ふと気づいたのですが、家族と喧嘩しなくなって、５年経ちました。１０年ぐらい前から、「喧嘩って無駄だな」と気づいてから、少しづつ回数が減っていき、５年前からは徹底して喧嘩しなくなりました。
勿論、それ以前から、他人様とは一切喧嘩しなかったのですが、家族には甘えや期待があり、私の都合や理屈を伝えて相手に折れて欲しい、という気持ちがありました。でも、５年前から、その気持ちがなくなりました。
喧嘩というのは、お互いが「相手が折れるべき」と思っているから起こるわけで。
いえ、自分は「自分が正しく、相手が間違っているから、相手が改善すべき」と思っているのですが、相手も同じように思っている（自分が正しいと思っている）のだから、話し合っても平行線が続き、イライラして喧嘩になるわけです。
それがつくづく無駄だと気づき、「人は、自分が正しいと思う生き物。それを改心させるのは無理」と気づきまして。年齢的にも、気力体力が衰えた為、無駄な事は一切やりたくない、という境地になり、家族とも一切喧嘩しなくなりました。
家族というのは、夫・息子、だけでなく、身内全てです。離れて暮らしていますが、母や姉や縁戚、義母やその縁戚の方々。彼等の言っている事に「はい？？」と感じても、「あ～はいはい」とスルーするようになりました。
夫とは、極力、話をしないように心がけています。私の要望を伝えたい時は、タイミングは選びますが、持って回った言い方はせずストレートに伝えます。私の主観は押し付けません。客観的に筋の通った事でなければ伝えません。夫の返答は１００％「少し考えさせて」です。即答はしない人です。どんなに分かり切った簡単な事でも、必ず「もったいをつける」のが彼のやり方なので。でも結局、私の要望は筋が通っているし、そもそも彼の逃げ道は塞いでいるので、私の要望は通ります。
逆に夫の要望に対しては、常に即答で１００％OKを出します。それおかしいよな、とか、そんな事していたら彼が痛い目に遭うな、と分かっていても、即答でOKを出します。何故ならば、反対意見を言ったところで、彼は聞かないからです。反対意見を言う事に、意味はないのです。痛い目に遭うのは彼なので、お好きにどうぞ、です。勿論、近くにいる人間が、しんどい思いをする羽目になるのを分かっていて防げないのは私も不快ですが、仕方ありません。
息子に対しては、そもそも私から何か言っていく事はありません。要望も出しません。息子から何か要望を出された時は、余程のことがない限り、OKを出します。それでも息子が、日々の生活で特にしんどい思いをしないでいられるのは、今まで散々、手も心もかけてきたからだと思います（手前味噌ですみません）。
どういう風に生きたらいいか、どういう風に生活したらいいか、どういう風に物事をとらえたらいいか、問題はどういう時に起こりどうやって対処したらいいか、etc、、散々息子に話し、一緒に考え、解決してきました。発達障害で認知の歪んでいる息子の頭に、それらを歪めず正しい形で徹底して染み込ませるのは、骨の折れる仕事でしたが、工夫と根性でなんとかやり抜いたと思います。
今でも息子は、認知のおかしい要望や不安を、私に言ってくる事がありますが、過去の例を出して説明すれば簡単に理解を得る事が出来、そこまで長話にはなりません（以前は、とんでもなくしょーもないわけの分からない話を、６時間聞き続けたものですが）。いずれにしても、今までも息子とは喧嘩をした事はなく、今後もしないと思います。
離れて暮らす母や姉、義母等は、離れているので話す機会がさほどなく、たまに話して「はい？？」と思っても、気にしません。その時だけ違和感を感じるだけですから。私の生活には何の影響もないので、わざわざ母や姉や義母を正そうとは思いません。
しょっちゅう家族とバトる、という方の話しを見聞きすると、疲れないかなと思います。自分以外の人は、自分ではないので、自分の正義は伝わらないのが当たり前で、バトっても無駄だと私は思います。
家族には感謝するといい、とよく聞きますが、「感謝するといい」を思い過ぎると「感謝せねば」と無理やり感が出てしまい、心の表面では「家族に感謝している」と思えていても、深いところでは「でもな」と不満を感じてしまう事が、私にはあります。
喧嘩しなければ、お互い相手に悪感情を持つ事がないので、不満もなくなり、いつもいつもではありませんが、何かふとした瞬間に、「あ、有難いな」と思える事があります。それは、「感謝せねば」と思ってする感謝とは違い、自然な感謝なので無理がなく、なので「ごめんね」「有難う」等の言葉も、自然に出ます。好循環だなあと思います。
なんか、今日は偉そうですみません。でも、素直な気持ちです
２月の下鴨神社です。梅が綺麗でしたが、指が入りました、、、笑
