子育てについて、時々、よく分からなくなる事があるので、今日はその事を書きます。
まず第一に分からないのは、「子育て期間」って、一体いつまでを言うのか?
第二に分からないのは、「子育て」って、結局どういう行為を指すのか?
一つ目の疑問「子育て期間」について。
これ、人によって様々なんですよね。ものすごく短く考えている人だと、幼児期まで、を指していて、子供が小学校に上がったら、「私の子育ては終わった」と仰る。
一方、一番長く考えているパターンだと、「子育ては一生続く」というもの。
この「幼児期まで」から「一生続く」の間で、小学校まで、中学校まで、高校まで、18歳まで、20歳まで、就労(自立)まで、等、人によって子育て期間の定義は様々です。一体どれが正解なんだろう?と、時々考える事があります。まあ、正解なんて、無いんでしょうが。
どうしてこういう事を考えているかというと、「子育て期間」の定義を、誰かがハッキリ決めてくれたらいいのに、と思う事があるからです。法律ではどうなっているんだろう。
子育ては幼児期のみ、と考えている人って、わりとおられる。小学校以降は、衣食住のうち、食の世話はしないとか。
中学生の子供を実家に預けている、という方がおられます。ご自身は、広いマンションに一人住まい。恋愛して結婚して、ご主人とそのマンションで二人で暮らそうと考えておられるそうで。ただ、お相手が彼女との同居を嫌がっているので、まだ実現はしていないのですが。
もう一人、似たような方で、お子様が小学生の、実家住まいのシングルマザーさんも知っています。彼氏さんと結婚したいから、実家を出たいと考えておられて、再婚の際は子供は実家に残していくとの事。理由を聞くと、再婚相手の男性と、子供は血が繋がっていないから、うまくいかないだろう、との事。実家なら、祖父母と子供は血が繋がっているから、大事にしてもらえるから、と。
このお二人は共通して、「子育ては幼児期まで」と考えていて、「私の子育てはもう終わった」と仰る。
そうなのかなあ。
二つ目の「子育ての中身」ですが。これも、あまりハッキリした定義がないように思います。人によってすごく違う。
「最低限の衣食住+躾」を子育てと考えている人もいれば、「子供が幸せに自立できるまでのサポート一切合切」を子育てと考えている人もいる。
子供に手をかけない事を、愛情だと言う人もいます。子供に驚くほど冷たくしたり、厳しくしたり、感情的に突き放したり、経済的に見捨てたり、子供が一番傷つく言葉を子供にぶつけたり。そういう事を、「子供を強くするために、あえてやっている。親だからこその愛情。社会はもっと厳しい」と語る。
子育ての中身が定義されていないので、それは間違っているとは、誰にも言えない。
子育ての期間と中身が定義されたらいいのに、と思う時があります。定義されたって、守らない人はいるでしょうけど、何もない今よりはマシじゃないかと思います。
今は、子育ての全てが「親の良心」に委ねられていて、危ういなあと思います。これでも、子供に人権のなかった昔よりは、はるかにマシなんでしょうが。