書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

コート探し

 私の趣味(?)として、毎年、コートを一着買う、というのがあります。

 コートって、一枚で服装が完成してしまうという存在感の大きいアイテムですし、保管時もクローゼットの中で場所を取ります。だから本当に気に入ったものだけを買わないといけませんから、購入する際、気合が入ります。いきおい、選ぶのが楽しくなる、というわけでして。

 今、秋冬のコートは薄いものから厚いものまで10枚あり、新しいのを買うと一枚処分します。なので常に10枚。多いようですが、極寒用の特別暖かいタイプが2枚と、喪服用の黒が一枚あるので、実質は7枚だし、毎日着るので、意外と全て着ています。

 私のコート選びの基準は、以前はデザインでしたが、今はもう、デザインよりまずは「軽い事」。それから「静電気が起きない事」「袖を通しやすい工夫がある事」「暑すぎない事(更年期の体温調節の難しさ、、)」「生地が触って心地よく皺になりにくい事」「前を閉めても歩きやすい事」等々、着心地重視です。その上で、気にいったデザインと色であれば買います。

 世には沢山コートが溢れているわけですが、上の条件を満たすコートとなると、まず見つかりません。なかなか見つからないからこそ、探すのが楽しく。例年、趣味として定着したわけなのですが。

 今年は息子の受験があるので、恒例のこの「コート探し」、やっていませんでした。が、ふと、「例年と同じように過ごしたほうが、平常心を保てて良いのではないか」と気づき、今年もコート探しをする事に決めました。

 しかしながら、いかんせん、出だしが遅れたせいで、目ぼしいコートはすでにサイズアウトばかりで、ここ数日、がっかりする日々を過ごしております。

 

 先日も、スピック&スパンで、とっても素敵なコートを見つけまして。まず羽織ってみて軽い。裏地は袖の所だけついているので、袖通しがラク。良いウールを使っているので触り心地がよく、皺にもならず、高級感もあります。静電気もなし。色は、白とクリーム色の間ぐらいの淡い色。形は、前にボタンのない「着流し」タイプ。とっても今年っぽい色と形です。これはいいな、と思ったのですが、店頭にあったのはMサイズのみ。今年はオーバーサイズ流行りのせいか、Mだと大きいので、店員さんにお願いして、Sを探して頂きました。しかし、バックヤードにも在庫がなく、他店のものも売り切れているとの事。「ネイビーならSがありますが、、」と、気の毒そうに言って下さる店員さんにお礼を言い、ガックリ肩を落として帰りました。

 出だしが遅すぎた、、、。

 買えないコートって、どうしてああ、素敵に見えるのでしょう。5割増しに素敵に見える。手に入った瞬間に、逆に魅力は5割減になると分かっていても残念です。

 まあこれに気落ちせず、良いコートを探す日々を続けます。楽しいです。

 

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