書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

法隆寺に参拝(一回目)

 世界最古の木造建築、法隆寺に参拝して来ました。

f:id:oinor-i:20190617151446j:plain

 法隆寺は、奈良とはいえ、若干大阪寄り。大阪からJRで20分ほどで着いてしまいます。意外と近い。平日、3時間ほど時間が空いた日があり、「どこか行きたいな。あ、法隆寺なら行けるかも」と行って来ました。

 JR法隆寺駅からバスで10分。バスはJRと連動してくれているので、待たずにスムーズ。しかも、法隆寺に行くお客さんしか乗っていないので、めちゃくちゃ空いてます。

 あっという間に法隆寺到着。一番外側にある門、南大門↓

f:id:oinor-i:20190617151635j:plain

 今回行ってみて、つくづく感じたのは、「法隆寺って、広い、、、」という事。この南大門の両側に白い塀がありますが、この外塀がずーっとずーっと続いておるのです。その中に法隆寺の境内があるわけですが、絶句するぐらい広いのです。境内図はこんな感じ↓。

f:id:oinor-i:20190617151541j:plain

 現在位置と書いてある所は、境内の中の中門でして、南大門がある所はそのずっとずっと下。写真には入っておりません。また、この境内図、左半分だけで、右側にもずっと続きます。これをずっと白い壁が囲んでおります。ああ、全部見れる気がしない。

 ちなみに、現在位置と書いてある中門から撮った写真はこちら↓

f:id:oinor-i:20190617151500j:plain

 中門から南大門を見た所↓

f:id:oinor-i:20190617151623j:plain

 中門はまっすぐは入れず、左側に廻ると入り口があります。そこで拝観料1500円を払います。そして、五重塔と金堂のあるエリアに入ります。五重塔

f:id:oinor-i:20190617151420j:plain

金堂↓

f:id:oinor-i:20190617151432j:plain

 金堂には、桜井識子さんが著書に書かれていた仏像がありますので、はりきって入ってみました。ちなみに、入り口は向かって右側にあります。左側は出口で、私、最初に左側の階段から勇んで入ろうとして、「おっとっと、、、」となりました(汗)。

 金堂、入りました。写真を見て頂いても分かるように、誰もおりません。私一人でした。桜井さんの本では、「法隆寺は修学旅行生が一杯で仏様とゆっくりお話できず残念でした」と書かれていたので、人が多いのは覚悟していたのですが、誰もいません。奥のほうに、係りの方が一人おられるだけでした。

 入り口入って、右側に、まずは薬師如来像がありました。ヤバいです。見た瞬間に涙がボワーッと出て来ました。何と言ったらいいのか、パワーというか優しいというか、言葉が見つからないのですが、もう私、今日はずっとここに居る、と一瞬思ったぐらいでした。いそいで、薬師如来真言を唱えました。一人なので堂々と(笑)。いつも思うのですが、5回ぐらいから回数が分からなくなって、これが7回目かな、と思ってから更に念のため2,3回唱えます。真言を唱えた後、自己紹介してから、沢山お話しさせて頂きました。全部聞いて下さっている、というのを、勝手に感じました。

 薬師如来像(撮影禁止の為、ネットからお借りしました)

法隆寺、薬師如来像 に対する画像結果

 続いて中央には、釈迦三尊像がありました。こちらは少し大きく、堂々とされていて、圧倒されます。とても優しく、引きこまれるようです。同じく真言を唱えて、自己紹介し、(一方的に)長々とお話しさせて頂きました。

 釈迦三尊像

法隆寺釈迦如来像 に対する画像結果

 更に進むと、阿弥陀如来像がありました。もうこのあたりで、私、仏様パワーにぼーっとなっておりました。阿弥陀如来様も、そういう人間に慣れておられるかのように、「あーよしよし、みんなそうなる、分かっておる」と仰って下さっているように見えます。ここでも、真言と自己紹介をし、お話しをさせて頂きました。

阿弥陀如来像↓

法隆寺阿弥陀三尊像 に対する画像結果

 法隆寺は、飛鳥時代奈良時代に建立されたお寺。薬師如来像は、聖徳太子の父君用明天皇の為に、釈迦三尊像聖徳太子の為に、阿弥陀如来像は母君穴穂部間人皇后の為に造られたのだそうです。聖徳太子、、、、。歴史というよりもう、昔話の世界の方という感じですが、その時代に造られた仏像が、目の前にあって、その時代から人間を守って下さってきた仏様にこうやってお話し出来るということに、なんとも言えない重さを感じました。重さは違うか、、。凄さか。うまく言えません。とにかく揺さぶられたし、癒されたし、元気が出たし、同時に「ああ、きちんと生きていこう」と強く思いました。

 金堂を出ると、「あ、今日はこれで帰ろうかな」と思いました。それぐらい、充実していました。

 とはいえ、桜井さん一押しの九面観音菩薩像も観ておきたかったので、大宝蔵院に行きました。相当遠い、、、。延々歩きます。ああ、法隆寺、広い。

 良いお天気で、適度に雲があって涼しく、参拝日和。空が綺麗で、ずっと見上げた歩いていました。時々、ゴーンという鐘の音が聞こえてきます。

f:id:oinor-i:20190617151354j:plain

 

f:id:oinor-i:20190617151341j:plain

f:id:oinor-i:20190617151240j:plain

 やっと大宝蔵院に着きました。

f:id:oinor-i:20190617151206j:plain

 入って左すぐの所に、九面観音菩薩像。とても小さい像です。本当に繊細な細工がしてあります。唐から渡って来たのだそうです。ここには、他にも、大きな百済観音像もあり、まさに歴史の宝庫だなあと思いました。

 外に出ると、更に空が素敵に。

f:id:oinor-i:20190617151109j:plain

f:id:oinor-i:20190617151044j:plain

f:id:oinor-i:20190617150925j:plain

 夢殿も見ようかと歩きはじめたのですが、なんだかもうお腹一杯な気がして、帰る事にしました。帰り道、沢山紋白蝶を見ました。ちょっと遠かったので写真撮れないなあと思っていたら、バス停の前でヒラヒラしている子が撮れました。中央近くの白いお花の上あたりにいます。

f:id:oinor-i:20190617150855j:plain

 蝶って、実物を見ていると大きく見えますが、写真に撮ると、本当に小さくなってしまいます、、、。ああ残念。

 帰りのバスは、12時29分があったなと思ってバス停に行ったのですが、着いたら25分で、早く着き過ぎました。なのにすぐバスが来て「え?」と思いました。急いで時刻表を確認したら、バスの時刻は12時台は29分ではなく25分でした。ああ、良かった。

f:id:oinor-i:20190617151724j:plain

私、13時からの欄の29分と、見間違えていたのでした、、。こういう見間違え、よくやります、、。少し早目に来てラッキーと思うか、反省しろ私!と思うか、、。とりあえず両方ですね、はい。

 上にも書きましたが、法隆寺は修学旅行生で一杯で混んでいる、と覚悟していたのですが、平日の午前中、参拝客は少なめで、特に金堂ではずっと私一人で居られました。帰り道、参道で、大勢の修学旅行生が入ってくるのとすれ違いました。

f:id:oinor-i:20190617150952j:plain

この波にのまれたいたら、ゆっくり参拝できなかったなあと思うと、感謝で胸が一杯になりました。

 今回は、法隆寺の参拝記録というより、金堂の参拝記録になってしまいました。まだまだ見たい所があるので、また行きたいと思います。空が綺麗だった事が印象的でした。

 私はお寺はあまり行っていなくて、行ったのは、観心寺興福寺と吉野の金峯山寺ぐらいです。観心寺にも興福寺にも薬師如来像があり、ものすごく心に残っています。そしてここ法隆寺薬師如来像もまた、大好きになりました。やはり、薬師如来様って、優しい仏様なのだなあと改めて思いました。