書くしかできない

過ぎていく日々を書き留めています

問題を抱えた時。

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 昨年の末の話なのですが。

 上の記事がテレビのニュースで流れたのを、たまたま息子と見ていました。で、息子に「同じ事があなたに起こったら、どうする?」と尋ねたところ、「すぐに家に電話して相談する」と答えました。

 そうだよね。普通そうするよね。

 スポーツ入学したのに、練習グランド自体が無い、練習は市営のコートを使うしかない為毎日は使えないので練習は砂浜、約束していた監督は来ない、食事は米とバナナのみ、通信制とはいえ授業は全くない、寮は一部屋に10人以上入れられる、等々。

 最初の一週間で、「この高校、おかしい」と気づくはずだし、気づいた時点で親に電話して相談するのが普通だと思うのですが、この高校生達は、長期休暇で自宅に戻るまでの四か月間、親に言わずに我慢してこの環境で生活したそうです。

 高校自体のおかしさは当たり前として、私は、この子供達にも「?」を感じてしまいました。子供達はどうして、家に連絡しなかったのか。。

 と私が考えていたら、息子が私に聞きました。「お母さんが、この高校生達だったとしたら、どうする?」と。

 え?私なら?

 そこで自分でもびっくりしたのですが、確かに私も、家には連絡しないな、と思ったのです。親に、特に母親に「学校がおかしい」と告げても、必ず私が悪いことにされるだろうと分かっているから。「せっかく入った学校なのだから、頑張って通いなさい。問題が何もない学校など、どこにもないよ。その学校を辞めても、あなたの行ける所はどこにもないよ」と言われるだけだと分かっているから。なんなら、入学早々、根を上げて連絡してきたことを、馬鹿にされて批判されるのが目に見えている。

 確かに、私があの高校の入学生だったとして、高校のめちゃくちゃさに気づいても、親には連絡しないですね。

 ただ、私なら、親には何も連絡しないまでも、さっさと学校を辞めて家に戻るという行動はすると思います。誰にも相談せず、ただ行動だけする。そんな高校にいたって、自分にとって害になるだけだと思えば、すぐに出ると思います。四か月も我慢して居続けるという事は、私はしないだろう。

 でも。親に連絡はしない、という選択は、その高校生達も私も同じだなと思いました。

 親というのは、子供の味方のようでいて、実はそうではない場合が多い、という事です。全ての親が、というわけではないですが。真に子供の味方で居続ける親もいますが、子供の味方のフリをしていて実は世間体だけしか考えていない親も多い。子供が「世間的な普通」の枠から外れようとすると、論理的合理的説明など無しに頭ごなしに否定する親が多い気がします。だから、あの高校生達も、親に連絡しなかったのだと思います。

 

 今思い出しましたが。

 私が住んでいるこの家は、2回目に買ったものでして。

 結婚して最初に買った家は、家自体は良かったのですが、環境が悪かった事に住んでから気が付きました。それで、母に相談し「行政に改善を求めるように言いに行こうと思うのだけど」と言ったところ、「そんなの相手にされるわけない」と馬鹿にされてしまいました。「どこに住んでも問題はある」的な事を言われ、私が環境の悪さに悩んでいる事自体を、否定されてしまいました。

 結局、その家は売って、今の家に買い替えて、万事解決したのですが。

 あの時、まだ結婚したばかりで世間知らずだった私は、私よりは世間を知っているだろうと思って母に相談したわけですが。相談しても無駄だったとういか、むしろ相談すべきではなかったと後悔しました。

 人に相談する時は、本当にちゃんとした事を言ってくれる人を選んで相談すべき。それが親兄弟なら一番いいけれど、親兄弟に適した人がいなければ、他人様の中から探すしかない。

 そういう意味では。

 上の記事の高校生達も、親に相談できなかったとしても、例えば中学の先生とか、親戚の人とか、誰かに相談できたのではないか、と悔やまれます。入学すぐに相談していれば、一年を無駄にする事もなかったでしょう。スポーツで身を立てようと考えている高校生にとって、一年のブランクは大きいです。

 何か自分の人生に問題が起こった時は、相談できる人に相談することが、まずは必要なわけですが。相談された側が、どこまで親身になってあげられるか。最善の解決策を考えてあげられるか。実際にはここが困難。相談された側が、そこまで能力(や親切心)のある人ばかりではないからです。

 新春のNHK・BS「欲望の資本主義2020」を観て実感しましたが、日本はこれから益々厳しい状況に入っていくんですねえ。40年前は「日本がアメリカを抜いて世界のトップに立つだろう」と言われてすらいたのに。今や、成長予測は先進国中最下位。暮らせるか暮らせないかギリギリラインの貧困家庭が普通に存在し、6人に1人はブラック企業に勤めている。そんな国。

 当然、多くの人が様々な深刻な問題を日々抱えているわけです。この国では。だから、自分の問題を、誰かに相談したからと言って、解決に至れるとは限りません。間違った方向にミスリードされる場合もある。解決策が無い、というケースも多いと思われます。国ごと丸ごと深刻な問題を多く抱えているわけですから。

 そんな中で、私達は強く生きていかないといけないのだなあと、改めて思いました。しっかり考え、解決策がなくても諦めずに、最善の策を模索する。今の自分の行動が、未来の自分を助けると強く信じて、今年も頑張ろうと思いました。

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 大阪城公園のスタバの裏側のテラス。すっかり冬景色ですね。