書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

小豆島に泊まってきました

 皆様、三が日、平和にお過ごしの事と思います。おかげさまで私も、生まれて初めて、我が家で一人のんびり正月、というのを体験しております。お正月に一人なのは初めてです。一人暮らしが長い方にとっては、お正月に一人は当たり前なのだろうし、逆に結婚生活を続けておられる方にとっては、あり得ない事だろうと思います。だから何だという話ですが、なんかまあ、不思議な感じです。自由っていうんでしょうか。ふわふわした感じで快適です。

 さて。

 今日は、年末に一人で行った小旅行の事を書きます。

 行先は小豆島です。何故、小豆島かというと、瀬戸内海の風景がとにかく好きだからです。去年行った宮島がとても良かったので、またどこか別の島に行きたいなと思いまして。でも瀬戸内海の島はどれも小さいので、宿泊施設がある島が他には小豆島くらいしかなく、それで小豆島に行く事にしたという流れです。

 本当は、有名な瀬戸内芸術祭の開催期間に行きたかったのですが、普段は主婦をしているので、自由がなく。今回、年末にぽんと自由を与えられたので、行きたい時期ではないけれど、せっかくなので行って来ようと思い、パパっと出かけて来ました。

 

 皆様は小豆島、行った事ありますか? 小豆島はこんな島でした。

 

 アクセスは、大阪から岡山まで新幹線(40分)、岡山から新岡山港までバス(40分)。新岡山港から小豆島の土庄(とのしょう)港までフェリー(1時間10分)。土庄港からホテルまでバス(40分)。

 という行程です。

 書いてみた感じでは順調っぽいのですが、実際には連絡が悪く、待ち時間が結構長くて疲れました、、。

 とくに、小豆島に着いてからが不安の一言で。フェリー乗り場に人がいないのです。がら~んとしてる。

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 ホテルからの送迎バスは一日3本しかないので時間があわず利用できず、市バス(オリーブバスという名前)を利用するつもりだったのですが、バス乗り場らしき場所にも、誰もいず。

 本当にここで待っていてよいものかどうか、不安にかられながら、1時間近く待って、やっとバスが来てくれました。ああよかった。

 バスに乗ってみると、なんと乗客が私一人。

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 はからずも市バスで島を横断することになり、小豆島のあちこちを見る事になりました(バスの窓からですが)。

 生活圏としては、小学校も中学校も高校もありました。高校は新築らしくピカピカの建物でしたが、中学校は「廃校??」と思ってしまったほど古くてギョッとしました。あと、ピカピカといえば、役所と病院がピカピカで大きかったのも覚えています。(小学校前、中学校前、高校前、役所前、病院前、というバス停がそれぞれあり)

 バスは、小豆島の南側の海岸線を、西から東に走りました。道のすぐ右側が海で、左側がすぐに山という、小さな島ならではの景色が続きます。私は神戸出身なので、海と山が近い景色というのは慣れているのですが、ここまで近いのは初めてです。

 島というのは、海に囲まれているから当然広々として開放的なのかなと思っていたのですが、実際に行ってみると、この小豆島には逆に独特の圧迫感があり、それはこの「海に山が迫っている」事からおこるのだなと感じました。

 ちなみに小豆島って、香川県なんですね。岡山県かと思っていましたが、テレビで天気予報を見たら、四国の天気予報しか流れないので、おお四国なんだ!と思いました。

 何故、所属県を強調するのかというと、同じ瀬戸内海の島でも、以前に行った宮島とは全く違う印象だったからです。宮島は、フェリー乗り場周辺からすでに賑わっていて、観光客も多く、華やかで活気のある島でした。対して小豆島は、どこか寂しい印象でした。

 お天気は、両方とも雨がちではあったのです。一日目は曇り、二日目はがっつり雨という。それは、宮島旅でも小豆島旅でも同じだったのです。しかも季節は同じ冬。だから、印象の違いはお天気のせいではないと思います。

 同じ瀬戸内海の島で、規模も同じくらいなのに、この印象の違いはなぜ?と思った時、所属する県の違いかもしれないと思いついたのです。広島県に所属する宮島と、四国・香川県に所属する小豆島と。確かに宮島には厳島神社があるからとはいえ、小豆島だってオリーブという売りがあるわけだし。

     四国は大好きなのてすが、やはりどこか地味ですね(四国の方、すみません)。商売気に欠けると言うか、純朴というか、不器用というか。それがそのまま小豆島の印象にも重なりました(小豆島の方、すみません)。地味は地味でいいんです。それが個性ですし。味があるわけで。こういうのが好きな人もいるだろうなあと思います。

 現に、誰も乗ってこない市バスでしたが、観光客らしき方が、ぽつぽつと乗って来ていましたから。リュック背負って、手にマップを持って。男性一人客とか、女性の二人連れとか。観光スポットのバス停から乗り、また別の観光スポットのバス停で降りる、という感じ。他の瀬戸内海の島と違って、小豆島にはこのバスが走っているので、レンタカーしなくても回れるんですよね。そこは助かります。ただバスの本数はかなり少ないので、季節が悪い時期は、待ち時間がしんどいかなあと今回思いました。やはり小豆島はレンタカーしたほうがいいですね。もしくは、車で来るか。

 なんていう事をつらつら考えていたら、ホテル前のバス停に着きました。泊まったのは小豆島ベイリゾートホテル。

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 このホテルには、一人客用の部屋があるのです。他のホテルは一人客はそもそもダメだったり、一人客でも5万からの宿泊料を取られたりで、ちょっとなあ、、、と思っていたら、このホテルだけは、狭いけれど一人客用の部屋があったのです。それで予約しました。一人客用の部屋は数が少ないので、一カ月前の予約で最後の一部屋でした。確か一泊2万円ぐらい。やった~ラッキ~と思っていたのですが、実はこれが大失敗だったということが、後で分かりました(号泣)。。

 ホテルの部屋チョイスの失敗については後で書くとして。

 まずはこのホテルの良かった所を書きます。何と言っても、ロビーラウンジが素晴らしい。全面ガラス張りの窓の向こうはただただ海。

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座り心地のいいソファー席が並び、フリードリンクを常に置いてくれていました。コーヒーの美味しかった事!なのに、私以外に誰も座っていなくて、広いラウンジも独り占めでした。

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うっすら音楽が流れていて落ち着きます。フロントは宿泊客で一杯なので、宿泊客がいないわけではないのです。むしろ年末年始で多い時期。なのに、ラウンジには誰もいないという驚異。

 この景色。ハイアットに泊まったとしても、大阪では見れません。コーヒー片手に、ソファーにもたれて、延々海を眺めておりました。至福。ほんと、この時間を得る為だけに、このホテルに泊まるのもアリだと思いました。誰もいない。目の前海。静寂。読書にもピッタリです。

 お食事は、ホテルまわりにレストランなど無いので、夜も朝もホテルで予約しました。バフェ一択でした。大宴会場みたいな広い部屋で。でも、ここでも壁一面大きな全面窓になっていて、外はただただ海というロケーション。お天気が良ければ綺麗な夕日も見えたと思います。宿泊客も、多いとはいえ、混みあっているというほどではなく、大阪のホテルのランチバフェなんかに比べると、ゆったり食べられる感じ。お料理もそこそこ美味しかったです。オリーブ油で揚げた天ぷらとか、自分で作る海鮮丼とか、自分で作る一人用鍋とかありました。海鮮丼は、イクラと貝柱とホウレンソウと錦糸卵のを作って、美味しかったのでおかわりしました。一人鍋も美味しかったのですが作るのが面倒だったので、これはお店の人にやってほしかったなと思いました。まあ総じて美味しかった。朝食も同じで、総じて美味しかったです。

 このホテルには、ちょっとしたサービスがあれこれありました。浴衣の柄を選べたり、展望風呂のシャンプー類を選べたり。かなり沢山の種類があって、選べるんです。が、、私には別にどうでも良かった(残念)。浴衣は、あればいい、という感じだし、ケミカルシャンプー類は使わないので(石鹸を持参しました)。あと、チェックアウトの時に、お土産として御煎餅の大きな一袋を下さったのですが、、、。サプライズだったようで、事前に下さる事を教えて頂いていなかったので、なんと私、前日同じ御煎餅を、お土産用として売店で買ってしまっておりまして。御煎餅の袋ってかさばるんですよねえ。同じもの二つもって(涙)。念の為に持っていっていたサブバックがいきなりパンパンに。外は雨降ってるし。。ホテルの好意はとても有り難かったのですが、出来たら2種類から選べるとかにしてくれたら、もっと有り難かったかもしれません。浴衣の柄は選ぶ必要なかったけれど、サプライズのお土産は選びたかった、、。頂いておいてこんな事を書くのもよくないんですが。嫌なら要らないと言えば良かっただけなので。はい、すみません。

 

 さて。懸案のお部屋の事を書きます。

 一人客用の格安なお部屋で、狭いという事は知っていました。普通のお部屋の半分の広さだと。なので、そこは別に問題なかったのですが。。

 お部屋に入ってすぐに気が付きました。

 臭いのです。

 臭いはバスルームから来ていました。バスルームのドアを開けた瞬間、わ、臭い、という。トイレの臭いなんです(号泣)。バスルーム自体はきれいに掃除してあって、不潔なわけでは全然ありません。ただ、このホテル自体がとても古いようで、配管か何かが傷んでいるんでしょうか。何故なのかは分かりませんが、とにかくとても臭いのです。バスルームのドアを閉めていても、それでも、お部屋中がそこはかとなく臭い。私は臭いにことのほか敏感なので、苦痛でした。

 急いで窓を開けようとしたのですが、なんと、窓が開かない作りになっていまるのです!どういう理由か分かりませんが、開けられないようになっていました。ひえ~。

 苦情が多いのか、お部屋のサイズに合わない、とても大きな空気清浄器が置いてあり、すでに運転はしていましたが、急いで最強運転に切り替えました。

 お部屋を変えてもらおうかかなり悩みましたが、予約した時最後の一部屋だったことや、そもそも1人部屋は少なかった事を思い出し、無理だろうなと諦めました。

 でも、今冷静になって考えたら、お部屋変更、頼むだけ頼んでみても良かったかも、と思います。同じタイプの部屋が無い場合は、料金を足して部屋のランクを上げてでも、部屋を変えてもらうべきでした。あと、泊まらずキャンセルして帰ってきても良かったかも、と思います。

 あの臭さは、キャンセルしても許される臭さだと思いますし、まだ夕方の早い時間だったので、タクシーを雇えば、最終のフェリーにも間に合ったと思う。岡山まで帰ってしまえば、あとはどうにでもなった。

 無理に泊まる事なかったなあと、改めて思います。あの時は動転していて、部屋変更を頼むとか、キャンセルして帰るとか、思いつかなかったのです。

 あと、我慢できるかできないかの、ギリギリの臭さだったことも大きいです。とても我慢できない悪臭なら、もっと色々動いたと思うのですが、そこまでではなかった。匂いって慣れるというし、そのうち気にならなくなるかなと思ったのですね。でも、結局、最後まで臭かったです。翌朝は、さっさと身支度済ませて、朝食の後は、チェックアウトまでずっと、ロビーラウンジで過ごしました。部屋にいたくなくて。

 夜が悲惨で、臭くて眠れなかった。多分、ほとんど寝てません。あああ(涙)。

 私が生涯泊まったホテルの中で、最低最悪のお部屋でした。

 一つ勉強になりました。

 格安のお部屋には、泊まらない事。何か理由があったとしても(今回なら、狭いというような)それ以外にも悪い面が多々ある可能性がある。また、格安故に、部屋変更を頼めない場合もある。ホテルに泊まるなら、ケチらずちゃんとした価格の部屋を選ぶ事。心に刻みました。

 また。

 たとえ格安のお部屋に泊まったとしても、お部屋に不備があった時は、ちゃんとホテル側に伝えるべきだった。これも後で猛省しました。

 私はここで、ホテルに対するクレームみたいな事を書いていますが、今回の事は私が悪いのです。お部屋に不満があれば、ホテルに言えば良かった。そうすれば、ホテル側も何らかの対応を絶対にしてくれたはずです。何も苦情を言わずに勝手に我慢しておいて、あとで文句を言うのは、これは私が悪い。本当に猛省です。

 ただ、このホテルはとても古いホテルで、あちこち不備はあるけれども、その分従業員さんのホスピタリティーで補っている、という情報をネットで読んでいまして。この部屋の臭いも、建物の古さ故だろうし、それに対して従業員さんに文句を言う事に、どこかで躊躇いを感じてしまったのでした。古さ故でどうしようもない事に文句を言われても、お困りになるだろうなあとか、プライドを傷つけられるだろうなあとか考えてしまって。何も言わないで我慢するほうを、選択してしまったのです。勝手に。

 でも。臭い部屋で一晩寝られずに過ごしてみて、「ああ、やっぱりちゃんとフロントに言うべきだった」と猛省しました。

 私にはこういう風に、「勝手に我慢する」という悪い癖があります。今後はこれを直していかねばならないなあと強く思いました。

 これはでも実は、とても難しいことで。自分が嫌なこと、困っていることを、じゃあ何でも相手にぶつけていけばいいのか、と言えば、そう単純な話でもないからです。ぶつけられたら相手も困るわけですから。本当にケースバイケースで、でも、今まではほぼ無条件で反射的に、自分が勝手に我慢するほうを選択してしまっていたので、そこは、「一旦落ち着いて、ちゃんと考えて、熟慮して、相手に言うか言わないべきか、考える」という事を、これからは心がけようと思いました。

 まあ、ホテルに関しては、何よりまず「訳あり格安部屋は予約しない」が鉄則です。普通のお部屋が、セール期間が何かの条件があってその時だけ格安、というのはいいのですが、もともとわけありで格安というのは、絶対ダメだなと思いました。つくづく。

 というわけで、今回のお部屋の件は、ホテル側に罪はなく、悪いのは私だという事を強調しておきます。

 

 話は変わりますが。夕方、ホテルに着いてすぐ、ホテル周りの写真を撮りました。

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 素敵ですよね。しみじみと綺麗。ずーっと見ていられます。お天気が悪いのが残念でしたが、冬以外で、お天気が良ければ、もっと素敵な景色だろうと思われます。ただ、、、夕方少し暗くなっていたので、ホテルから外に出るのが、怖かったです。人がいないし、街灯もないし、道に鬱蒼とした山が迫っているしで。この写真を撮った時も、私の後ろ、背中のすぐ後ろはもう暗い木立ですから。怖いんですよ、本当に。ホテルの中にいれば明るくて心地いいのですが、暗くなってから徒歩で外に出るのはちょっと無理かなと思います。そういう意味でも、車がないと動きにくいなと改めて思いました。小豆島に行かれる方にはご参考までに。島の風景はとても味わいがあって魅力的なので、車があれば沢山見れたなあと残念に思いました。

 

 ここまでが、一日目のお話です。二日目のことは、次の記事に書きます。