書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

ズルい人

 先日、ぼんやりYouTubeを見てましたら、「恋愛相談ライブ」なるものをやっていまして。

 相談を受ける側のカウンセラーさんが3人(40代前半のお洒落女性達)と、相談者1名(20代前半っぽい若い女性)が、4分割画面に顔出しされていました。相談者のみ、マスクでした。

 で、相談者の相談内容が、「最近、離婚した。離婚の際、A男さんに色々相談に乗ってもらった。A男さんは、私が結婚する前に告白してくれた男性で、私はその時は彼をふってしまったが、今回色々相談に乗ってもらい、好きになった。A男さんは、私をどう思っているのか?」というもの。

 相談者さんからは、A男さんに関する細々したエピソードが語られました。例えば、「『相談に乗れて、友達として嬉しい』と言われたが、彼は私を友達としてみているのでしょうか?」的な。。

 そういうエピソードの一つひとつに対し、カウンセラー陣は、「いやいや、A男さんは、一度あなたにふられているから、用心ぶかくなっているだけ。もう二度と辛い思いをしたくないという気持ちから、予防線を張っているだけ。A男さんは、間違いなく、あなたの事が好きだけど、彼からは言えないから、あなたから意思表示をハッキリしてあげないと駄目。男は、ハッキリ過ぎるほどハッキリ言って、やっと伝わるかどうかという鈍い人種だから、『私はあなたの事が好きで、お付き合いしたいと思っている』ぐらいズバッと言ってもいい」と、答えていました。

 カウンセラー陣のリーダー格の女性は、「このケース、有り中の有り、だわ」と言い切っていました。

 ですが、相談の最後の最後に、相談者さんが、ぽろっとこうおっしゃった。

「子供達がいるので、彼と付き合っていいかどうか」、、、子供たち??

 一瞬、カウンセラー陣の口が止まり、空気が止まったのは言うまでもなく。

 そして、さすがリーダー、「あ、お子さん、何歳?」と尋ねたところ、「2歳と4歳です」と相談者さん。

 ああ、2歳と4歳のお子さんがおられて離婚され、結婚前に告白してくれた男性と付き合えないか、という相談だったのですね、とその場の全員が理解しました。

 だとすると、「友達として」を連発していたA男さんの言葉は、別の意味を持ってくるわけで。つまり「二度とふられたくない故の予防線」ではなく、「再婚相手候補に思われたくない予防線」である確率のほうが、ぐっと高くなります。

 それにしても。

 お子さんがおられる事は、相談の最初に言うべき事項ですよね。その女性にお子さんがいる、いないは、男性にとって、付き合えるかどうか、大きな要素になってきますから。しかも二人とは。今日び、一人育てるのに2000万円かかると言われてますから、二人だと4000万円です。自分の子も欲しいとなると、6000万円。このぐらいは、普通の男性なら、パパっと計算しますし、それに値するだけの女性かどうか、考えるのは当たり前で、結婚前の子供のいなかった相談者さんと、離婚後の子供2人おられる相談者さんとでは、同じ人であっても、同じ条件ではないわけで。

 カウンセラーさん、どう答えるかなー、と思って見ていたら、またリーダーの方が、「お子さんは小さいから、ママが彼氏作っても、何とも思わないよ。大丈夫。これが、思春期の子供とかだと色々ややこしいけど、2歳と4歳なら、分かってないから大丈夫よ」と、見当はずれの回答をして、相談が終わり、動画も終わりました。

 

 いやしかし。

 こういう人って、いるなあと思いました。つまり、自分に不利な情報は最後まで言わないで隠して、他人に相談事を持ちかける人。

 自分に不利な情報は伏せているから、当然、自分が言って欲しい「嬉しい回答」ばかり言ってもらえるわけです。大丈夫よ、彼はあたなの事が大好きですよ、みたいな。

 で、最後に、不利な情報を出してくる。下手な営業か、みたいに。これなあ。よくないと思うなあ。相談した意味ないと思う。

 まあ、この相談者さんは、正解を求めて相談したのではなくて、自分を賞賛して欲しかったり、安心できる言葉を沢山言ってもらいたかったり、そういう目的だったのだと思います。

 その目的は果たせたと思うけれど、この相談者さんが、幸せになれるかどうかは、微妙だと感じました。だって、生き方がズルいですから。ズルい人は、幸せにはなりにくいと私は思っているので。

 人間、やはり、正々堂々と生きるほうが、ストレートに幸せになりやすいと思います。何故ならば、他人のズルさを許せるほど、寛容な人はそういないからです。相手のズルさを見てしまうと、人は、げんなりするし、その人から離れようとします。

 恥をかいても、嫌な思いをしても、損する事になっても、やはり、正々堂々としているほうが、結果的に得すると私は思います。

 でも世の中には、この相談者さんのような人は、沢山おられます。私も、何度も会ってきたし、今もパッと数人の顏が浮かびます。だから、あまり責めるほどの事ではないのかもしれません。人間の弱さってやつでしょう。私も気づかずやってるかもしれないしな、、、

 私は、お子さんが二人いても別に再婚できると思うのですが、ただ、お子さんが二人いても再婚できる人というのは、誰かとお付き合いする時、最初に「子供が二人いる」事を、相手に告げる人だと思います。逆に、再婚できない人というのは、子供がいる事を伏せてお付き合いし、相手が完全に自分に惚れ切ったと確信したタイミングで、「実は子供がいる」と告げる人だと思います。ズルい人は、そのズルさ故に、相手に逃げられてしまうと、私は思うのです。私なら、そういう人とは絶対に結婚しないです。信頼できないから。

 間違った考え方かもしれないけれど、こんなことを、そのYouTubeを見て、思いました。

 今日は以上です。

 

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