書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

弱みの出し方

ameblo.jp

 興味を持ってよく拝読しているブログに、「なるほど!」と思える記事があったので、上に貼らせていただきました。

 ブロガーさんは、小咲ももさんと言って、心のことを綴っておられる主婦の方です。いわゆる「似非スピ」「自己啓発」等への問題提起もよく考えておられて、毎回納得しながら拝読しています。

 上にご紹介した記事では、「人にアドバイスする仕事をしている人でも、教祖化しない人と、する人がいる。その境目は何?」というものです。

 小咲さんによると、「①自分の弱みを隠さず出す、②組織を作っていない、③断定的な言い方でアドバイスしない」の三つを満たしている人は、教祖化しない、のだそうです。なるほど。確かに。

 ただ、①の弱みを隠さず出すという事は、教祖様方皆様、やっておられる気がする。これはどういう事か?

 小咲さんによると、教祖様方は、自分の弱みを言う時に必ず、自己正当化をくっつけるのだそうです。自分が悪い、自分の甘えである、自分の弱さである、とは言わない。必ず、自己正当化をくっつける。

 例えば心屋氏ならば、不倫している事をブログでカミングアウトした時に、「人生で何かを我慢すると高圧ポンプみたいに我慢がたまっていつか破裂するから、我慢はしてはいけないから」とか「不倫しているおかげで、奥さんとうまくやれたのだ」とか、妙なこじつけで自己正当化していました。

 でも、実際には単純に「性欲に負けた」だけの話です。

 でも、教祖様になる人というのは、自分の弱みを出す時も、「性欲に負けました。私が悪いのです」とは絶対に言わない。無理やりの自己正当化を必ずやります。

  

 人にアドバイスする事を仕事にしたい人というのは、仕事なのですから何よりもまず「お金もうけ」が目的ではあるものの、あともう一つ、目的を持ちます。

 その、もう一つの目的が、教祖化する・しないを分けるのだと私は思うのですが。

 「人を助けたいから」アドバイスする仕事を選んだのか、「人の上に立ちたい、上から目線で語りたいから」アドバイスする仕事を選んだのか。当然、前者が教祖化しない人達で、後者が教祖化する人達です。

 つまり教祖化する人というのは、人と、対等な立場に立ちたくない人達なのです。最初から「私、教える側。あなた達は教わる側」と、自分を優位な立場におけるから、人を教え導く仕事を選んだ。なぜ、自分を優位な立場に置きたいかといえば、自分の間違いを責められたくないから、自分の非を認めたくないから。最初から、立場に差をつけておけば、自分が間違いを責められる事から逃れられるから。

 先生、と名のつく仕事を選ぶ人には、だから、二通りいると私は思います。「人を助けたい」人と、「人の上に立ちたい」人と。後者が教祖化する。ですが、後者ほど、「私は人を助けたい」と言います。逆に、前者の人達は、あまりそういう事は言いません。そこも、教祖か否かを見分けるポイントかもしれません。

 

 誰かにアドバイスを求める時、また、誰かの意見を参考にする時、その人が、教祖化ポイントに引っかかっていないかどうかをチェックするのは、大事だと思います。カウンセリングやセミナーを受けるというような事だけでなく、著書を買う時も、著者はどういう人なのか、を調べるのは大事です。教祖様が出している本を読んでしまうと、知らず知らずのうちに信者になって高額セミナーにお金をつぎ込んだり、間違った教えを鵜呑みにした結果、仕事や家族や友人を全て失う危険があります。

 例えば、アドバイス的な著書の多い人といえば、今パッとホリエモンさんが浮かんだのですが、彼は、断定的な物言いはするものの、組織は作っていませんから、多分、教祖化はしないだろう、よって読んでも安全だろうと思われます。

 

 自分の弱みを隠さず出すというのは、大切なこと。弱みをひた隠しにしていると、表面的な付き合いに終わってしまいますから。

 でも、開き直るのは間違いだし、ましてや、自己正当化するのはおかしい。

 自分の弱みや間違いに言及する時は、必ず、悪いのは自分である事を明確にし、反省と改善の意思を述べるべきだと私は思います。

 そうではなく、自己正当化をしつつ弱みを出すやり方は、周囲から責められる前の保険に他ならないので、聞いていて違和感を覚えます。反省する気もなく、開き直るだけなら、わざわざ言わなくてもいいのです。自分の心の中だけで思っておけばいいと、私は思います。

 上にご紹介した小咲ももさんのブログには、共感できるポイントがたくさんあり、初めて読んだ時は「私と同じ考え方をする方がおられるんだ!」と嬉しくなりました。私のブログに共感頂ける方には、きっと感覚が合うブログだと思います。

 

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