書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

嫌われる事をしておいて、嫌われた事にキレ散らかす姉

 コロナや大雨で大変な世界において、私は「姉への扱い」というとても卑小な事柄に拘泥しております。情けないですねえ。しかも多分に他罰的です。まあ、こんな卑小な事に拘泥できるのは、逆に他に危険がないからだとも言え、有難い事なのかもしれませんが。

 というわけで、今日は姉の話です。

 私は姉とはずーっと疎遠にしておりますので、近況は、断片的に母から聞かされる情報だけしか知りません。母も最近は、私に相談してからでないと、姉に対処できなくなっております。あの母ですら!

 今回の姉のキレ散らかしは、姉の超自慢の息子が結婚し今年中に子供が生まれる事を、私と母は知っていたが姉には知らされていなかった事を、姉が知ったことから起きました(長い説明で失礼)。

 甥っ子は、結婚したこと子供が生まれる事を、母(甥っ子からしたら祖母)には知らせてきていて、母はすぐに私に知らせ、というわけで、私と母はその事を知っていたのですが、姉(姉夫婦)は知らされていなかったので知らなかったのです。

 甥っ子が姉に知らせなかった理由は、姉がお嫁さんになる女性の事やそのお家の事を、毛嫌いしていたから、つまり、その結婚を反対していたからです。客観的に見て反対すべき、というほど悪いご縁ではないのですが。

 また、母が姉に知らせなかった理由は、姉夫婦が甥っ子の結婚を知っているのか知らないのか、分からなかったから、です。姉は甥っ子の結婚を知っていても、反対しているので、口に出さないのかもしれないと思っていたそうです。そうであれば、へたに母がその話題に触れると、姉からキレ散らかされるのは明白なので、それが嫌さに何も言わなかったわけです。

 まあ早い話が、甥っ子も母も、姉にキレ散らかされるのが嫌で、結婚については何も言わなかったというわけです。触らぬ神に祟りなしというわけで。

 ただ、最近、姉に知らせなくてはならない事情が起こり、それでも姉に言うべきか言わざるべきか母は悩んだのですが、甥っ子から口留めされているわけでもないので、言うしかないなと思って、腹をくくって言ったわけですが。

 当然のごとく、姉は母にキレ散らかしたそうで。いわく。

「なぜ今まで、教えてくれなかったのか。なぜずっと隠していたのか」

「○○(甥っ子)が、私じゃなくお母さんに報告した事で、お母さんはさぞ優越感に浸っていたのよね。最低ね」

 まあ言いたい放題。

 甥っ子の結婚を祝う言葉も、孫の誕生を喜ぶ言葉も、姉の口からは一切出ず、ただただ自分がつんぼ桟敷に置かれていた悔しさ、のけ者にされていた忌々しさで、キレてキレてキレまくったそうです。

 

 姉は、なぜ自分だけ知らせてもらえなかったのかについて、考えないのだろうか、と不思議です。

 姉は、甥っ子から嫌われている、愛想を尽かされているから、結婚について相談どころか知らされる事すらなかった。シンプルにそれだけの事なのです。

 「結婚した事を母親に知らせないなんて、ありえない。30年近く育てて来たのに、親をなんだと思っているんだ!」と怒り狂ったそうなのですが、いや単純に、「知らせるべき相手ではない」と見限られただけのことです。

 親だから、自動的に尊重されるべき、というのは親の傲慢です。

 親らしい事は何もせず、放任放置で育てておいて、自分の機嫌が悪い時は八つ当たりの道具に使い、ちょっとでも気に入らない事を言われたら、子供が一番言われたくない言葉、一番傷つく言葉をあえて選んで子供にぶつけて留飲を下げる。そんな扱いをしてきた子供から、嫌われるのは当たり前じゃないでしょうか。

 嫌われるような事をさんざん、さんざん、繰り返しやってきておいて、いざ子供から嫌われたら、「親をなんだと思っているんだ、誰に育てられたと思っているんだ」とキレ散らかすのは、おかしな話です。

 嫌われたくなければ、嫌われるような事は慎めばいいのです。腹がたっても感情に任せて相手を叩きのめすような事はせず、一旦自分の心に収めて、落ち着いてから話をするとか。衣食住のお世話をちゃんとやる、とか。困った時には相談にのってやる、とか。そういう、大変だけど親としてやるべき事をやってきていれば、子供から嫌われるような事にはなりません。

 やってこなかったから嫌われた。嫌われたから無視されている。それだけの事に、なぜ姉は気が付けないのか、私には分かりません。

 もしかしたら、気が付きたくないのかもしれない。気が付いてしまうと、自分のプライドが維持できないから。自分が間違っていたと認めざるを得なくなるから。謝らなくてはいけなくなるから。反省しなくてはいけなくなるから。改善しなくてはいけなくなるから。

 だから、「自分が息子から嫌われているだけのこと。嫌われた理由は、自分が息子にひどい事をし続けてきたから」という歴然たる事実から、必死で目をそむけているのかもしれません。

 目をそむける為に、必死で被害者ぶってキレ散らかしているのかもしれません。

 まあ、キレ散らかす事でスッキリするからかもしれませんが。つまり、自分は間違っていない、相手が間違っている、と大声で脅迫的に繰り返す事で、事実は逆であっても、自分を被害者に仕立て上げる事ができるから。自分を正義の側に置く事ができるから。

 

 今回、母は姉のキレ散らかしを目の当たりにし、「腹がたつというより、笑えて来たわ」と言っていました。私が、「いや~、お母さんは余裕があるね。私は、アレをやられたら怖くて気分が悪くて耐えられない」と言うと、母は、「私だって嫌だけど、あの子が他の人にアレをやるよりは、私にやってくれたほうがまだマシだと思うだけ。それに、私は親だから余裕があるのよ。あなたは姉妹だから、怖いと感じて当然。私だって、アレを叔母ちゃん(母の妹)からされたら怖いもの」と言っていました。

 私は今回、少し離れて外側から、姉のキレ散らかしを観察していて、思ったのですが、姉という人は、自分が否定されるのがどうしても耐えられない人なのです。否定されたら、頭に一気に血が上り、その否定が正統なものかどうか吟味せず、ただもう怒りに任せてキレるのです。姉のそういう時の言葉には、まともな論理など存在せず、ただただ自分側の一方的なご都合主義な言葉がダーッと吐き散らかされる。と同時に、相手を頭から踏みつける為に、相手の一番言われたくない言葉、考えうる中で最も残酷な言葉を、相手に浴びせかけるのです。

 だから、誰も姉には、姉が怒りそうな事は言えないし、批判など絶対にしないのです。キレられたら面倒だから。

 私など、一切批判も何もしていなくても、姉のそばにいるだけで、姉から八つ当たりされてキレ散らかされるので、距離を置いているわけです。一年前にこの選択をして、本当に正解だったと思います。

 

 腹立たしいことに。

 姉は、母に、私の事は嫌いではない、私が姉を嫌いなのだ、と言ったのだとか。私の息子は以前はよく姉の家に遊びに行っていたのですが、最近は私が行かせていないので、姉としてはいつでも来てもらっていいのに、と言っていたそうです。私がわけもなく姉を遠ざけている、姉は心の広い寛大で優しい被害者なのだと語っていたそうです。

 姉が私の事を嫌いではないのは、私が姉に嫌われるような事を、していないから当然です。どんなにひどい事をされても言われても、言い返さず自分の胸に収めているからです。

 一方、私が姉を嫌いなのは、姉が私に嫌われるような事しているからです。嫌われて当然な事をしたから嫌われているのに、その部分をすっ飛ばして、「妹から一方的に嫌われている私ってかわいそう」とのたまっているそうで。

 ああ疲れる。

 とにかく。近寄らない。近寄れない。間違っても否定しない。姉とは、筋の通った話は一切できない、という事を改めて噛みしめました。

 万一私が姉のこういう欠点を全て見ないふりして姉と付き合い、姉に何を言われてもされても気にせず許したら、姉は益々ひどくなっていくだけです。

 1年前まで、私は姉の欠点を見ないふりして、姉を許し続けて付き合ってきました。その結果が、今のモンスターのような姉なのです。

 今回、母が初めて姉のキレ散らかしに遭遇し、今までの私の苦しみを、曲がりなりにも経験してくれてよかったです。私が大袈裟に言っているのではない事が、母に分かってもらえて、それだけで少しだけ救われました。