書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

50代は片づけ期

 素敵なお片づけブログを拝読して以来、家の片づけがスムーズに進んでおります。いや、楽しい。

 特に、私の部屋の片づけの進行が早い早い。

 今までにも、人生で何度か断捨離ブームがやって来てはいたのですが、なかなかスッキリとは進まなかった。でも今回は、ものすごく簡単に楽しく断捨離ができています。

 どうしてかなーと思ってよくよく考えるに、多分、年齢が原因だろうと思いつきました。

 30代40代では、この先自分の人生どうなるか、まだまだ見通しがたたず、よって、何が必要か、何が不必要か、なかなかスッキリと判断ができなかった。

 でも、50代の今、自分の人生の先行きが、かなりクリアに見えて来ました。自分の人生で、コレは今後も使うだろう、でも、コレはもう二度と使わないだろう、そういう判断が、簡単にできるようになったのです。

 今まで捨てずに取っていたものを、処分する判断というのは、自分の人生の可能性を一つひとつ捨てていく作業だなあと思います。それは、悲しい事だと若い頃は思っていたのですが、今はあまり悲しくは感じません。自分の人生に対して、色んな可能性を諦めず握りしめ続けていた事が、案外と自分を追い詰めていたことにも気づきました。

 私の人生に、もうこういう事は起こらない、だからこれはいらない、と諦めること捨てること。それは悲しい事ではなく、むしろ私の心をラクにしてくれました。

 洋服も鞄も靴も、装身具も本も、それから何と呼べばいいか名称のつかない沢山の持ち物全て、今後必要かどうか。今まで捨てずに取っておいた自分の気持ちをいじらしく思いながら、でもね、私の人生にもうコレは必要ないんだよ、と自分に言い聞かせ、そうだねもういらないね、と納得して処分する。

 そして、残ったものたちと共に、生きていく。清々しい。

 もし長生きできるとしたら、最終的には老人ホームの一部屋で、晩年を過ごす事になります。家具も全て部屋についているから、持っていける私物はほんの少し。そこに至るまでに、あと30年あるかどうか。

 このマンションは息子にあげるのだから、物を捨てずに沢山残してしまえば、息子が処分に困ります。老人ホームに入る段階で自分で処分するにも、年を取ってからだと大変です。重いものは持てないし、判断力も衰えているでしょうし。

 家の中のものを減らす事は、晩年の自分の処分の手間を減らす事でもあるし、また、今を生きる自分の、心の負担も減らすことだと分かりました。

 30代40代では出来なかったなあ。50代の今だからやっと出来る。

 自分のもの、家のものの片づけが終わったら、夫のものに手をつけていこうと思います。夫は本当に捨てない人なので、ものすごい量ですが、手放すべき根拠を論理的に説明して、どんどん整理していこうと思います。

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