書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

小豆島に泊まって来ました②

 小豆島二日目について書きます。

 お部屋の臭さに一睡もできず、朝は6時にはもうベッドを出まして、荷造りから身支度まで全部済ませ、7時には朝食を取り。あとは、フェリー乗り場への送迎バスが出る時刻(8時半)まで、コーヒー片手にロビーラウンジでまったりしておりました。

 このラウンジが、この景色ごと大阪にあれば、日参するんだけどなあ。ああ和む。

 チェックアウト時に大きなお煎餅の袋をお土産に頂いたので、自分が買ったものと合わせて二袋、予備に持っていたサブバックに押し込み、荷物が二つになった上に片手に傘という出で立ちで、ヨロヨロとホテルを出ました。

 送迎バスは、行きに乗って来た市バスと違い、途中止まることなく一気にフェリー乗り場へ。ですが、、、微妙にフェリーの時間とかみ合っておらず、結局、フェリー乗り場で1時間待つ事に。ああ、帰りも市バスを利用して、少し早目にホテルを出れば(ロビーでまったりする余裕があったなら尚更)、一つ前のフェリーにサクサク乗れたものを。。

 がら~んとした待合室で、ぼんやりフェリーを待ちながら、つくづく自分が都会に甘やかされていたんだなあと痛感しました。なんせ大阪では、日常使いの地下鉄もJRも私鉄も、数分置きにやってくるのです。公共交通機関を「待つ」という行為を、やった事がありません。行きに市バスを1時間待った時も思ったのですが、地方ではもっとしっかり時刻表をチェックして、所要時間などもしっかり計算しないと、うまく乗り継ぎできないんだなあ。それかもう、割り切ってレンタカーするべきなんですね。でもまあ、レンタカーも、借りたり返したりの手続きが面倒だしなあ。自分の車で来るにしても、フェリー料金が往復約2万円なんです。岡山ー小豆島間。コスパ的にちょっとどうなんだろう。ちなみに、徒歩乗客なら往復2千円位です。

 などとぶちぶち考えていたら、やっとこさフェリーがやって来ました。待合室から外に出たら、雨も止んでいました。有難い。振り向くと、港まで迫った山に、白い霧が流れていて、幻想的な小豆島。あいかわらず景色は素敵なのでした。

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 とっても大きなフェリーなのに、乗客は20人ぐらい。行きとは違う船で、帰りの船のほうが乗り心地が良かったです。行きの船は、展望デッキに出るにはいちいち屋上?まで上らないといけなかったのですが、帰りの船は、客室の周囲がぐるりと展望デッキになっていたので、気が向いたらちょこちょこ出ては、景色を眺める事ができました。空気は冷たいですが、耐えられないほどではなく、カモメがすぐ近くを飛ぶ様や、目の前に広がる瀬戸内海の島々に霧がかかる様を、飽きる事なく見ていました。

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 幻想的ですよね。この景色が見たくて、今回小豆島に来たようなものなので、本当に満足です。

 ちなみにこちらは、行きのフェリーの屋上展望デッキから撮りました。カモメが船の後ろに等間隔に並んでとまっているのが可愛いかったです。写真を撮った直後に、みんなで一斉にパーッと飛んで行きました。

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 さてさて。

 一時間ほどで新岡山港に到着。

 本当はここから市バスで岡山駅に行く予定だったのですが、バス停を探すのも、時刻表を見るのも(そしてきっとまたもや延々待つのでしょう)、何もかもウンザリしていた私は、迷わずそこに停まっていたタクシーに乗り込みました。岡山駅まで、料金は3千円くらいでした。

 このタクシーの運転手さんが良い方で、乗っていた時間は20分ぐらいでしたが、ずっと笑いっぱなし。基本的には小豆島話をしていたのですが。地元の方にとっても、小豆島の過疎化は問題なようで。車じゃないと身動き取れないのに、フェリー料金は高過ぎるとか、島の規模や観光地としての充実度に比してホテルがラグジュアリー過ぎるとか。たいして観光する所もないのだから(小豆島の方ごめんなさい)、民宿や旅館のようなもののほうが島の雰囲気にしっくりくるし、都会では出来ない「浜辺でバーベキュー」「浜辺で花火」「港で釣り」等を推せばいいのに、と。旅館の主人が釣りに連れて行ってくれるとか、そういう人間的な繋がりのある旅館のほうが、島の規模からしても、受けるんじゃないか、と。

 私も本当にそう思いました。

 小豆島でこんな事があった、あんな事があった、というような運転手さんのお話に爆笑しているうちに、あっという間に岡山駅に到着。

 今日は、岡山で、行きたい神社があり、これからそこに行こうと思っていました。

 その神社とは、おなじみ桜井識子さんご推奨の「吉備津彦神社」です。

 桜井さんが吉備津彦神社について書かれているブログ記事を貼っておきます↓。

吉備津彦神社 | 桜井識子オフィシャルブログ「~さくら識日記~」Powered by Ameba

 以前から行きたかったのですが、なかなか岡山に来る機会がなく。吉備津彦神社の為だけに来るには、岡山は大阪からちと遠い。京都奈良ならすぐに行けるのですが。今回、小豆島が岡山経由で行けると知って、ぜひ帰りに吉備津彦神社に行って来ようと楽しみにしていたのでした。

 岡山駅からJRの「ももたろう線」というのに乗って、4駅目だったと思います。しかしならが、岡山駅発のJRなのに、1時間に1本しかない。嘘でしょ、、、。

 また1時間待つのか、、と、私が岡山駅で呆然としたのは、言うまでもありません。

 もう本当に!もう本当に!何なのよ!と、いらちな私は駅で地団太踏み、たった4駅の距離ならタクシーで行こうとタクシー乗り場へ直行しました。

 しかし、、、。4駅なら近いと考えるのは都会人の浅はかさ。タクシーの運転手さんに聞いてみて分かったのですが、地方の4駅は、結構な距離がある。岡山駅から吉備津彦神社まで、25分ぐらいかかるとのこと。うっそ。ほんの10分くらいかと思ってました。料金は4千円くらいとのこと。

 でも、一時間待つのは絶対に嫌だったので、迷わずタクシーに乗車。

 このタクシーの運転手さんが、これまた本当に良い方でした。良い方というか、ほっこりしたおじいちゃんで。岡山の話とか、大阪の話とかずっとしてたのですが、やっぱり爆笑の連続で。楽しかったです。

 運転手のおじいちゃんは、以前、大阪の住之江区にお住まいだったそうで「大阪の満員電車はしんどい」という話をしてくれて、「住之江のボートに行くのに、地下鉄に乗らなあかんけん、弱ったんじゃ」と。そうですよね、混んでる電車は嫌ですよね、と私が頷くと、「満員電車、あれは、痴漢せんわけにはいかん」とおじいちゃん。

 へ?痴漢?

 「あんなもん、触らんわけにはいかんじゃろが」とおじいちゃん。「もう、触ったらあかん、触ったらあかん、と、いっつも必死にドアの横の棒にしがみついとったわ」と。そのおじいちゃんの姿を想像したら、笑えて笑えて。「いや、それは大変でしたね」と言いつつ、爆笑です。

 そんなこんなで吉備津彦神社に到着です。親切な運転手さんは、帰りのJRの駅も場所も教えて下さいました。時刻を調べたら、ちょうど参拝を終えた頃に一本岡山駅行きがあり、帰りは電車利用で帰れそうです。このへんは流しのタクシーは走っていないので、そうするしかないですし。

 というわけで、運転手さんと別れ、神社の境内へ。

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 どことなく、平安時代を思わせる趣のある神社でした。参道の両側に池があったり、曲線の多い建物の輪郭だったり。色使いも優雅。写真にはうまく撮れてなくてすみません。

 年末ということもあり、参拝客もさほど多くはなく、のんびりと境内を歩いて拝殿に向かうと、本殿でご祈祷が始まりました。

 ああ、有り難い。 

 ご祈祷を聞きながら、ゆっくり参拝させて頂きました。

 今までは、息子の大学進学についてをメインに祈願してきたのですが、それが終わったのが不思議な感じでした。つい「〇〇大学に受かりますように」と願いかけて、「あ、もう終わったんだ!」と気づくという。

 参拝を終えた後、社務所で交通安全のお守りを探しました。桃の飾りと綺麗な音のする鈴がついている御守りがあったので、それを買いました。それから、おみくじもひきました。おみくじの内容は、以前にブログにも書きましたが、「欲を出すと失敗する」「少しづつ一歩一歩焦らず進むこと」というもので、その通りだ、これが私の今年一番心がけねばならない事だ、吉備津彦神社の神様すごいわ、と思いました。桜井さんご推奨なだけあります。

    御守りは、ずっと持ち歩いていたほうがいいそうなので、色々考えて、鍵に付ける事にしました。鍵は家を出る時は必ず持って出るので。どうぞこの御守りが、私を事故から守って下さいますように。

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 参拝に満足し、徒歩5分ほどの所にあるJRの駅へ向かいました。少し余裕を持って早目に来てしまったので少しだけ待ちましたが、無事に乗れて、4駅にしては結構な時間をかけて岡山駅に戻って来ました。

 岡山駅から新幹線で大阪へ戻り、立ち並ぶビル群や、次々とくる電車に安堵しつつ、家に帰りました。

 

 付け加えですが。

 帰りの岡山駅で、吉備津彦神社へ行く前に、荷物をロッカーに預けようと思い、ロッカーを探したんですよね。大きな荷物を持って神社参拝はしたくなかったから。その時のことを少し書きます。

 ロッカーは、駅の一階の百貨店の中、年末の特設売り場の横にありました。私が行った時はほとんどが使用中で、たった一つだけ空いていました。なんという幸運!

 飛びつくようにそのロッカーを開け、重い荷物を入れて、財布その他の必要なものだけ小さなバッグに入れて持ち、ロッカーを閉め、さあお金(400円でした)を入れようと思ったのですが、硬貨の投入口がないのです。

 けっこう探したのですが、どうしても見つからないので、横の特設売り場の女性に「すみません。ロッカーの使い方を教えて頂けませんか」とお願いしました。有難いことに、心良く来て下さいまして、教えて頂いたのですが。

 そのロッカーはなんかすごいハイテクロッカーで、かなり離れた所にある液晶画面で、集中管理しているシステムでした。分からないので全部その女性にやって頂いたのですが、確か、液晶画面に自分のロッカー番号を打ち込んで、お金を投入すると、領収書が出てくる。ロッカーを開ける時は、その領収書を液晶画面にかざすので、領収書は失くさないように、との事。

 女性がサクサクやって下さったら、確かに領収書が出て来たのですが、同時に何故か、私が入れた400円が、お釣りの場所からチャリ~ンと出てきたのです。その時点で全く要領が分かっていなかった私は、このロッカーは無料なのかな?プールのロッカー形式で、お金は一旦形だけ入れる形式なのかな、と思ってしまって、その400円を取り出し、同時に領収書も持ちました。

 で、すんでのところで、その400円を自分の財布に戻しそうになって、「いやいや、おかしい。無料なら400円と書いてあるはずがない」と思い直し、手の中に持ったまま一瞬そこに立って、女性のほうを見たら、「それは前の人が忘れたんやろ」と仰る。女性が手を出されたので、その手に400円を渡しました。女性がその後、その400円をどうされたのかは分かりません。

 ただ、前の人が取り忘れたお釣り、ではなかったと思います。だって、私が400円入れたら、お釣りの所にチャリ~ンと出て来たからです。そこに前からあったわけではなかった。機械の不具合で、投入したお金がそのまま出て来てしまった感じでした。にもかかわらず領収書も出て来たのでおかしな事になったわけです。

 こういう事、つい最近もあったなと思い、息子と機械で証明写真を撮った時も、お釣りの所に多目にお金が出て来た事を思い出しました。その時も私は、一瞬その多いお釣りを、多いと気付きながらもネコババしようとし、息子の顔が「?」となっているのを見て、すんでのところで止めたのでした。

 今回はちょっと本当に分からなかったのですが、それでも400円をネコババしかけ、すんでのところで「いけない、これは私のお金じゃない」と気づいて、助かりました。

 短期間に同じ事が繰り返し起こっているのは、何かのお試しだろうと思います。

 正直になれ、ネコババするな、欲をかくな、という事。今ここで書いている分には、絶対私はそんな事しないと思っているのですが、いざとなると、やりかけてしまう私。私にはそういう欲深さと狡さがあるので、今年こそはそれを直していかないといけないと思いました。欲をかくな、とおみくじにもありました。

 それにしても、2回もチャンスがあったのに、キッパリ清廉になれなかった私の欲深さよ、、。つくづく情けなし。よし、今日今から切り替えます。

 

 まあなんだかんだ、色々考えたし、面白かった小旅行でした。また一人でどこかに行きたいです。

 

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吉備津彦神社