息子が入学予定の大学から、入学前に懇談に来ませんかと電話を頂きました。入学手続きの書類に、発達障害がある事を書いていたからです。その懇談会には、生徒相談室の方だけでなく、担当教授も数人参加して下さるそうです。有難く、息子と相談して日程を決めさせて頂きました。
息子とその事を話していた時のことです。
「懇談会では、△△大学(息子が目指していた大学)を受けた事は、言わないよ。だって、〇〇大学(息子が行く大学、滑り止めで受けた)の人が、嫌な気持ちになるから」と息子。
「え? それはその通りだけど、よくそんな事に気が付いたね」と私が言うと、息子が「だって、前にお母さんがそう言ってたよ。〇月〇日の〇時頃に」と言うのです。
日付までしっかり覚えているのが息子の障害特性です。基本、息子は過去の事を言う時、必ず日時を言います。これは置いておいて。
私は、息子にそんな事を教えた記憶が全くありませんでした。でも、息子いわく私は「〇〇大学の人達には、本当は△△大学に行きたかったんだ、みたいな事は、わざわざ言わなくていいよ。〇〇大学の人が嫌な思いをするからね。聞かれたら答えてもいいけれど、こちらからあえて言う必要はないよ」と息子に教えたそうです。
すっかり忘れていました。
息子はちゃんと覚えていてくれたんだなあと嬉しかったし、また、私自身、こうやって人間関係の機微をつどつど息子に細かく教える事が、もう無意識レベルで習慣になっている事に気が付き、これもまた、嬉しかったです。
これからも息子には人付き合いについて沢山教えていかなくては、と気負っていましたが、すでにやっていたし、やっている事すら忘れるほどに教える事が習慣になっていた。
ほんとしょーもないことですが、それがとても嬉しかったのです。
大学の懇談には、息子の大学生活への質問事項や、息子の障害特性と希望する配慮を、簡潔にまとめて用意していこうと思っています。
先日は、大学入試関係の問題集や参考書、資料等を、まとめて処分しました。かなりの量でした。全部捨てた後に、本当に「終わったんだなあ」とほっとしました。現在真っただ中、という皆様には、どうぞ良い結果が出ますよう、祈っております。
きっと、あっという間に春になるのでしょう。今年の春は早く来そうな気がします。