書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

息子の将来について悩む

 すっかりご無沙汰しております。

 今日は少し書いてみようかと思います。宜しければお付き合い下さると嬉しいです。

 本来は好きな神社シリーズの続きを書く予定なのですが、その前に書きたい事がありまして。

 最近ずっと、朝起きるのが遅いのです。9月以降体が疲れ切っている事に気づき、意識的に起きる時間を遅くしていまして、でも体もだいぶ回復したのでそろそろ通常の時間に起きようと思っているのですが、これがうまくいきません。

 遅く起きていた時は、可能なら9時まで寝ていました。必要があれば6時とかにも起きていましたが、必要がなければ9時起き。それを3ヶ月ほど続けたら、疲労から回復しまして、睡眠はやっぱり最強だなと思ったのですが。

 一旦遅く起きる習慣が付くと、なかなか早くは起きれないもので。今日も7時に起きようと思っていたのですが、気が付くと8時半。急いで起きて、朝の家事ルーティンをこなしていたら、こういう時に限って息子が家にいて、なんだか絡んでくるんですよね。

 あ~、今は止めてくれ~せめてこの洗濯物を干させてくれと思ったわけですが、まさかそれをそのまま息子に言うわけにはいかず。おそらく何らかの原因で気持ちが落ちた息子が、私に絡む事で落ちた気持ちを紛らそうとしているわけですから、1つでも対応を失敗すると、キレちらかされ大変な事になります。

 しんどいしんどいと内心思いながら、息子からのわけの分からない質問に答え続けました。今日の質問も、本当にわけがわからなかった。方向が素っ頓狂過ぎて、むしろ頭を酷使させられる質問ばかりです。例えば、「小学生が休学した場合、学校行事に参加できるのか?」とか。これを、唐突にパッと言われて、即答せねばなりません。頭の中では、以下の思考が滅茶苦茶なスピードで進みました。

 

小学生に休学ってあったっけ?

いや、多分ないんじゃないかな? 小学生は義務教育だから、出席日数が足りないレベルまで休んでも、自動的に次の学年に進めたはず。

よし、小学生は義務教育だから休学はない、ただ長くお休みしているというだけの事になる

お休みしているだけだから、いつでも登校できるはず

いつでも登校できるなら、すべての学校行事に参加できるはず

 

で、私は、「小学生は義務教育だから、長期でお休みしても次の学年に自動的に上がるから、いわゆる休学という言い方はしないと思うよ。で、長期でお休みしているだけだから、全ての学校行事に参加できると思うよ」と答えました。

 すると息子は、更に、高校生はどうか。大学生はどうか。と次々と聞いてきました。高校は義務教育じゃないからちょっと違うだろう。え~と高校生の場合は?とまたもや頭の中で高速思考回転。それに答えたら間髪入れず大学生についても聞かれる。次々と答えて、やっと質問が終わり、ほっとしながら洗濯物を干していたら。

 息子がワナワナしながら、やばい雰囲気で怒り始めるんですね。私の言う事は全部理解したけれど、私の言い方が気に入らないからしんどい、と。

 え~?言い方って、こんな質問にまで言い方を気にせねばならないの~?と内心ギョッとしました。だって、これらの質問は、息子には一ミリも関係のない事だから。息子にとって都合のいい答え、イエスの答えをせねばならないような質問ではない。本当にどうしてそんな事が気になるのか、どうしてそんな事に答えねばならないのか、むしろこっちが聞きたいぐらいの明後日の方向の質問です。それに答えるにも、気を使って息子の機嫌が悪くならないように気にせねばならないの?

 と思いつつ、そんな事を言えるはずもなく(言えばキレ散らかしが待っています)。

 即答で「それはお母さんが悪かった。お母さんのミス。お母さん、朝起きるのが遅くて急いで家事をしていて、頭がぼんやりしていたから、ちゃんと言えなかったんだと思う。お母さん側の原因。申し訳なかった。今この瞬間から気を付ける」と言いました。

 その私の答えで、息子は少し機嫌を直し「お母さんに理由があるなら、それでいい」と言って自室は戻って行きました。

 あ~しんどい。朝からしんどい。子供だから捨てられないけど、こんなの夫だったら即離婚するわ、と重い気持ちを抱えつつ洗濯を干し終えた頃、またしても息子がやって来ました。

 今度は何だ?と身構えると。

 息子は、「さっきはお母さんのせいにしたけど、多分、僕が今落ちているからだと思う。僕のせいだと思う。僕が自分で何とかしないといけないんだと思う。お母さんのせいじゃないと思う」と言ってきました。

 いや、それに気づいてくれたなら良かったけど。気持ちが落ちる理由は沢山思いつくし。勉強は大変だけどしんどいわけじゃない。でも勉強に付随する大学でのあれこれが、人とのやりとりでミスできない事が、息子にはしんどいのだと思います。プラス、教授達が「もっと頑張れ。先に行ったらもっと大変になるぞ」と脅してくるのもしんどい。全ての教授がそうではないですが、多くの教授が講義のたびに脅し文句を言うそうで。励ましのつもりなのか、学生を脅すのを楽しんでいるのか、分かりませんが。障害特性に不安の強さがある息子は、脅されると必要以上に不安に陥り気分が落ち込むのです。

 だから、今日息子が落ち込んでいるというのは、意外でもなんでもなく、だろうねという感じ。

 もう時々、大学を辞めさせたほうがいいんじゃないかと思う事もあります。ただ、勉強は好きでストレスでも何でもない。なのに、大学はストレスだという現実。大学で、シンプルに勉強だけさせてくれたら、息子は嬉々として通うのですが。面倒くさい他人とのやりとり、空気を読まねばならないアレコレ、教授の脅しが本当に沢山あって、息子には厳しい。

 発達障害者が生きていくって、こんなに大変な事なのか?と思います。勉強ができればいい、社会のルールやマナーや礼儀が身についていればいい、身の回りの事が出来て社会常識があればいい、息子はこれら全部をクリア出来ています。

 将来、親が死んだ後一人で暮らせるように、簡単な料理・洗濯・掃除は出来るようにしてあるし、金銭的な事、暮らしにまつわる雑事も教えてあります。1人で旅行にも行けるしホテルにも泊まれます。

 でも、大学でのあれこれがしんど過ぎて、気持ちが落ち込み耐えられなくなる。その部分をサポートする事は私には難しい。私が大学まで出しゃばって行って、教授達を捕まえて「脅すな」と命じたり、大学で息子が困らないようにアレコレ改善したり、は出来ません。これは就職しても同じなんですけどね。私が出しゃばっていく事は出来ないんですよね。

 

 とはいえ。

 今日の1つの収穫としては、息子が自身の気持ちの落ち込みから私に絡み、私が悪いと決めつけた時は、即座に謝る事が有効なのだと知りました。ただ謝るだけではなく、なぜ私が間違った言い方をしてしまったのかのもっともらしい理由も言わなければなりません。それがもっともらしければ、息子は納得し、多少気持ちを持ち直す。

 気持ちが持ち直せれば、本来の冷静さを取り戻し、実際は母親のせいではなく自分の気持ちの落ち込みが原因だと本人が気づける。

 こういう流れが分かった事は、収穫でした。

 また、もっともらしい理由を即座に言える為には、常日頃から私自身が、私自身の落ち度や弱さについて、しっかり把握しておく必要があります。今日であれば、寝坊癖が治らない、という弱さが私にはあると、朝からしきりと考えていました。だから、即座にそれが言えた。

 

 最近、本当にこのまま息子を大学に通わせても良いのか、悩む事があります。あまりにも大変そうなので。大学に通わずに国家試験を受けさせてもらえるなら、彼は間違いなく受かると思うのですが、受験資格には大学を卒業する事が必須なので。

 息子には、一般社会で生きていく事は無理なのかなあと思う事があります。無理やり一般社会で暮らさせて、心を壊してしまったら元も子もない。でも、障害者として生きる事を、彼が満足できるのかと言えばこれも難しい。

 学んできた事を活かして働きたいだろうし、それなりにプライドを持って生きていきたいだろうし、結婚もしたいだろうし。

 何が正解なのか分かりません。ただ、日々試行錯誤を繰り返しながら、正しい方向に進んでいる事を祈るばかりです。

 とりとめもなく長々と失礼しました。ではまた。

 

 因みに、本人は頑張ると言っており、私が気弱な案を提案すると「頑張らない人間だと疑われた!」と怒り出すので、大学を辞めるなどという話は一切出来ません。ただ私は、辞めた場合の人生設計を、念の為に考えておくだけなのです。色々しんどいです。