聞かなかったものです。が、最近は変わって来たなあと思います。以前は、発達障害児の親は、半分くらいは離婚していた印象もあります。あくまで私の印象ですが。でも最近は、夫婦で力を合わせて子育てされている様子をよく拝見するので、お母さんだけでなく、お父さんの意識も変わってきたのかなあと思います。

 上に貼らせて頂いた記事には、療育先での他のお母さんとの付き合いの難しさが書かれています。

 なぜこの記事を貼ったかというと、私の時代(息子が3歳の頃に療育に通わせていた時代だから15年前)には、こういう事は無かったからです。それで、「ああ、今はそうなのか、、、」と意外に思ったからなのです。

 ちなみに、療育というのは、発達障害児に発達を促す為に行う「教室」的なもので、公的なものが多いです。親にも教育が行われ、発達障害児をどう育てたらいいのか、親が学ぶ場でもあります。その一環として、親同士が「自分の子育て」について語り合う機会もわりとあります。

 上の記事では、そういう「自分の子育て」を語り合う際に、「成功体験」は言いずらいので、ついつい「困っている事」ばかりを話してしまう。何故なら、障害の程度には個人差があり、重い障害児を持つ親御さんが他人のうまくいった話を聞いても、良い気はしないだろうから、というもの。でも、この方ご自身は、人の成功体験を聞きたいので、そこにジレンマがある、という風に書かれていました(私の解釈が間違っていたら申し訳ありません)。

 私の子が療育に通っていた時代には、みんな成功体験はバンバン言ってたし、なんなら人にアドバイスもバンバンしていました。時には、小学生の親御さん(幼稚園時の母からすれば大先輩)が来て下さり、成功体験のお話をして下さったり。個々の子供達には当然発達の差、障害の細かい違いはあったものの、他人の成功体験には、なんらかの教訓や、自分の子育てに役に立つヒントが沢山あり、有難かったです。

 療育については、過去記事にも書きましたが、私も、私の成功体験を伝えたら、すぐにみんなが真似してくれて、驚くやら感動するやら、という経験もしました。 この記事↓に書きました。

oinor-i.hatenablog.com

 

 以前(といってもたかだか15年前)の療育先の雰囲気と、今の療育先の雰囲気は、かなり違ってきているのだなあと、最初にご紹介させて頂いた記事を拝読して思いました。

 多分、ですが、今のほうが、それだけ親御さんが真剣に子育てに取り組んでいる証拠なのかもしれません。また、私の子が幼児だった頃は、まだ発達障害自体が研究されて日が浅く、情報もほとんどない状態の中で、みんな手探りで子育てしていたので、みんなが情報に飢えていた、という事情もあるように思います。つまり、成功体験だろうと失敗体験だろうと、とにかく情報が欲しいという、そういう気持ちをみんなが持っていた。

 一方、今は、ある程度情報がいきわたり、「こういう障害の子は、こういう風に育っていって、こういう大人になる」という雛型が見えるようになってきました。発達障害情報も、ネットの発達も合わさり、とても広く深く集める事ができるようになりました。だから、ある意味、「情報の選り好み」ができてしまう時代になったのかなあとも思います。

 以前は、情報なら何でも聞きたかったものですが、今は「自分が聞きたい情報だけ聞きたい」という風に、変わって来たのかなあと思うのです。

 とまれ。上に貼らせて頂いたブロガーさんのような、こういう前向きな親御さんに育てられた発達障害のお子様方は、きっとうまく育っていくのだろうと思います。

 若いお母さん方の記事を読むと、発達障害の世界が、少しづつ良くなっている気がして、とても嬉しいです。どうぞご自身の健康にも気を付けられ、順調に進んで頂ければと願います。

 

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