書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

息子のアルバイト状況ご報告

 少し前に、息子がアルバイトをしたがっているので、探す事にした、と書きました。その後の状況をお伝えしたいと思います。

 結論を先に書くと、息子はアルバイトを探す事を止めました。

 理由は、勉強しながらやれるアルバイトが見つからなかったから、です。

 

 探しているバイト先がとても条件を絞って(将来の役に立つもののみ)いたのと、週1回しか働けないという条件が、敗因の理由でした。

 息子も、こんなに探すのが大変とは思っていなかったようで、もう面倒くさくなったようです。もうバイトしなくていい、と言い出しました。私はむしろ、バイトなどして学業に支障が出ては困る、という考えだったので、賛成し、息子の中途半端なバイト探しは終わったのでした。

 

 とはいえ、色々バイト先を探してみて、仕事の探し方のコツ、というようなものがある程度分かって、これはこれで良い経験だったと思います。

 私が気づいたポイントは2つ。

 1つは、職場の規模が大きい方が良い、という事です。安定しているとかそういう意味ではなく、規模が小さい所は人数も少なく、一人がオールマイティーにあれこれ兼業せねばならない場合が多いからです。規模が大きいほど、一人一人の仕事が独立しているという特徴があると分かりました。より専門的に働けるというか、あれこれ頼まれなくて済む、というか。

 職場の人数が少ないほうが、コミュニケーションの大変さも少なくてすむ、と思っていたのですが、どうも逆のようで、職場の人数が多いほうがまぎれやすい、という事も分かりました。少ないと目立ってしまうんですよね。

 

 もう1つは、障害者枠での求人と、健常者枠での求人の違い、です。まあ、初めから分かっていた事ですが、障害者枠で求人を出している所も、内臓障害とか身体障害者を求めているということ、精神障害でも一時的なものを求めていて、発達障害は最初からはじかれてしまう、という事が、今回良く分かりました。

 全く同じ条件の求人で、障害者枠と健常者枠と両方出してみたのですが、障害者枠は履歴書の段階で全部落とされました(発達障害と書きました)。一方、健常者枠は全部面接に呼んで頂けました(障害は告知していません。告知義務はありません)。

 仕事内容は全く同じで、息子の履歴も勿論同じで、ただ発達障害を告示しているかいないか、の違いです。考えてみれば当たり前のことですが、なんとなく障害者枠なら発達障害も受け入れられると思っていたので、障害者枠でさえはじかれるという事に、改めて驚きました。発達障害が、世間でどれだけ嫌われているか、という事を改めて理解しました。

 将来、就職する際は、専門性を捨てて発達障害でも受け入れてくれる障害者枠での仕事を探すか、専門性を活かす為に発達障害を告示せずに働くか、の二択なんだと分かりました。

 前者は息子にとってはラクな道だろうし、後者はやりがいがある道でしょう。どちらでも良いと私は思っています。ただ、後者を選ぶ場合、無理がたたって精神的に病む危険があるので、そこは十分に注意して行かねばならないと思います。また、障害者枠での仕事がどうしても見つからない場合は、作業所での仕事に従事する事になります。それもありだと思います。

 要は、生きて行けるならどんな仕事でもいい、というのが私の考えです。せっかく勉強したのだからもったいない、という風には思いません。勉強はしたくてしたのですし、勉強する事で知恵もついたし脳も発達しました。それだけでメリットは十分です。

 勉強した事が活かせなくても、仕方ないと思っています。それが発達障害の難しさ、困難さ、苦しさだと思います。

 という事で、ご報告でした。ではまた~