書くしかできない

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発達障害児の放デイについて思う事

 こんにちは。

 今日は、年寄りのお節介というか、そういうお聞き苦しい事を書こうと思っているので、こういうのが苦手な方は、どうぞスルーでお願い致します。

 

 今の発達障害児さんの多くが、放課後等デイサービスを利用されているそうです。

 放課後等デイサービスは、2012年に始まりました。

 ですので、私の息子が小学校入学時にはまだ放デイは存在しませんでした。息子が中学高校ぐらいで、なんとなく放デイの存在を知りましたが、積極的に調べようとは思いませんでした。その頃の息子はもう、放課後は勉強で忙しかったし、夏休みなどの長期休暇の過ごし方もすでにパターンが出来ていて、そこに放デイを入れる必要性を感じなかったからです。

 

 放デイについて、ネットで拾った説明を添付してみます。

 放課後等デイサービスでは、学校以外で集団活動をおこなう機会や、お子さまが自分の力でできることを増やせるよう訓練し、自立支援を促進することを目的としています。また障害のあるお子さまを持つ保護者にも居場所を確保したり、支援する役割も担っています。

 対象者は、小学生から高校生までの障害児で、活動内容は、幼稚園までの療育(発達支援)の延長との事です。具体的には、平日の放課後と、土日祝日や夏休み等の長期休暇時に、障害児を預かってくれます。放デイをフルで利用すると、年間通して子供が自宅で過ごす時間は、夜から朝にかけてのみ、という感じになるそうです。障害児育児に疲弊しておられる親御さんには、有難いサービスだと思います。

 

 放デイは、一律どこも同じ、というわけではなく、それぞれ特色があるそうです。お子さんに合う所に入れればラッキーですが、入れなかった場合は、放デイがお子さんのストレスになってしまう場合もあるとの事。

 確かに、半日学校で大勢の他人の中で過ごした後に、また放デイという「自由勝手できない場所」に行かねばならないというのは、感覚過敏の強い発達障害児には、しんどい場合もあるのでしょう。

 でも一方で、学校ではきめ細かく指導してもらえないところを、放デイでは丁寧に対応してもらえたり、自己肯定感が高まるように「褒め育て」してもらえたり、家では出来ない経験をさせてもらったり、と、メリットも沢山あるようです。

 また、親と子を、できるだけ物理的に離す事が、発達障害児育児には有効だったりしますので、そういう面でもメリットがあると思います。

 あと、母親の就労支援にもなると思います。

 ただ、絶対に子供の成長の為になる、とまでは言えないのかなと思います。

 

 息子は、幼児期に療育に通い、とても良かったので、もし息子が小1の時に放デイがすでに存在していたら、迷わず利用していたと思います。

 でも、無かったので、利用せずに来て、わりとなんとかなったので、何が何でも利用せねばならない場所、でもないかなと思います。 

 

 ある1つの放デイに、子供が行きたがらなくなって辞めざるをやなくなったお母さんが、「また次の放デイを探さなきゃいけない」と愚痴っておられました。え、どうして?と私は思ったんです。そのお子さんは、放デイに入っては辞め、を繰り返しているそうです。もうそうなら、放デイは行かなくていいのでは?学校は辞められないけど、放デイなんだから辞めてもいいのでは?と私は思いました。お子さんとしても、また新しい放デイに行って、嫌な思いをして辞めて、また別の所に行って、としんどい話です。放デイ探しがお母さんにとってもストレスになっているなら、「利用しない」という選択も、有りだと思います。

 でも、利用するのが当たり前、だと思っていると、利用しないという選択は、ハードルが高いのかもしれません。

 

 発達障害児育児の大変さを考えると、放デイの存在は有難いと思います。発達を促す効果もあると思うし、学校では得られない人間関係を、放デイで得る事ができる場合もあると思います。でも、何が何でも行かなければならない、という場所でもないので、適度に利用するという認識が、良いのではと思います。

 

 今、発達障害児育児真っ最中のお母さん方にとっては、放デイは昔からある、行くのが当たり前、な場所かもと思い、意外とそうではないと言うことを、今日は少し書いてみました。放デイは比較的新しいサービスで、今の18歳以上の発達障害児は利用せずに育った人も多いし、利用しなくてもなんとかなるという事。また、発展途上のサービスである為に、未整備な面も多いであろうこと。そのへんを理解して、フレキシブルに利用されたらよいかなと思います。

 全てご存じだった方には、今更な情報で、大変申し訳ありません。ではでは。