書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

挑戦とは何か

 「挑戦というのは、諦めずに続ける事」と、朝のテレビでMCの方が言っていました。「おはよう朝日です」という関西ローカル番組で。

 MCのアナウンサーさん(多分40代)と、天気予報士さん(50代)のお二人が、キリマンジェロ登山に挑戦した時のひとこま。お二人とも登山は素人。でも、何か挑戦してみたい、という事で始めた企画。結局、天気予報士さんは、山頂まであと一歩の所で高山病で倒れ、ディレクター・音声などのスタッフも総倒れの中、ただ一人アナウンサーさんだけが山頂に辿り着きました。足元はヨロヨロでした。

 そのアナウンサーさんが「挑戦とは、諦めずに続ける事だと思う。無理な時は休みながら、誰かに助けを求めながら、それでも諦めずに続ける事が挑戦という事だと思う」と。

 なるほどなーと思いました。

 何かを「しよう」と決める事は簡単だけれども、それを続ける事は大変。だからこそ、大変である「続ける事」を「挑戦」と呼ぶべきだ、と。

 

 それは本当に納得したのですが。一方で、自室の断捨離をしていてつくづく感じた事に、「これをやらなくて、良かった」と思う事が、私には沢山あるなということです。

 これをやろう、と色気を出してアレコレ揃えてみたものの、結局やらずに終わった事がわりと沢山あったのです。揃えているうちに熱が冷めて、やろうと思った事すら忘れていた事が。

 そして、今思うと、「ああ、コレに手をつけずに、本当に良かった」と。下手に手を出していたら、人生狂っていただろうなと思う事がいくつかありました。手を出さずに済んで良かった、挑戦しなくて本当に助かった、と今更ながらに思うのです。

 若い頃は、無謀にも、色んな事に挑戦したかったのですねえ、私は。でも、子供が産まれたり、その子が障害児だったりしてなんやかんやで、手を付けられずに時間が過ぎていったのでした。

 そして、今、その残骸を見て、ああ手出ししなくてよかった、とつくづく思う。

 ワクワクする事に挑戦するって、なんかとても格好いい事のようだけども、挑戦しないほうが幸せ、正解、という事も多い気がします。少なくとも私は。

 

 先のキリマンジェロ登山のアナウンサーさんの挑戦は、良い挑戦だったけれども、それに触発されて、誰もが何でもかんでも「挑戦こそ正しい道」とやみくもに進んでしまうのは、危険だなと思いました。しないほうがいい挑戦も、確実にあるから。その見極めは難しいけれど、「やるべき事をやり続ける事」が、真の意味での挑戦だと私は思います。

 だから、アナウンサーさんの「諦めずに続ける事こそが挑戦」という言葉に、深く納得したのでした。何をやるか、ではなく。派手な事をやる、でもなく。ワクワク、でもなく。

 自分が、自分の人生において、「やるべきだ」と与えられた課題を、諦めずにやり続ける事が、本当の意味での挑戦だと私は思います。

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