書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

名古屋旅③(豊川稲荷)

 名古屋へ一泊旅行してきた時のことを書いています。

 二日目は、6時半に目覚め(なんせ前日寝たのが早かった)、7時に朝食会場に降りて行きました。ビジネスホテルの朝食なんてしょぼいだろうと思っていたら、なかなか充実していてびっくり。数種のパン、ご飯、汁物、香物、卵料理、肉料理、魚料理、野菜煮物、サラダ、お茶、コーヒー、オレンジジュース。朝からしっかり食べて大満足です。コーヒーを紙コップに入れて、部屋に持ち帰り、飲みながらゆっくり支度をして、8時半頃にホテルをチェックアウト。荷物はフロントで預かってくれましたので、身軽に出かけられ、助かりました。

 この日は、豊川稲荷に参拝予定。名鉄特急で国府まで行き、豊川線に乗り換えて終点の豊川稲荷まで行きます。

 ホテルは名古屋駅新幹線口から数分の所にあったので、まずは名古屋駅に行き、そこから名鉄へ。二度目なので道もよく分かっていてササ―ッと名鉄まで。ただ、乗るべき特急がよく分からず、窓口の方に伺いました。私が「コクフまで特急で行きたいのですが、何番線乗り場でしょうか」と言うと、「え?」と。通じない。メモを見せたら「それはコウです」と。国府ってコウと読むんですね。

 無事、9時5分発の特急に乗れ、座ったのはいいのですが、座席周囲を小学生8人程とそのお母様方で、囲まれてしまいました。月曜でしたので代休にみんなでお出かけするご様子。私がいなければもっとワイワイ出来るのでしょうに、私の存在が邪魔だろうと感じいたたまれない。でも車内は満席で立っている方もいるので、席を移る事もできない。1時間ほど乗るので、足の悪い私は、立って行く自信がなくて、いたたまれないまま座り続けました。本当に申し訳なかった。

 幸い、3つ目ぐらいの駅で、少し離れた後ろの方が下りられたので、すかさず移動し、団体から脱出。私の横に座っていた小学生の女の子が、頭を下げてくれたのが嬉しかったです。こちらも頭を下げました。女の子って小学生でもこんなにしっかりしてるんですね。

 国府駅に着き、豊川線に乗り換え、5駅ほど先が豊川稲荷駅。駅から数分歩くと、どど~んと大きな豊川稲荷に到着です。

 ワクワク感がやばいです。嬉しくて笑ってしまいます。

 入って右手に案内図があったので、まずは確認。桜井識子さんの本で、意外と広くアレコレあると紹介されていたのですが、確かに広い。本殿の右側に色々あるんです。

 まずは、まっすぐ進んで本殿に参拝しました。ここは、真言を各所で書いて下さっているので、覚えていなくても大丈夫。読みながら唱えるのでも大丈夫だそうです。ここに通うと自然に色んな真言が覚えられそうですね。お近くの方は羨ましい。

 豊川稲荷は、稲荷という名前なので、てっきり稲荷神社だとずっと思っていたのですが、実はお寺でした。円福残妙厳寺、というのが正式名称だそうです。ご本尊は千手観世音菩薩。ただ、ダキニ神天様も同時にお祀りしている為、豊川稲荷、というのが通称となったそうです。

 桜井さんも、このお寺には、ダキニ神天様と千手観音様の、両方がおられると書いていました。祈祷の際に出てきてくださるのはダキニ神天様。祈祷殿2階に安置されているのが千手観音様です。ご本尊の千手観音様は、ダキニ天様が有名なので控えめにされているそうですが、こちらもとても強い仏様とのことでした。

 

 というわけで、本殿にご挨拶した後、もうワクワクしながら祈祷の申込に向かいました。熱田神宮同様、私は息子の代理で申し込みます。ここで、代理で祈祷を申し込む際は、紙に「心願成就」と記入し、祈祷時に心の中で願いを唱えると伺いました。3000円から申し込めます。祈祷にはお膳がつくのですがそれは4000円以上からになるので、私は4000円を申し込みました。このお膳、悪いものを落としてくれる作用がある上に、とても美味しかったです。後で書きますが。

 祈祷は、毎時半に行われており(9時半、10時半、11時半という感じ)、私は 10時40分頃に行ったので、11時半からの祈祷になりました。それで、先に境内を周ってみる事にしました。

 

 まず本殿の右手に進むと、おみくじがあります。これは引くしかないですよね。私はお寺で引くおみくじは、まあ悪いんです。大体いつも大凶が出ます。だから覚悟して引きましたが、なんと大吉。有難い。ほんとうに有難い。

 桜井さんの本によると、このあたりに「開運しめなわ念珠」の紙垂があるはずなのですが、私が行った時はありませんでした。ちょうど一部工事をされていたので、そのせいかなと思います。

 どんどん歩いて本殿エリアを抜けまっすぐ行くと、「奥の院」という小さなお堂がありました。お堂の手間の木々が空に伸びていて素晴らしい。そんなに太い木ではないのですが、下から見上げると驚くほど高かったです。お堂は細かい木の彫刻がされていて、これも見ごたえあり、です。

 奥の院の左手に、三つのお堂がありました。左から「万燈寺」、「弘法堂」、「大黒堂」です。お寺らしい少し暗い感じの(でも嫌な暗さではなく落ち着いた安心できる暗さです)、仏様のエリアだ~と感じました。なんとなくですが、写真は撮りませんでした。ここでは写真は撮らないほうがいい気がしたんですよね。

 「万燈寺」はお不動さんがおられるそうです。

 「弘法堂」では、空海さんの仏像から紐が伸びていて、五鈷杵に結ばれています。五鈷杵は触れるようになっていて、ぜひ撫でておくとよいと桜井さんが書いておられました。お寺にある五鈷杵にはパワーがあるからだそうです。また、この五鈷杵を触る事で、空海さんとご縁を結ぶ事ができるそうです。五鈷杵の下にはアルコールがおいてありました。コロナ対策ですね。

 「大黒堂」には大黒様が2体ありますが、右側の大黒様を撫でると良いそうです(桜井さん言)。勿論しっかり撫でました。こちらにもアルコールがあり。

 全てのお堂に真言が書いて下さっていて、有難かったです。

 

 「奥の院」「万燈寺」「弘法堂」「大黒堂」と廻り、また本殿エリアに戻りました。左側に行くと池があり鯉が泳いでいました。小さな滝のようなものもあり、素敵。手入れが行き届いているのが分かります。金色の鯉もいました。

池側から見た本殿。本当にこの日は快晴で良いお天気でした。

 

 一通り回ったので、祈祷殿に向かいます。祈祷殿は靴をロッカーに入れ、スリッパに履き替えて入りました(でもスリッパは履かなくても良いそうです。確かに邪魔だったかも)。入口に係の男性がおられて、とても親切にあれこれ教えてくれました。ご祈祷が始まるまで、左手の待合室で待ちます。池が望める綺麗なお部屋でした。

 時間が来ると、館内アナウンスで、祈祷参加者の住所と名前が呼びされます。ちょっと驚きました。私も呼ばれたので本殿に向かいます。池の上に渡された渡り廊下(これがまた素敵。赤い絨毯が敷いてあり、池を含め境内を見下ろすようになっていました)を本殿まで歩きます。けっこう長い距離でした。歩きにくいのでスリッパは脱ぎました(笑)。

 本殿に入ると、すでに10人ぐらいの僧侶の方々が座っておられ、私達はその後ろに座りました。間には何かの仕切りがありました。私は2番目に呼ばれたせいか、またしても一番前のど真ん中。

 全員が入ると扉が閉められ読経が始まりました。いやいや、ものすごい迫力です。太鼓のどんどんという大きな音、全員の僧侶の方々が声を合わせたり、お一人だけが読経されたり(この方の声がものすごく大きく迫力あり)、全員が経本をばらばら~と左右に捲ったり。体の中で読経の声というか音というかがわんわんと響き、なんかもうすごいなという感じ。

 読経が始まるとダキニ天様が出て来られると桜井本に書いてあったので、忘れず心の中で、息子の事を祈願しました。

 御祈祷は15分くらいで終わりました。はー、これは参加させて頂いて良かった~と思いました。なんかもう、悪いものが全部落ちた感じです。

 また渡り廊下を歩いて祈祷殿に戻り、祈祷殿でお膳(精進料理)を頂きました。広い和室(広間)に、私を含めて4人。お膳が4つ置いて下さっていて、係の女性がお味噌汁をよそって下さったり説明をして下さったりしました。このお料理が、とても美味しかったです。お膳は、横並びに離して置かれていたので、隣りの方とお話しする雰囲気ではなく、みんな黙々と頂きましたが、気づまり感はなく。ただただ美味しかったです。

最初はこんな風に埃避けの紙がかけられていました。

 私はどちらかというと小食なのですが、全部ぺろりと頂きました。黙々というか、むしろガツガツ食べました(笑)。いつもはそんな、食事でがっつくタイプではないのですが。むしろ食べるの遅いほうなんですが。。不思議です。ちなみに右奥の黒い入れ物にはお味噌汁(赤だし)がたっぷり入っていて、女性が「お代わり自由ですのでどうぞ」と仰っていました。さすがにお代わりは出来ませんでした(笑)。

 

 お膳を頂いた後は、御下がりを頂いて終わりです。御下がりには、お札と葛湯が入っていました。

 祈祷殿の2階に千手観音さまが祀られているので、案内の男性に許可をとってそちらに向かいました。階段のところに「2階は自由にどうぞ」と書かれていたので、特に許可を得る事なく上がるのも可能なようです。ただ、祈祷殿の中なので、祈祷を申し込んだ人でないと、行けないかもしれません。ちょっと分かりませんので、もしご本尊をお参りしたいという方は、入り口の方に尋ねてみられて下さい。

 2階は広い広い畳敷きの大広間になっていて、入って右手の内陣に千手観音様が安置されていました。その後ろには、歴代の曽呂の方々の像がありました。誰もいません。私一人でした。

 桜井さんによると、この千手観音様はとても強い力を持っておられるとのこと。ここにも真言が書いて下さっていたのでまずは唱え、それから私自身の事をお話ししました。誰もいないので遠慮なく、長々と。そして、ちょうどこの時、足がとてつもなく痛かった(私は足に持病あり)ので、足を治して欲しいとお願いしました。

 先に書いておくと、この翌日、私の足は全く痛くなくなりました。驚き。もうここ一か月ほど、痛くて痛くて眠れないほどだったのに。痛いだけでなく、だるいし冷たいし。ピップエレキバンをえぐいほど貼りまくり、ストレッチやマッサージをしまくり、サポーターを巻きまくり、音湿布を貼りまくり。それでも全く良くならなかったのに。翌日の朝起きたら、すっきり治っていました、、、。凄いご利益ですね。桜井さんが、この千手観音様は「地面を揺るがすような力があります」と書いておられたのですが、本当だったのだと我が身の経験で知りました。またお礼参りに伺います。

 

 さて、ご本尊に散々お話しさせて頂いたので気が済み(笑)、歴代僧侶の方々の像のほうへ行ってみました。こちらも道が繋がっていると桜井さんは書いておられたので。ただ、本にあった道元さんの像は、見つけられませんでした。どうしてだろう? まあそれはそれとして、とても1つひとつ見せて頂いて、あれこれ勝手に一方的にお話しさせて頂きました。

 もう十分お話しした、満足した、という気持ちになったので、帰る事にしました。本当に楽しい参拝でした。

 

 ではではまた~