書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

1000人VS3人

 梅雨に入りました。時期が少々早いですが、コロナ感染を防ぐには、良かったのかもしれません。雨だと人はあまり外出しませんし、ウィルス感染には乾燥した空気のほうが適していますしね。

 さて、時々、ふと考え込んでしまう事があるんです。今日はそのことを書きます。

 人は、常に、身軽にスッキリさっぱり気持ちよく生きていたい、と願うものではないでしょうか。それを極端に実行すると、離婚して夫や子供を捨てる、という事になるのだと思うのですが。(そして、寂しくなって新しい人を探し続ける)

 若い頃というのは、自分に何が向いていて、何が向いていないのか、よく分からないので、行動や決断の方向性が、「他人が持っているものを、とにかく自分も手に入れたい」というものになりがちです。なので、結婚もしたいし子供も欲しい、となる。

 でも、実際に結婚・出産してみると、(私は女性なので女性の立場で書くと)夫も子供もうざい、自分にとって重荷になるだけ、と気が付く。

 そこで、夫や子供を、スッキリさっぱり捨て去る人が、一定数おられます。一方で、とはいえなんとかかんとか結婚生活も育児も続ける人もいます。

 夫や子供を、スッキリさっぱり捨て去り、仕事だけ一生懸命やって生きていこう、と決める事を、いい悪いでは語れないのですが、そういう人の価値観の中で、あまり同意できないものが、あります。

 それは。

 「自分が仕事をする事で、沢山の人を幸せにできるから」というもの。

 夫や子供をひきずっていると、夫や子供は幸せだろうけれども、仕事ができない。

 離婚して、子供も捨てて、仕事に専念した場合、例えば生涯で1000人の人を幸せにできるかもしれない。夫や子供(例えば二人なら二人)をひきずっていると、幸せにできる人数は、3人に過ぎない。

 1000人対3人。

 1000人のほうを選択するのは、当たり前。

 こんな考え方です。

 これに、私は同意できないんですね。私が、障害児を抱えて孤軍奮闘してきた専業主婦だから、かもしれません。

 夫と子供は、わずか3人過ぎないけれど、これは家族です。自分が自ら選び、また産み出した、家族です。

 1000人対3人、

 について私が語るなら、

 他人対家族、になります。

 そして、他人がどれだけ多人数であろうと、他人は他人です。自分に責任はありません。一方、3人は家族です。どれだけ少人数であろうと、自分に責任があります。

 自分に責任のない赤の他人を1000人幸せにするより、自分に責任のある家族3人を幸せにするほうが、価値があると私は思っています。

 人生の価値は、数字ではないと私は思うのです。

 

 また、一方で、前者の方の中には、夫や子供をケアして生きる事にはワクワクしないけれど、仕事にはワクワクする。だから、仕事を選ぶ。人生は、どれだけワクワクできるか、だから。幸せというのは、ワクワク感のことだから。そう考える方もおられます。

 私は、そうは思わない。私にとっての幸せというのは、逃げずに使命を果たせたかどうか、だからです。やらねばならない事から逃げて、やりたい事だけやったとしても、私は幸せにはなれません。これは、罪悪感とかではなく、ただただ気持ちが悪いのです。性格の問題だと思います。

 

 特に結論はないのですが、いろんな生き方考え方がある中で、私はこう思う、という事を書いてみました。

  

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 最近、YouTubeで「離婚したシングル、アラフォー(フィフ)一人暮らし」というような方々の動画が上がって来て、拝見したのですが、幸せそうじゃないのですね。金銭的にご苦労されていたり、孤独でおつらそうだったり。何故なんだろう。幸せになる為に、離婚したんじゃないんだろうか。

 それとも、その方々は、結婚生活を継続していても不幸、離婚しても不幸、という事なのだろうか。

 だとしたら、その方々は、そもそも結婚しなければよかった、という事なのかもしれないのだけれど、なんとなくですが、未婚は未婚で、おつらい人生だとご本人は思われる気がします。

 要するに、何が言いたいかというと、人が真剣に考えるべきことは、「自分はどういう人間で、何をすべきで、何をすべきではなく、何を頑張るべきで、何を頑張るべきではないか」という事を、中学生ぐらいのうちに、しっかり自分の中で、確立しておく必要がある、という事です。なぜなら、日本の教育システムでは、高校から進路別に振り分けられるからです。

 もちろん、間違った進路に入ってしまったと気が付いた段階で、すぐに方向転換すればいいのですが、時間もお金も無駄になるし、何より本人がストレスです。でも、未婚であれば、困るのは自分だけなので良いですが、結婚や出産をしてからの極端な方向転換は、誰かしらにしんどい思いを押し付ける事になります。

 できるだけ早く、自分を知るという事は、大事だと思います。でも、こういう事は小学校では教えませんよね。「将来の夢を書かせる」のがせいぜい。だから、幸せな人生を望むなら、学校任せでは駄目で、自ら調べて学んで考える習慣が、何より必要だと私は思います。こういう事を、小さい頃から誰かしらに教わる子は、幸運だと思います。