書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

「よく見られたい」癖をなくしたい

 姉やら母やら叔父叔母やら従妹達やら、血の繋がりのある親族を見ていると、私自身の欠点がよく分かります。というのも、息子のことが一段落した事で、ゆっくり自分の欠点について、思いを巡らす余裕が出てきまして。今日はその事を書こうと思います。

 私(及び私の親族)の欠点は、「妙な所にプライドが高く面倒な事はお金で解決しようとする所」、です。何故こういう欠点が生れたのかといえば、父方の親族はそこそこ社会的地位が高く、母方の親族はそこそこ裕福だからだと思います。(いやらしい言い方ですが)生まれた時から周囲より一段上にいた感覚があります。この感覚は、私だけでなく、父も母も、従妹達も、親族はみんなそうだと思います。

 なんというか、普通にしていて「人より上」という感覚があり、それが普通で、だから人より下になりそうな時は、お金で解決してプライドを保つ、という癖が、親族一同みんなにある気がします。

 基本的に勉強や仕事の面ではみんなそこそこいけるので、そこでお金が出てくることはないのですが、人間関係で思い通りにならない時、お金で解決しようとするのが、我が血族の共通した傾向だと最近気が付きました。

 札束で頬をひっぱたく、ほどの事はしないまでも、相手を思い通りにしようとする時に、自分が裕福であるとほのめかしたり、実際に相手を自分の思い通りに動かすのに必要以上にお金を使ったり。しかも、お金で人の歓心を買った事を恥じる気持ちもあるので、お金を使った事を内緒にし、自分自身にさえもお金を使った事をあえて忘れて意識から外す。

 考えてみると、せこいというかズルいというか、情けない。そういう欠点が私にはあります。

 まあ、障害のある息子を産んでから、「人より下」がむしろ普通になったので、多少この癖は軽くなりつつありますが、それでもゼロじゃないです。

 お金でごちゃごちゃ言わない、少し高いと思っても文句は言わない、そういうお金に寛容ぶる傾向が私にはあります。「上品」とか「いいところの奥さん」と思われたがる傾向もあります。書いていて、本当に恥ずかしい。でもそうなんですよね。私は、そういう人間なんです。ああ恥ずかしい。

 一回、地べたに這いつくばってみたほうがいいかもしれない。なんかもう、この恥ずかしいプライドを、捨て去りたい。こんなものを持っていたら、重たいです。

 自分を、「普通より上」と思わないようにしよう。まあ、普通って何だ?という話ですが。とにかく、「よく見られたい」「よく思われたい」というこの妙な癖や、人間関係をお金でなんとかしようとするこの本当に嫌な癖を、失くしたい。失くすぞ、と今決めました。

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 (写真の上の文章まで書いて、アップして少し外出したのですが、帰宅したらもう少し書き足したくなったので、続きを書きます)

 こういう私の傾向は、親族みんなに見られる事、と先に書きましたが、例えば姉だと、やたら実家の地名を吹聴する癖があります。実家は〇〇という、いわゆる高級住宅地にあるのですが、先祖代々住んでいるわけではなく、父はともかく母は地方のど田舎の出身です。父と母の代になって〇〇に住み始めたのに、姉はまるで先祖代々住んでいるかのように、「私の実家は〇〇で、」と言うので、聞いていて恥ずかしい。姉があまりにもそれを言うので、逆に私は絶対に言わないようになりました。

 母もまた、私と同じで「上品な奥様」と言われる事を喜ぶ癖があり、どんなに機嫌が悪くても、誰かに「いいとこのお家はさすがに違うわね」と言われると、途端に機嫌が良くなるという場面を、何度も目にしてきました。俗っぽいと言えばそうなのですが、母は自分を俗っぽいと思われたがらず、むしろ俗っぽいと思われる事を激しく警戒して、服装や外見はことさら地味に作っているし、人の後ろに後ろにまわって目立たぬように目立たぬようにしています。人から聞かれると「私なんか年金暮らしの憐れな老人よ」と言うのですが、それでいて「〇〇の奥様はさすがに上品」と言われると途端に機嫌を良くするという。内と外が何重にも捻じれています。

 血族を見渡すと、職業や金払いの良さで異性を惹きつける事が普通だし、よって「金づる」と思われて散財する。これは最近の姉もそうですが。外から見たら、ものすごく愚かなのですが、やっている自分自身は、その愚かさに気づかないという。気づくとしても、すごく時間が経ってから。そしてしょうこりもなく繰り返す。

 しかしながら、こうやって書いている私自身にも、彼等と同じ傾向が実はあるんですね。ゾッとします。

 負けず嫌いなせいなのだろうか。マウンティング癖があるのだろうか。何て愚かなんだろうと自分自身をひっぱたきたくなる事が多々あります。今さっきも、外出先で、息子の進学先を聞かれ、まあまあ聞こえのいい大学なので言いたい気持ちが出て来た自分にガッカリしました。あまり関係のない方で言う必要もないので適当に濁して言いませんでしたが。もし言っていたとしたら、私の鼻は高々だったことでしょう。ああ恥ずかしい。この記事の前半を書いたすぐ後なのに、、なんという馬鹿。

 負けよう。マウンティングで下になろう。馬鹿なんだから馬鹿でいよう。日々自分に言い聞かせないと駄目だわ。見え透いた謙遜とかじゃなく。本当に本当の自分のレベルそのままでいよう。自分そのままのレベルより、少しでも上に見られようとしない、そういう癖をなくしたいです。