書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

二万円が消えた件

 できるだけ平静に穏やかに過ごそうと心がけてはいるのですが、いかんせん、息子の受験がありまして、知らず知らずのうちに、心が焦っているようです。

 先日は、自分でもびっくりするようなポカを連続してやってしまいました。

 一つは、出かける用意をしていた時のこと。少しまとまった買い物の予定があってので、お金をおいてある所から、2万円を抜いて持っていく事にしました。私は基本、カードは使わないので。スーパー等で、実質カード決済のみしか受け付けない、という所は別ですが、現金でもOKな所では、現金で払いたいほうです。そのほうが、お金の流れを自分で把握しやすいので。

 で。出先で、さあお支払いしようと思って財布を開いたら、入れた筈の2万円が入っていないのです。あれ?入れ忘れたのかな?と、一瞬とまどいましたが、とりあえず不本意ながらカード決済にして頂いて、帰宅しました。

 家に帰ってよくよく思い出してみるに、しまってある場所から2万円を取り出したのは間違いない。そこはハッキリ覚えています。でも、確かに、財布に入れた記憶は、無いのです。2万円を取り出して、、、、、その後どうしたのか、覚えていないのです。

 ええ~~~?!そんな事ある~~~??と自分にキレつつ、思いつく限りの場所を探してみたのですが、見つからず。

 私の座右の銘として「探し物は、必死で探している間は絶対に見つからない」というものがありまして、一通り探してみて諦めました。運が良ければ、ずっと後で、思いもかけない所から、ひょいっと出てくるでしょう。運が悪ければ、一生出て来ないでしょう。

 2万円は痛いな、、、、、。こんな事は初めてです。

 あと、この日、私は出先でもう1つやらかしていました。お気に入りの薄いダウンコートを着て行っていたのですが、屋内では脱いだのです。いつもは小さくまとめてトートバックに押し込むのですが、その日はお洒落ショルダー持参だったので、脱いだコートは入らなかったので、手で持って歩いていました。そして、ええ、そうです。ふと気づいたら、手にある筈のコートが、無いのです。私は、いつの間にか、手ぶらで歩いていたのです。こんな事、50年以上生きてきて、初めてです。持っている大きなコートを落として気づかず歩き続けるなんて。。。

 ええ~~~?!そんな事ある~~~??と、またまた自分にキレつつ、今歩いて来た通路を、コートが落ちていないか探しながら逆に歩いて戻りました。ですが、脱いだ場所まで戻ってみても、コートは落ちていません。どなたかが拾って、どこかに届けて下さったのではないか?と、一縷の望みをかけて、落し物センターのような所に行ってみたら。

 カウンターの上に、私のコートがきれいに畳んで置いてありました。ああ、助かった。

 というわけで、一日のうちに、生まれて初めての考えられないポカを、二回も連続してやらかしてしまった私です。コートは出て来たからいいけれど、2万円は依然見つかりません。

 反省し、どうしたら同じ事が起きるのを防げるのか考えました。

 お金の件については、銀行からおろしたら、保管場所にしまってそこから必要額だけ都度抜き出すのではなく、おろした全額をそのまま財布にしまう事にしました。財布をなくしたらアウトですが、だから、財布はなくさないように、今まで以上に気を付ける事にします。お金を出したり入れたりする作業を、もうこの年寄りの迂闊者は、ミスせず確実にこなす事が出来なくなったのだと思われます。

 また、コートについては、お洒落ショルダーは封印し、常に大き目トートバックを持ち歩く事にしました。脱いだら入れられるように。手で持って歩くという作業は、もうこの年寄りの迂闊者は、、(以下同文)。

 

 冒頭で、息子の受験で心が落ち着かないせいだと書きましたが、言い訳ではなく、実際にそういう面もあります。

 実は、そのせいで、息子に対する対応も、ミスってしまったのでした。その事も書いておかねば。なので、大きなポカとしては、全部で3つですね。

 先日、本命校の過去問をやった息子が、解答用紙を持って来た時のことです。点数がとても悪かったので、ちょっと見て、間違ったところを解説して欲しいと言ってきました。

 それで、私で分かる範囲で見てやったのですが、確かにアチコチ間違っている。「どうしてここで間違う?」というような、初歩的問題でもミスしていました。これはヤバいかも、、、と思った私は、「けっこう忘れている所が多いし、問題の解き方のポイントも見直したほうがいいと思うから、今日からまた、ちょっと気合入れて勉強しようか」というような事を、息子に言いました。

 私としては、普通に励ましたつもりだったのですが、息子は一気に精神的に不安定になってしまいました。

 本命校に受かりたい、でも今自分は全然出来てないとお母さんは言う、でも本命校には受かりたい、でも自分は全然出来てないとお母さんは言う、と頭の中でぐるぐるしてしまったようで、一気に目が据わり、あれこれ関係ない事を言い始めました。

 勉強には全く関係ない事です。過去の話とか、自分が気になっている事とか、随分前にとっくに解決した事とか、今言うべき事でも何でもないことを、全部ほじくり出して、延々私に質問しだしました。あれはどうしてなの?どうしてああなったの?今どうなっているの?何故なの?どうしてなの?

 勉強とは全く関係ない話です。今言うべきでもなんでもない話を、延々しだして終わりません。

 わ~。やっちゃった~。と私は内心、激しく後悔しました。受験前の息子は、ただでさえ敏感になっているので、「頑張れ」的な言葉は、禁句だったのだと思います。また、「ここは出来ていないよ」的な言葉も、禁句でした。

 その瞬間まで、息子はむしろリラックスしているようで、受験をまったく気にしていないように見えたので、油断していました。発達障害児は、内心が外に出にくいのです。また、心の中と、外に出す姿が、真逆だったりもする。例えば、ものすごく怖い時に笑ってしまうとか。そういう事があるのを、私はうっかり忘れていました。

 その日から3日ほど、息子は、私に何時間も絡み続ける悪癖が再開しましたが、だんだんとおさまり、今は無事に平常に戻りました。戻らなかったらどうしようと、怖かったです。発達障害児育児は、油断大敵だと、改めて自分に言い聞かせました。

 ついうっかりいつもは言わない「頑張れ」を言ってしまったのは、私自身が受験前で焦っているからに他なりません。私が平常心ではないから。

 今更多少勉強したところで、受かるものでもないわけです。だから「頑張れ」という言葉は、百害あって一利なしなのです。今後も、息子が様々な試験を前にした時、私のほうが焦ってしまわない事、私自身しっかり平常心でいられる事、そして二度と「頑張れ」と言ってしまわない事を、しっかり覚えておきます。

 

 今回の3つのポカミス。今後は二度とやらないよう、自分に言い聞かせる為に、ここに書きました。

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