書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

間違った前提でマウントをとる

 私はできるだけ悪いほうの感情は、表に出さないようにして暮らしています。若い頃からそうで、かなり年上の女性(当時の私からしたらおばさんの範疇の方)から、「あなたはニコニコしてるけど、お腹の中では別の事を考えている。こちらの言う事なんか聞きゃしないのでしょうね」と言われた事があります。バレてるんだ、と思い、それ以降更に慎重に、悪いほうの感情を外には見せないようにしてきました。今ではもう、上記のような事を言われる事はなくなりました。感情を隠す腕が上がったのだろうと思います。

 外には出さないだけで、ムカッとする事は日々あります。当然。

 なんでもかんでもムカッとするわけではありません。私に関係のないことは気になりません(当たり前か)。でも、私に密接に関係する事で、間違った事を言われると、ムカッとします。また、あからさまにマウントを取られても、ムカッとします。一瞬で終わりますが。

 ただ、これが同時に起こると、つまり「間違った前提でマウントを取られる」と、お腹の底からムカムカが湧いてきて、抑えるのに結構な力が要ります。普通は、ムカッとしても一瞬で終わるのですが、こういう時は、数日ムカムカが続き、つまり数日そのムカムカを抑え続けるという力作業を続けねばならないわけです。なかなか大変。

 例えば、ものすごく極端な架空の例を挙げるなら、こんな感じ。

「あなたは、カラスは黒いと思っているでしょうけど、本当はカラスって白いのよ。あなたは心の目が曇っているから、カラスが黒く見えているだけ。私のように物事を深く洞察できる人間なら、カラスは白いと分かる。でも、私はあなたを責めたりしない。間違っているあなたを、そのままで受け止めて、あなたがいつか間違いに気づくまで根気よく広い心で包みこんであげるわ」みたいな。。

 設定は極端な架空ですが、笑い話じゃなく、本当にこういう事を言ってくる人って、いるんですよ。この恐ろしいまでの上から目線は、いったいどこから来るんでしょうか。マウント取り返すみたいで嫌なのですが、おそらく、強力なコンプレックスの裏返しなのかなあと感じます。だって、なんでも持っている有能な人って、絶対にこういう事は言わないからです。小物に限って、自分を大物に見せようとするのは世の常です。

 

 「相手に言い返してやればいいのに」とよく言われるのですが、確かに言い返したらその瞬間はスッキリするでしょう。でも、相手は自分が間違っているとは絶対に認めないでしょうから、言い合いになるでしょう。相手は、間違った基準に立ってでも、なんとかしてマウントを取ろうとしてくる人間ですから、自分が下に置かれる(あなた、間違ってると指摘される)のは、耐えられない筈です。だから、言い合いは延々続くでしょう。そして、相手は絶対に間違いを認めない。最後まで。だから、その長々した言い合いは、全て時間の無駄であり徒労に終わります。ただ疲れと、相手から恨まれるというマイナスだけが残るのです。

 こういう事が最初から分かっているので、私は、リアル社会において、人からどんなに間違った事を言われても、まず言い返さないのです。

 なので、たいていの場合、心は平安で、夜は寝つきもよくぐっすり眠れます。

 ですがたまに、「間違った前提でマウントとってくる」人に、数日ムカムカさせられる事がある。これを止めたいんですよねえ。

 一番いいのは、誰かに話して「相手が悪い。あなたは正しい」と共感してもらう事です。これをしてもらうと、テキメンでムカムカが収まります。ですが、話す相手に迷惑をかける。不愉快な話は誰だって聞きたくないからです。

 二番目にいいのは、こうやってブログに書く事です。ブログは、読みたくない人は読まなくいいシステムなので、読み手に迷惑をかけるという心配はしなくてすみます。

 でも私、ブログにも、あまり他人の悪口になるような事は、書きたくないのです。良い格好しいなのと、悪口を書く事自体がしんどいからです。以前は、義母の悪口とか、夫の悪口とか、ブログに書いた事もあったのですが、書く事で更に疲れるという事が分かったので止めました。息子についての子育ての難しさについては、同様に、書くのは疲れるのですが、同じ発達障害児を育てている方の参考になるかもしれないと思って、頑張って書いています。

 長々と書いてしまいましたが、解決策はないのですが、しいて言えば、自分は他人に対し「間違った前提でマウントを取るような事は絶対にやめよう」と、強く思う事で、なんらかの癒しが得られる気はしています。

 今日はこのへんで。ではまた~。

 

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 先日行った公園で、また大きな鳥が歩いていました。大きな鳥、大好きなので、嬉しかったです。