書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

雨上がりの散歩

 買い物がてら、散歩に出てみました。雨が上がったばかりで、吹く風はまだひんやりと冷たい。でも、道路脇の植木や花々が洗われたように色鮮やかで、空気も洗濯仕立てのようにきれいです。

 家の近所は、子供連れのお母さんや、犬のお散歩の方が多く、繁華街に出ると若い人達が多くなります。気のせいか、若い人達が多くなると、気温が2~3度上がるような気がします。

 遠くに目をやると、向こうのほうまで雲が広がっていて、空の位置が全体にとても低い。面白いなあと思いながら、どんどん歩きます。

 歩いている時って、いろんな事を考えます。 

 今日は、「人に迷惑をかけない事」について、つらつらと考えていました。

 「人に迷惑をかけない」事って、日本人ならたいていの人は普通に心がけていると思うのです。でも、これが高じると、「人に迷惑さえかけなければいい」となって、少しおかしくなってくるし、もっというと「迷惑をかけているのが自分だとバレなければそれでいい」となってしまって、あれあれ?となる。。

 子育てしてて、「人に迷惑をかけない」事をあまりにも強く思い過ぎるのは危険だと思う時があります。子供って、どんなに親が誠心誠意神経質なまでに見守っていても、それでも、他人に迷惑かけてしまうものですから。100%完璧にそれを防ぐ事は不可能なのに、「人に迷惑かけない」をガチガチに思い過ぎると、親もしんどいけども、子供への負担が大きくなりすぎるように思います。

 特に、育てにくい発達障害児だと、親がどれだけ丁寧に子育てしていても、人に迷惑かけてしまう場面は防ぎようがなく、それを親が負担に思うと、「もう子供は外に出さない」とか「子供から一切の自由を奪う」とかいう極端なことになってしまいます。たまに、子供の監禁事件が起こるけれども、あれは「子供が人に迷惑かけないように」親が子供を閉じ込めてしまうからではないかと思うのです。「人に迷惑かけない」事が、何よりも優先される事項になっているから。「子供を健全に育てる」事よりも。

 「人に迷惑かけさえしなければいい」は、だから、違うかなあと思うのですよね。

 あと、「迷惑をかけているのが自分だとバレなければいい」も、割とありがちだと思うし、私も、無意識にやってしまっている気がします。とにかく「自分が人に迷惑をかける事態になっていることが、何よりも困る事だ」という認識があって、それを防ぐ為に、しゃかりきになって気をつけまくって神経質になって、むしろそれって人としてどうなの?というおかしな事になってしまっている。

 迷惑かけてもいい、とは思わないけれど、迷惑かけてしまったらまず謝って、反省して、同じ事はもうしないように気を付ける、それでいいんじゃないかと思う。

 私の場合、人に迷惑をかけたくない理由は、人に対して申し訳ないから、も、勿論あるけれど、それよりもむしろ、迷惑かけてしまった時点で、人として×がついてしまう、とか、劣った人間だとみなされてしまう、とか、そっちの恐怖のほうが大きいように思います。いや、同じくらいかな。

 ×がついたら何が困るんだろう。劣った人間だとみなされたら、何が困るんだろう。そこを突き詰めて考えてみたら、結局のところ、特に何も困らない気がしないでもないのです。

 しいて言えば、自尊心は傷つくけれど、自尊心を後生大事にしている人間ほどくだらない人間はいない、と常々考えているわけですし。だから、自尊心が多少傷ついたぐらいで、ちょうどいいんじゃないだろうか。自尊心に傷がない人間なんて、ほんと、ろくでもないです。

 誰にも迷惑かけずに生きていられている人って、いるんだろうか。存在するんだろうか。それって、人じゃなくてAIじゃない?

 唐突にAIが出て来ましたけど、私、息子を見ていて、彼の記憶力と計算力は、AI並みだなあといつも思うんですよね。早いし間違わない。絶対に間違わない。そして多分、脳もほとんどエネルギーを使わずに処理している感じ(だから疲れない)。息子ってAIじゃん、と思う時もある一方で、いやいや違うな、とも思う。AIは人に迷惑かけませんからね。生きていないから。

 生きているから、人に迷惑かけるんじゃないかなあ。

 絶対に誰にも迷惑かけない為には、死ぬしかないんじゃないかなあ。

 だから、あまりガチガチになって、迷惑かけちゃいけない、と思う必要はないんじゃないかと思うんです。「迷惑かけちゃいけない」が何よりも優先すべき事なら、生まれて来る必要ないですもんね、生まれて来ないのが一番誰にも迷惑かけないんだから。

 まあ、だからといって、「迷惑かけてもいい」と開きなおるのは絶対に違うとは思いますが。

 今日は、散歩がてら、そんな事を考えていました。まとまりなくてすみません。

f:id:oinor-i:20180412084734j:plain