書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

甥っ子との食事会も延期

 私の姉が、自己啓発やスピにはまってしまって手がつけられない、という事は再三このブログでも書いてきました。付き合っていると被害が甚大なので、私は姉とは距離を置く事にしたわけですが、姉の息子(私からしたら甥っ子)も、昨年末、姉とは縁を切ったそう。私とも縁切りになってしまうのかと寂しく思っていたのですが、幸い、私や私の家族とは、変わらず付き合ってくれるようです。

 実は先日も、甥っ子が、息子の合格お祝いの食事会に来てくれるはずだったのですが、このコロナ騒動で、外食はどうなんだろう?という事で、延期になりました。

 常時多忙な甥っ子なのですが、たまたまコロナで仕事が一つ流れたそうで、運よく時間が空いた隙を狙っての(?)食事会計画だったのですが、、、同じコロナ理由で延期という残念さでした。

 「コロナが落ち着いたら、また声かけるね」と私がメールすると、「状況が落ち着いたら、僕からご挨拶に行きます」と甥っ子。礼儀正しいのです。

 

 正直、食事会延期については、すごく悩んだのです。そこまでするのは、過剰反応ではないか?とか、せっかく甥っ子が来てくれるのに延期するのは残念過ぎる、とか。

 でも、全国的に学校が休校になるという話を聞いて、「ただ事ではない」という気持ちになり、私の独断で延期を決めました。まず母に連絡したら(母も来てくれる事になっていた)「私も延期したほうがいいんじゃないかと思っていた」と言われました。でも、私達に「延期したら?」と言うと、過剰反応だと言われそうで遠慮したのだと。

 いやいや、言ってくれたらよかったのに~。過剰反応だと思ったら、過剰反応だと言うから。言われたくないから意見を言わないというのは、困るなあ。。母が言ってくれたら、私も悩まずに決められたのに。

 次に、夫に電話したところ、案の定ものすごく不機嫌になり「過剰反応だ」と言われました。が、そこは「高齢の母が電車に乗って来てくれる事に抵抗がある。何かあっては困る」と押しました。夫は「店を変えればいい」と言いました(私達はよりにもよってバフェレストランを予約していたので)が、「こういう時期にお祝い事をしても、気持ちよく楽しめない。落ち着いてからゆっくり楽しみたい」と私が更に押し、夫に「僕はどっちでもいい」と言わせ、結果、延期する事に決定。

 それから甥っ子に延期の件をメールしたのですが、甥っ子から「賢明な判断だと思います。僕も最初、食事会の話を聞いた時、正直この時期にどうなんだろうと思っていました」との返信。おおお。だったら、その「どうなんだろう」と思った時に、「どうなんでしょう」と言ってくれよ~。と思いました。が、まあ、延期を決めてよかったなと胸をなでおろしました。

 

 それにしても。

 目に見えないウィルス。現状もよく分からない。何が正解かもよく分からない。どこまで自粛すべきか。どこまでなら動いてもいいのか。五里霧中な状態が、本当にストレスですね。

 トイレットペーパーやティッシュ、オムツ等の買い占めが問題になっていますが、買い占める気持ちも分かるんですよ。だって、必要な時に、お店にあるとは限らないから。みんなが買い占めたら、自分が必要な時に、お店に行ったら、在庫切れになっている可能性がゼロではないわけです。ならば誰だって「今買っておこう」と思うもの。それを「買い占めは駄目」と言われたら、じゃあ、本当に本当に、絶対に品切れにはならないんですね、アナタが絶対の保証をしてくれるんですね、と言いたくなります。

 大人だけの家庭ならなんとかなっても、小さい子がいる家庭では(それも複数子供がいれば)、たとえばオムツが品切れしたら、アウトです。デザスターです。

 家庭を任されている主婦は、それを本能的に知っているから、家族を守ろうとして買い溜めに走るのです。

 それを見て、「主婦は馬鹿だ。買い溜めなんて愚かだ。デマに踊らされて」とさげすむのはどうなんでしょうか。

 

 自分ひとりで生きているなら、買い占めなんかしませんって。大人だけなら、なんとでもなりますって。小さい子を抱えているから、少しでも安全な方へ動いているだけなのです。それを馬鹿にする人には、本当に抵抗があります。

 買い溜めされたくなければ、品切れを起こさないで欲しい。

 マスクは必要だから、というけれど、先日も書きましたが、マスクなんか手作りできるわけだから。何も不織布マスクだけがマスクなわけではないから。家でそのへんの布を切って縫って作れるのに、それでも、みんながなんだか知らないけれど、不織布マスクじゃなきゃ駄目だという気分になっている、この事がもうナンセンスなわけです。

 トイレットペーパー買いだめも、確かにナンセンスだけれど、それだったら、不織布マスク買い溜めも、ナンセンスなんですよ。

 マスクはOKで、トイぺはNGという、その意味が分からない。

 いずれにしても、何が正解か国民は分からなくて、不安だから、現状一番安心できる行動を一生懸命とっているだけなのです。それを小馬鹿にする人が、私にはよく分からないです。

 だからって、買い溜めが正しいとも思いませんが、一方的に「愚か者」呼ばわりするのもどうかと思うのです。正しくないけど仕方ないじゃないか、と思います。人間は、モラルよりも身の安全のほうを優先する生き物なのです。愚かだと分かっていても、不安感から行動するという事はあり得るのです。もちろん、買い溜めて高く転売、というのは問題外ですが。

 

 結局のところ、国の上の方々が、もっと先手先手を打って、国民を迷わせないよう動いてくれたらいいわけですが、神ならぬ身、彼等だとて精いっぱいやって、現状なのだと思います。だからそこに文句言うのも違うと思います。

 

 何がどうなるのか、正解が何なのか、まったく分からない宙ぶらりんでストレスフルなこの日々。

 でも多分、これも先日書きましたが、こういう「何が正解なのかまったく分からない」状態に、発達障害児の親は慣れているので、わりと大丈夫な感じです。だって、発達障害児の親である私は、一生こういう日々なのです。普通の人の普通の生活は望むベくもなく、かといって諦める事も許されず、誰も正解を教えてくれない中で、先が見えない手探りの育児なので。だからこういう状況に慣れている事が、幸せとも思いませんが。

 

 ちなみに。

 食事会を計画した時に、最初、梅田の「ローリーズ」(ローストビーフが美味しい有名店)を予約しようとしたのですが、かなり前だったにも関わらず、満席で予約できなかったので、別の店にしたのです。で、延期を決めた時に、何気なくローリーズの予約状況を見たら、予約可能になっていました、、、。やはり、この状況では、さすがのあの人気店でもキャンセルが出たのだなあ、、と納得というか、しみじみしました。

 少しでも早い収束を願います。

 その為には、一人ひとりが、「感染しない、感染させない」事を、常時心がけて過ごすしかないと思います。具体的な行動は、個々人によってケースバイケースなので、その場その場で、自分が一番正しいと思う行動を、一人ひとり自分で考え判断し、コツコツやっていくしかありません。それが、積もり積もって、パンデミックを防ぐ事に繋がるのだと思います。私も心がけます。