書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

発達障害児とコロナ

 今日もまた、皮肉なほど良いお天気で。

 とはいえ多少、肌寒いです。昨晩も冷えたようで、朝目が覚めたら、またしても、右肩が寝違えを起こしていました。少し前にも同じ症状を経験したので、これは肩こりではなく、寝違え。気温が急に下がり、にも関わらずそれに対応した厚着をせずに寝てしまうと、私はこうなります。右肩から腕にかけて痛く、普通の肩こりと違うのは、上を向けない事。1日我慢すると、少しづつ治っていきます。

 昨晩は、私の寝巻が薄いのを見て、息子が「今晩は冷えるらしいから、厚着したほうがいいよ」と言ってくれたにも関わらず、着替えずそのまま寝てしまいました。その結果が、この寝違い。自分が悪い。またしても横着が、自分の首を絞めました。今日から心を入れ替えます(と一体何度書いたことだろう)。

 さて、今日は、そんな息子の話です。

 息子は発達障害なのですが、いくつかある特性の一つに、「先の事が分からないと非常に強いストレスを感じる」というものがあります。

 人は誰しも、先が見えないとストレスを感じるものですが、息子の場合はその度合いがとても強く、すぐに強迫神経症のようになってしまいます。なので、彼には、出来る限り先の事をつどつど知らせてあげないといけません。

 ですが、このコロナ騒動です。

 明日の事すら、誰にも分からない状況が、ずっと続いています。

 高校の卒業式がどうなるのかも、前日までハッキリしなかったし、大学の入学式がどうなるのか、また、その後に続く授業日程はどうなるのか、まったく分かりません。

 先の事が分からないと不安を強く感じる息子にとって、最悪な状態です。

 息子は、一人でストレスを抱え込むタイプではないので、当然、先の事を、しつこく私に聞いてきます。毎日、毎時間、毎分、毎秒。

 それは、大学の予定だけではなく、延期になっている個人的な予定、旅行の予定等についても同じで、「どうなるの?いつ決まるの?いつになるの?4月?5月?」とそれはもうしつこい。

 そのつど、私が「今はまだ何も分からない」と答えると(そう答えるしかないので)、「お母さんの考えでいいから教えて」と言われる。「いや、考えるには判断基準が必要だけど、今はその判断基準が何もないから、考えられない」と言うと、「じゃあ、想像でいいから言って」と言われる。それで、仕方なく「5月頃には、決まるんじゃないかな」等と適当に言うと、「この前は4月って言ってたのに、変わったのはどうして?」とか「どうして5月なの?」とか、根拠を言えと言ってくる。「単なる想像だから根拠なんかないよ。なんとなくだよ」と答えると、その私の返答にかすかな投げやりさを察知し「お母さん怒ってる?」と聞いてくる。「怒ってないよ」というと、「じゃあ、なんでそんな言い方するの?」と言う。「そんな言い方って、どんな言い方?」と言うと、「怒ったみたいな言い方」と答える。「怒ってないよ」と言うと、「じゃあ、どうして5月なのか教えて」と言ってくるので、「だから、分からないよ」と答えると、「想像でいいから言って」と言ってきて、、、。

 という具合。これがエンドレスに続きます。

 まあ、これが、発達障害児の実態で、大変といえば大変。でも仕方ないといえば仕方ないわけで。

 幸い息子はもう、自分の事は自分でやってくれるので、実務的なお世話はしなくてよく、それは助かっています。この上お世話までしなくてはいけないとなると、私はパンクするでしょう。

 地方では、療育施設や保育園、学童保育など、発達障害児の受け皿がまだ機能しているので良いですが、都会では、閉鎖されている所が多いと聞きます。相手をするのが大変な発達障害児と、24時間離れられない環境に置かれたら、誰だって頭がおかしくなるんじゃないだろうか。お母さんがキレたら、子供が危ないです。

 とはいえ、このコロナ禍の最中、誰しもが苦労を強いられているので、発達障害児の親だけ助けてくれとは言えません(我が家のことを言っているのではなく、幼くてお世話が大変な障害児を持つ親御さんの事を言っています)。

 この時期は多分、見えない家庭内で、たくさんの虐待が行われているのだろうと思います。

 コロナのせいで、人が沢山死に、経済は滅茶苦茶になり、子育て中の親子が苦悩し、いい事は何もないように思えますが、きっと何かは残るのでしょう。

 そう言えば、病院の薬の処方方法が改善される可能性があると聞きました。毎回同じ薬を処方されるリピート患者に対しては、来院せずとも薬をもらえるシステム(外国ではすでに実施)に変わる可能性があるとのこと。

 ずっと何年も同じ薬を飲み続けているのに、日本では、2か月に一度、必ず来院せねばならぬ仕組み。そのほうが病院が儲かるので。一方、カナダなどでは、一年に一回来院すればよいそうです。一度に一年分の処方箋を出してもらえるシステム。リピート処方箋だか何だか、そういう名称だったと思います(記憶違いだったらすみません)。

 でもこのコロナ騒動で、病院も忙しくなるし、不要な来院はいたずらに感染リスクを高めるだけなので、不必要な来院は減らしていく流れの一環として、ずっと同じ薬を処方されている人は、来院せずとも薬がもらえる仕組みを作るそう。あくまで可能性ですが。

 こういう風に、コロナのせいで、誰かの利権の為に存在していた無駄が省かれて、本当に必要なものだけが残るようになるのかもしれません。それはよい事だと思われます。

 では今日はこのへんで。

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