書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

この不安定さがしんどいです、、

 受験シーズン真っ盛りにも関わらず、有り難いことに、息子は落ち着いて元気に楽しく過ごせております。いえ、おりました。昨晩までは。

 手前味噌な事を言えば、昨晩まで息子が精神的に安定していたのは、私が息子を安心させる事を何よりも重要視して過ごしているせいだと思います。この季節のいい10月、私は一切出歩かず家にいて、ひたすら息子が落ち着いて過ごせる環境と状況を整える事に専念して過ごしました。自慢しているわけではなく、当たり前の事なのですが。

 それを、昨晩、夫にぶち壊されまして(夫に悪気は全くないのがまた悲しい)、久しぶりに息子はピリピリわなわなモードで不安神経症全開になってしまいました。

 夫が何をしたかと言いますと。

 夜の11時(夫自身が夕食を食べ終わった時間、私と息子は7時に食べる)に、息子を呼びつけ、「面接の練習をしてやろう」と言いだしたそうです。私は自室にいたので知りませんでした。

 夜の11時というのは、いつもは息子が寝る時間です。

 どうしてそんな時間に、面接の練習をしなきゃならないのか。ただただ、夫がしたかっただけだと思います。食事も終わり、手持無沙汰。自分も息子の受験に何か手助けしたいなと思ったのでしょうが、勉強を教えるのは面倒。そうだ、受験には面接がある大学もあるって言ってたから、その練習をしてやろう。夫自身が面接官の役をやってやろう、と。

 その気持ちは有難いですが、平日の夜中の11時に、やる必要はどこにもないのです。週末にでもやってくれたらいいわけです。どうして平日の夜中に??

 それでも、夫が怖い息子は、言われるがままに、面接セットを持って、夫の前に行きました。

 面接セットというのは、私が作ったもので、想定される質問と理想的な回答を箇条書きにして、一覧表にしたものです。一般的な面接バージョンと、各大学ごとの特別バージョンに分けて作っています。各大学ごとの想定質問は、過去に受かった生徒さん達が、自分が受けた面接内容を、後輩の為に書き残してくれたものを参考にしました(高校からもらいました)。

 夫は、息子が差し出した面接セットをもとに、息子にアレコレ質問し、息子に答えさせたようです。

 ただ、昨晩の時点で、息子は、一般的な面接バージョンだけは暗記していたものの、各大学に特化したバージョンは覚えていませんでした。それは、受験日前日で間に合うというか、そのほうが効率的だと私が判断したからです。一度に全部覚えてしまうと、各大学ごとに内容を変えている為に、息子が混乱するからです。

 ところがそれを知らない夫は、一般的な面接バージョンを質問しても息子がスラスラ答えるのが面白くなかったようで、各大学バージョンまで息子に質問してしまったそうです。当然、息子は答えられず、オロオロ。夫は、「ここ、やり忘れてるやろ。そんなんでは落ちるぞ」みたいな、脅しともとれる事を、息子に言ったそうです。

 夫としては、鼻高々というか、やっぱり俺が見てやらないと手抜かりがあるなあ、みたいな感じで、なんら悪気はないというか、悪びれてもいない、むしろ、息子がオロオロするのが面白いので、かなり誇張して「これ、絶対やっとかなあかん。なんで忘れたんや」みたいに責めるような事も言ったそうです。

 一気にピリピリモードで不安神経症全開になった息子は、目をパッチリ開けて瞳孔が開いた状態で私の自室に来ました。「お父さん、どっか行って欲しい。お父さん、一人暮らしして欲しい」と、喚きます。

 のんびりストレッチしていた私は、「一体なにごと??」です。てっきり、もう寝ていると思っていた息子が、起きていて、完全にパニックになり、わなわなと震えてわめき散らしている。「お母さん、お父さんどうして一人暮らしせーへんの? なあ、お父さん一人暮らしして」と。

 何が起こったのか分からないので、とにかく息子の話を聞き、夫の話を聞き、上に書いた事が起こったのが分かったのですが。

 この時期、息子はただでさえ不安なので、受験シーズンになってから私はずっと息子に「もう、受験に出ることは全部やったから大丈夫。あとは気が向いたとこを復習してたらいいよ。もう全部やったから。安心して」と言い続けてきました。それは嘘ではなく、そう言えるように、高1から計画的に勉強を進めて来たのです。範囲は全て終えたし、大学ごとの過去問も4年前ぐらいまで遡ってやり尽くしたし、あとは繰り返し復習するだけ、という状況に持ってきていました。それを息子自身も分かっているので、安定した精神状態で過ごせていたのです。

 ただ面接準備だけは、先に書いた理由から、直前にやろうと思ってやらずに置いていました。それを、夫が見つけて「これまだやってない。大変や。大変や」と大騒ぎしたわけです。

 夫には、こんな風に、人の失敗を見つけて、大騒ぎしてふざける癖があります。本人はちょっとふざけているだけのつもりですが、やられたほうはとてもしんどいです。そういう事は止めて欲しいと何度も夫に言っているのですが、癖になっているので、なかなか止められないようです。

 昨晩は、息子がもうキーッとなって目がすわって、どうしようもない状態になってしまったので、とにかくそれをなだめ、夫には事情を話して、息子を心配させるような事はやめるように言い、12時過ぎまでかかったでしょうか。

 夫はすぐに自分の失態に気づいて、「わかった、わかった」と言ってもう素知らぬ顔をしていました。息子のほうも、以前ほど「何も聞こえない」という状態ではなく、私の説明を聞く事ができ、だんだんと落ち着いてきて、最後は落ち着いて終わりました。が、本当に疲れた、、、。

 夫に悪気がないのは分かっているので、余計にしんどいです。こういうことは。

 息子も、落ち着いてきているとはいえ、まだまだ不安定なところがあり、周囲が腫れものに触るように気を遣って対応してあげている間は大丈夫でも、無神経な人が息子の不安感をあおるような事を言うと、一気にピリピリワナワナモードになってしまいます。

 こういう息子自身が、じゃあ、人に対して、気を遣って物言いできるのか、と言えば勿論そんな事はなく。言いたい事を言いたいように言うわけで。そういう事は我慢できません。自分は言いたい事を言う、でも自分は言われたくない事は言われたくない、という我儘さ。言われたくない事を言われたら、不安感が一気に高じて、私になんとかしろ~とその不安感をぶつけてくる。私に全てを解決しろ、と。自分が納得する結果になるまで、いつまでも私にからんでくる。これが障害なのですが、障害児の母親をやるって本当にしんどいなあ。

 とはいえ。以前はこういう事があると、延々長時間私にからんできていた息子ですが、昨晩は30分ほどで終わりました。それも、からむ、というよりは、話し合う、という感じで、大声を出す事もほぼ無かったし、以前のように「一体どうしたら?」と途方にくれる状態にはなりませんでした。一つひとつ論理的に説明し、噛んで含めるように説得したら、終わりました。少しづつ成長はしているのですが、まあでも、しんどいです、、。

 長々と愚痴、失礼しました<(_ _)>。