書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

奥歯の抜歯の一部始終。

 先日、奥歯を抜歯してきましたので、今日はその事を書きます。

 抜歯したのは、上の一番奥の歯です。私は、親知らずが4本全てまっすぐはえているので、その一番奥の歯の更に奥に、親知らずがあります。本当は、親知らずが無ければ、奥の歯を抜いた後、もっとさっぱりするのですが、、。

 とはいえ、その奥歯には、長年悩まされてきたので、今回、抜いて頂いて、本当にスッキリしました。虫歯になり、削って金属を被せる→金属の下が虫歯になって金属が外れる→また削って金属を被せる→また金属の下が虫歯になって金属が外れる、、、、これを30年ほどかけ5回ほど繰り返し、その過程で神経も抜いて、最後は虫歯の位置が歯茎より下がってしまった為、これ以上金属を被せる事が不可能になり、抜歯する運びとなりました。

 最初に虫歯を作ったのは私が悪いのですが、それ以降は、全て金属の下に虫歯が広がった事が原因なので、私には落ち度は一つもないし、防ぐ事も不可能でした。いかに、最初に虫歯を作らないか、が大切かという事ですね。

 というのもいやいやしかし、初めての抜歯、本当に大変だったのです(涙)。

 今後、残った歯のお手入れのモチベーションを上げる為に、いかに大変だったかを、書き残しておこうと思います。

 

 昨年から通い始めた歯科で、とても良いしっかりした先生がご担当でしたので、抜歯が大変だったのは先生のせいではなく、たまたまだったと思います。

 何よりも、虫歯が進行しすぎていて、歯を抜く時に掴む場所がなかった事が、抜歯を困難にさせた要因でした。一番奥の歯、ということも、処置を困難にしました。結局、麻酔をかける所から、歯を抜き終わるまで、1時間かかりました。

 

 最初に、奥歯の周辺に、少し時間をかけて何か所も麻酔を打ちました。普通の歯の治療時の麻酔と同じものだそうでしたが、量が多いせいか、打って頂いているうちに、心臓がどきどきしてきました。いや、これはヤバいかも、先生に言ったほうがいいかな、と迷っているうちに麻酔が打ち終わり、打ち終わると心臓のどきどきも収まってきたので、言わないで良かったと思いました。

 麻酔が効いてくる間に、歯全体のお手入れ(機械で歯垢取り)をして頂きました。私は、機械での歯垢取りはあまり好きではないのですが、抜歯の事で頭がいっぱいで、「それ苦手なのです」と言うのを忘れていました。なぜ、機械での歯垢取りが苦手なのかというと、歯の角が鋭角になってしまうからです。特に下の前歯の内側が、少し歪んではえていて、その角が鋭角になってしまうと舌が当たっていたいのです。この事は、いつもクリーニングをして下さる歯科衛生士さんはよくご存じなので、いつもうまい具合に処理して下さるのですが、ドクターはご存じないので、がっつり角を鋭角に仕上げられてしまいました、、、、。この事は、後で気が付きましたが、あとの祭、、。

 

 さて、麻酔が効いてきたので、「では、抜きますね」と言われ、背もたれが一段とガクンと下げられ、首回りに厳重にガーゼなどが置かれ(血が飛び散るのでしょうね)、目の上にもガーゼが置かれ、口を大きく開けて、先生が、何らかの器具で、私の奥歯を押し始めました。

 そうなんです。抜く、のではなく、押すのです。

 最初は、軽く、でもだんだんと全体重をかけているのかと思うほど、強く歯を押し始めました。抜歯とは、歯を押して、揺らす事で、くっついている部分をはがして、抜く、という段取りのようです。押しているうちに、歯が動き始めたら、抜くのだそうですが。。。

 私の奥歯は、なんだか知りませんが、ものすごくしっかりはえていたようで、しかも押す為に掴む場所がほとんど無い為に、不自然な力の入れ方をせざるを得ず、なかなか動きません。先生は、色々器具を取り換え、ぐいぐいと体重をかけて押してくる。てこの原理で使われるのでしょう、先生の手が当たる私の下の歯のあたりが、ものすごく痛い。

 歯を押されているのだけれど、その歯が動かないので、結局、上顎全体を押されている感じ。顎がおかしくなる~~~~やめて~~~~と悲鳴を上げたくなりました。

 でも理性で、「やめたら抜けない」と分かっているので、ぐっと堪え。うわ~先生の手があたる下の歯茎が痛い~~、顎が外れる~~、押されて辛い~~。

 そうこうしているうちに、今まで経験した事のない衝撃が。「ガキッ」と大きな音がして、歯が割れました。

 「あ~割れちゃいましたね~」と先生が言って、それ以降は、ギュイーンと歯を削る機械で残った歯を割って、また押して、割って、また押して。私には全然状況は分からないのですが、後で知ったのですが、どうやら、歯の上部の虫歯のせいでもろくなっている部分を割って外していたようです。この時、虫歯の欠片が喉の奥に落ちて、助手さんがバキュームで吸い出してはくれるのですが、細かいホコリのようなものまでは気がつかれず、でも喉ってとてもデリケートなので私には分かる。ああ、喉に何か落ちてる、嫌だ、イガイガする~。でも先生の作業を止めてまで、言うのも憚られ、ひたすら耐える。

 その後、更に、機械で歯を割って、ぐいぐい押されまして。押して押して押して押して。この時はどうやら、歯の下の部分、根っこの部分を抜こうとしていたようです。でも、強情な私の歯は、びくともせず。顎が、というか、顏と首全体がものすごい圧力にさらされ続け、私もだんだん疲れてきました。口は、先生が頻繁に、「はい、閉じて下さい」と言ってくれるので、それほど疲れませんでした。先生としては、ずっと口を開けさせ続けて押し続けたほうが効率が良いでしょうに、5回ぐらい押したら「はい、口閉じて下さい」と休ませて下さり、感謝。。

 途中で先生が、「う~ん。どうしようかな」と不安になるような事を呟かれまして。え、マジで?大丈夫?抜ける?とビビりました。

 でも、更に押して押してを繰り返していたら、バリっという感覚があって、先生が「ああ、抜けました~」と。

 それからは早かった。先生が、ピンセットか何かで、私の歯の根っこをつまみ出して下さり、抜歯終了。

 ああ、終わった~、抜けた良かった~、一時はどうなるかと思った~。

 

 抜いた後の穴に、虫歯の屑が残っているので、塩辛い水で洗ってもらい、その後、開いた穴に「コラーゲンで出来た何か」を入れてもらいました。この「コラーゲンで出来た何か」には、物理的に穴をふさぐ目的と、出血を抑え、更に新しい肉芽を作りやすくする目的があるそうです。そもそも私のようなケースの抜歯の場合、歯茎を切開しているわけではないので縫う事はなく、普通は抜いたらそのままにしておいて自然に穴がふさがるのを待つのだそうです。でも最近(かな?)、この「コラーゲンでできた何か」が出来て、これを入れる事が多いのだそうです。ただ、「結構高い(5000円)ですが入れてもいいですか?」と最初に聞かれました。

 というわけで、このコラーゲンを入れた後、傷口にガーゼをあててしばし圧迫止血を行い、15分ほどして、ガーゼを外したら終了。ガーゼを噛んでいる間に、今後の注意を先生から伺いました。注意書きを書いた紙も頂きました。

 抜歯は小手術に入る事(おお!)

 手術当日は、歯磨き・ぐちゅぐちゅペのウガイはしない。鼻もかまない。運動・入浴もしない。シャワーは可。お酒不可。とにかく、できるだけ早くカサブタを作ってしまう事が大事。血が止まりにくい場合は、ガーゼを15分ほど噛んで圧迫止血を行う事。抗生物質は、昼・夜・明日の朝の三回必ず服用する事。

 手術翌日は、カサブタが出来ているので、歯磨き・ウガイ・入浴・運動等OK。ただし、食事は手術した箇所を避けて噛む事。歯磨きも、手術した箇所を避けて磨くこと。

 手術後1週間したら、何もかも通常通りに戻してOK。

 先生が「2~3日後が一番腫れるのですが、当院は明後日はお休みで、申し訳ありません」と仰って下さり、ああ親切な方だと思いました。

 結局、今日で3日目ですが、抜歯当日こそ抜いた場所が痛み、気分も悪くてしんどかったのですが、痛み止めを飲むほどではなく。今日あたり、痛みはなくなり、食事もまあまあ普通にとれるようになりました。

 2~3日後が一番腫れると言われていましたが、腫れる事は全くなく、出血もほとんどなく。抜くのに時間はかかったけれど、先生が、歯茎など余計なところに傷をつける事なくうまく抜いて下さったのだと感謝です。

 今の悩みは、抜いた歯の更に奥の親知らずの歯磨き。抜いた箇所に触らずに、その奥を磨くって、結構難しい。赤ちゃん用の柔らかくて小さい歯ブラシを買い、右手で歯ブラシを持ち、左手を口につっこんで親知らずの位置を確認しつつ、磨いています。

 ああ、そうそう、後、あれほど先生から「しばらく鼻はかまないで」と言われていたのに、抜歯当日、うっかり鼻をかんでしまいました。ティッシュには血が混じっていました(喉から鼻に落ちたのだと思います)。やばい、鼻かんじゃった! 圧力で副鼻腔の穴のカサブタが開いたかも!と怯えまして。手に「鼻をかまない」と黒マジックで書きました(笑)。それを見つけた息子に、「手、気持ち悪い」と言われました(泣)。そこまでしたのに、それ以後も一度だけですが、うっかり鼻をかんでしまいました。。

 今のところ、鼻に異常はありません。どうぞ、副鼻腔のカサブタ、きれいに治りますように。(奥歯の神経が副鼻腔に微妙にくっついていたので、それを抜く事で副鼻腔に小さな穴があく可能性があり、その穴にカサブタができてくっつくまで、鼻をかまないように、とドクターから注意がありました)。

 

 出血もなく、腫れもなかったけれど、やはり抜歯は疲れました。1時間だからね、、。精神的ストレスがけっこう残って、今もなんか疲れてます。できたら何もしたくない。

 こういう時、家事って、やりようによっては手抜きが可能で助かります。なんだかんだ言って、家電の発達に感謝。

 今日も、家事以外は一日ソファーでだらだらしてます。

 残った歯を大事にしようと思います。ではまた~

 

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