かなり前なのですがNHKの番組に、私の大好きな真梨幸子さんという作家さんが出ていた事がありました。
その番組のテーマは、健康なまま長寿100歳を迎えるには、どうしたらいいのか?というものでした。
その答えは、「満足感」だとか。
「満足感」が、人を老化させる「慢性炎症」を防ぐのだそうです。
「満足感」には2種類あり、食欲・性欲・物欲など、快楽に繋がる満足感は、むしろ「慢性炎症」を増加させ、病や老化に蝕まれる事になる。
一方、「社会的貢献」「家族の世話」「芸術や仕事」など、他者に向けられた行為による「満足感」は、「慢性炎症」を抑え、健康なままでの長寿100歳へと導いてくれるのだとか。
健康なままで長寿100歳を迎えると、頭の中が特殊な状況になり、辛さや不安や恐怖や不快感などネガティブな事が都度削除され、幸福な記憶しか残らず、毎日が幸福感に包まれるのだそうです。
これは実際に、健康なままで100歳を迎えている方からの研究データだそうです。
健康なままで100歳を迎えると、脳内で、臨死体験に近い「極楽プログラム」が作動するのだとか。
一方、健康を害したり老化が早めに進めば100歳まで生きられないわけですし、また、100歳でも不健康なら、この「極楽プログラム」は作動しません。ネガティブなことはネガティブなままで脳内に記録され、高齢で様々な不調があれば、かなりしんどい状況になると想像できます。
何が言いたかったかというと。 見返りは求めずに、他者の為に行動する事で得られる「満足感」を、意識して大事にする事が、自分自身の「慢性炎症」や老化を防ぐ事になる、ということ。
そして、慢性炎症を抑えた状態で100歳を迎えると、脳内に極楽プログラムが作動する、という事。
抹香臭い昔ながらの教えみたいですが、それが最新研究データで分かった事なら、信じようかなと思いました。
この番組を観て1つ「なるほど!」と思った事があって。
私は、以前から「即身仏」が不思議だったのです。
即身仏とは、簡単に言えば、自ら断食を行って亡くなられたお坊さんのミイラ状の体をお祀りするものです。
たいていは、100歳近いご高齢のお坊さんがされるそうですが、大変だろうなと思って。
修行には、それこそ死にかけるような過酷なものをあるわけですが、 死そのものを目的とした修行は、「即身仏」のみです。
いくらご高齢の悟りを極めたお坊さんだとしても、人間に出来る事なんだろうかと思っていました。
でも、もしかしたら、即身仏になる事を望まれる方は、極楽プログラムが作動されたのかもしれません。 だとしたら、分かる。 脳内では最高に幸せな状態なら、やれるかも。 っていうか、極楽プログラムでもないことには、即身仏になんか、そうそうなれないと思うのです。 だって、餓死って、、、苦しいじゃないですか。水も飲めないんだし。
私の長年の疑問の回答が、100歳になったらスイッチの入る「極楽プログラム」でした。 人間の脳は、面白い。