書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

他者批判のポジティブ化

 前回に引き続き、今度は他者批判をポジティブにするにはどうすればいいかを考えたい。

 例として、私が感じた実例をまずは書く。

 先日、AさんとBさんが口論していた。ざっくりこういう内容。

 AさんがBさんから相談を受けた。相談内容は、Bさんの実父が他界した際の財産を実母が独り占めしたので腹立つ、というもの。Bさんは3人兄弟で、弟と妹がいる。弟はこの件で実母と絶縁し裁判を起こす予定。妹は実母に財産を独り占めされても全く気にしていない。Bさん自身は弟同様、実母と縁を切りたいが、今まで実母にやってきてあげた事がバカバカしくなり弟のようにスッキリ縁を切れない。私は長女としてあんなに家族に尽くしたのに、実母は私に感謝もなく、財産を独り占めし一家離散になった。どうしても割り切れない。どう考えたらいいのか。

 Aさんの答えは、あなたは家族に尽くしたというけれど、実母に頼まれてやったの?頼まれたわけではなく、自分が勝手にやったのなら、怒る筋合いはない。財産奪われて腹立つなら弟のように絶縁して裁判すればいいし、そこまでしたくないなら、妹のように知らん顔で生きていけばいい。どちらでも自分が選べばいいだけ。そもそも、後に財産を独り占めするような母親に尽くしたあなたに、人を見る目が無さすぎる。もっと早い段階で、この母親ヤバいなと気づいて先に手を打っておかなかったあなたが愚かなだけ。あなたは実母に尽くしたというけれど、実母側からしたら、何もしてもらっていないと思っているかもだし、実際言うほど何もしてないんじゃないの?いい年(60歳)して母親に対する恨みつらみ言うって、恥ずかしないの?

 これに対しBさんは、あなたは何も分かっていない。言うのを控えてたけれど、私の実母は後妻で、私と弟は血が繋がっていないの。血が繋がっているのは妹だけ。妹は実母と裏で繋がっているから気にしてないだけ。私は、よそ者である後妻の実母を我が家に受け入れ、仲よく暮らせるように頑張ってきた人生だったのに、それを最後の最後に裏切られて悔しいと言っているの。確かに私は人を見る目が無いし、すぐ人を信用するから、無駄に母に尽くしてしまったけれど、だから騙された私だけが悪いという事?騙したほうも悪いでしょ。

 Aさんの答え、お母さんが後妻だという事を、どうして最初に言わないの?大事な事を人に相談しているのに、どうして情報を全部出さないの?その時点であなたはおかしい。ただ、お母さんが後妻だろうが、私が言いたい事は変わらない。あなたは間違っている。母親に財産独り占めにされて腹立つなら法に訴えなさいな。それが嫌なら諦めなさいな。あなた出来る事はそのどちらかしかない。いい年してメソメソ母親の愚痴を垂れるなんて本当に恥ずかしいし、聞いてて香ばしいよ。あなたは一回絶望したほうがいい。絶望しないと変われないよ。私の事はブロックしていいけど、こういう事は誰も言ってくれないから、あなたは今のまま変われないままでいいの?それであなたの人生だいじょうぶ?変わらないままで生きていったらこれから地獄見るよ。

 

 私はここまでしか聞いていないので、この先の展開は知らない。他者批判例という事で、これが頭に浮かんだので書いた。

 AさんもBさんも他者批判をしている。Aさんが批判しているのはBさん。Bさんが批判しているのは、最初は実母さんだけだったが、途中でAさんも批判対象になった。

 この二人のやり取りを聞いて、気分が良くなる人はいないと思う。だから、関係者全員、心が濁るでしょう。駄目な例だ。

 じゃあ、どうすれば、他者批判にならないのか、考えてみた。

 まずBさんだが、そもそもAさんみたいな人に何かを相談しちゃダメだよね(笑)。確かにBさんは人を見る目がないんだと思う。きっと無邪気で人のいい方なんだと思う。人が良くて単純で、何でも自分に都合よく受け取ってしまうタイプなのだと思う(これ悪口ではないつもり)。だからAさんが自分にこんなにキツい事を言ってくるとは思わなかったんだと思う。そこが失敗要因だった。もし私が同じ事を相談されたら、Aさんみたいな答え方はしなかったし。

 あと、Bさんの言葉の内容も、自分に都合の悪い事は隠したり、主観のみで説明してたので、そこをAさんに突っ込まれてしまった。事実だけを言えばまだ良かったのかなと思う。後妻である母に、父の財産を独り占めにされたので戸惑っている、みたいな感じで。これだとAさんも突っ込みようがないし、母批判にもなっていないし。

 

 次ぎにAさんだけど。Aさんはもともと批判精神のある人。その上、Aさん自身の状況が、実はBさんの実母さんに酷似なのだ。この事をBさんは知らないらしい。Aさんにも3人のお子さんがおられるが、財産を渡さなかったせいで、Aさんは息子さんから絶縁されている。母親だってこれから一人で生きて行かなきゃならないんだから、財産独り占めしてもいいでしょ、という信念をAさんは持っている。子供はまだ若いんだから自分で稼げるけど、母親はもう年なんだから、子供にお金を渡さないのは当たり前、という考えをAさんは持っている。だからAさんはBさんの実母さんの肩を持って、Bさんを批判したのだと思う。

 

 私がAさんで、Bさんから相談を受けたら、まず事実として、父親の財産は母と子供で分けるという法律になっている、という事を言うと思う。ただ現実としては、それだと残された母親が暮らしていけなくなる場合、母親が独り占めするケースが多い(私の場合、実家も義実家もそう)。だから、Bさんのお母さんがやった事はよくない事だが、珍しい事ではない、という事。

 Bさんのお母さんは、財産を独り占めしても、お子さんたちが怒らないと自分に都合よく考えていたのだと思う。別にBさんと縁を切りたいとは思っておらず、財産を独り占めにはするけれども、Bさんとは今後も仲良し母娘でいきたいと思っていたはず。

 Bさんが腹を立てるのは当たり前だから、弟さんのように裁判で闘ってもいいし、そこまでしたくないなら静かにお母さんとは距離を置けばいいと思う。どちらでも、Bさんのしたいほうを選べばいいと思う。

 今までBさんがお母さんや家族に尽くしてきた事は、Bさん自身の徳となって魂に蓄積されている。何かしらお返しがあればそれほど大きな徳にはならないが、お返しがない場合は、大きな徳となる。だから無駄ではない。あなたは良い事をされてきたんだから、自分を誉めてあげて欲しい。あなたは偉いよ。

 

 みたいな感じ。私ならBさんにこう言ってあげるし、これが私の本心だし、今気づいたが、こういう言い方をすれば、私はBさんを否定する事なくBさんに私の考えを伝える事ができるなと思う。テクニックとして簡潔にまとめる事は出来ないが、なんとなく分かったような気がする。

 では今日はこのへんで。また~