書くしかできない

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「和の国の神さま」桜井識子さん著(その②)

 桜井識子さんの「和の国の神さま」について、以前少し書きましたが、今日はその続きを書きます。(以前の記事はコチラ↓) 

oinor-i.hatenablog.com

 

とりあえず、またしても、とても感動した事をお伝えします。桜井さんの本は、外れがないという事をまた、新たに思いました。

 前回も書きましたが、この本は三部構成で、第一章「古事記について」、第二章「天照大神について」、第三章「高波動専門霊能力アップ講座」、となっています。

 前回は、第三章の「高波動専門霊能力アップ講座」について書きましたので、今回は、第一章の「古事記について」と、第二章の「天照大神について」、を書きます。

 第一章の「古事記について」は、なかなか入り組んだ内容で、私は一回目読んだ時は、意味を把握する事が難しかったです。二回読んで、「ああ、なるほど」と。

 結論を言えば、古事記は多少(多々?)の創作はあるものの、事実の部分もあるという事を、桜井さんご自身が、九州鹿児島宮崎を周って確認してきた、という内容です。

 古事記のどの部分が事実であるのか、あまり詳しく書くとネタバレになるので控えますが、高千穂峰が、日本(ヤマト)というクニの発祥の地である事は、間違いないようです。全く統制のない、野蛮で粗暴なヒトの集まりだったところに、秩序を作りヒトが暮らしやすいようなルールを作り始めたのが、後に瓊瓊杵尊ニニギノミコト)と呼ばれる人で、この人の元、人々は少しづつ集団として成り立っていきます。それがクニの始まり。ニニギノミコトさんの孫が、奈良に遠征して、正式に大和国家を作ります。この孫が、初代天皇となるわけです。

 ニニギノミコトさんは、亡くなった後、宮崎神宮に祀られ、人々の信仰に支えられて神になります。ものすごい長い年月の信仰が積み重なり、ニニギノミコト神様は、もとは人間でありながら、今は山岳系の神様と同じレベルにまで上っておられるそうです。

 なぜ、高千穂が、というか、宮崎が、日本というクニの発祥の地となったのか?、その理由は、次の第二章「天照大神について」に、書かれています。

 桜井さんは、日本全国の「天照大神」を祀っているとされる神社に、何か所も訪れましたが、一度も天照大神に会う事はありませんでした。実際には他の神様がおられた。それで、桜井さんは、天照大神というのは神話の世界の登場人物で、実在はしないのだろうと思っておられた。

 でも、この本の第二章で、桜井さんは、アマテラスさん(神話の天照大神とは少し違うのでカタカナ表記)と会われ話された一部始終を書いておられます。

 日本(ヤマト)という集団を作ったのはニニギノミコトさんですが、日本という国そのものを作ったのは、アマテラスさんという神様でした。

 なぜ九州?という謎は、超古代の当時、九州の開聞岳が、もっともエネルギーの高い場所だったからだそうです(当時、開聞岳は海岸だったそうです)。この場所だけ、ものすごい地球のエネルギーが渦巻いていて、強烈なパワーを放っていたので、アマテラスさんはそこから日本の神界に入ったのだそうです。そして、人間であるニニギノミコトさんを使って、ヤマトというクニを作り始めたそうです。そのまま宮崎で大和国家を作らせず、奈良まで遠征させた理由は、日本全国を統治するのに、九州ははずれ過ぎるからで、日本の中心である奈良が良いと判断されたからとか。

 ちなみに、アマテラスさんがおられる場所は「高天原」で、日本各地の神社ではないそうです。高天原は実在していたのか!と桜井さんも驚かれていましたが、高天原というのはどこか?というと、、。私達人間が住んでいるこの地上でもなく、神々がおられる天空でもなく、仏様がおられる世界でもない、いわば地上と天空の間の世界、成り立ちとしては仏様のおられる世界に近いものなのだそうです。

 アマテラスさんは、桜井さんに、その高天原を少しだけチラリと見せて下さったそうなのですが、その時の描写に、私は本当に感動してしまいました。

 桜井さんは、アマテラスさんの後ろに、ものすごく荘厳な、恐怖を覚えるくらい強い存在を感じたのだそうです。アマテラスさん自体とてつもなく大きく、顔だけで開聞岳全体を覆うほどの大きさだそうですが、そのアマテラスさんを人間サイズと仮定すると、アマテラスさんの後ろにある存在は、山のような大きさだったそうです。しかも、まばゆいほど輝いている。超巨大で、神々しいオーラが半端なく、超崇高な存在だったそうです。

 桜井さんはアマテラスさんに尋ねます。

「その後ろに見えているものはなにでしょうか?」

「魂だ」

「魂って、、、怖いくらい高波動ですが、誰の魂なんですか?」

「日本」

えええーー!!日本という国に魂があり、それを高天原でアマテラスさん(とその他の神々が)が守っておられるそうなのです。驚き。

 アマテラスさんは、「私はこの国の民を、この国を作った時から育ててきた。そのような自分達の祖先、国民性、神に大事に育てられた民族であることを、もっと誇りに思いなさい」と語ります。

 本書にもありますが、確かに、有名な魏志倭人伝に、「日本人は窃盗をしない、訴え事も少ない」と書いてあります。その事があまりにも外国人から見て強烈な印象だったからこそ、外国の歴史書に書かれたわけです。災害があっても略奪などしない、給水車にもちゃんと並ぶ、こういう日本人の姿に、世界中の人々が驚いた事は記憶に新しいところ。私も、アメリカで暮らした最初の頃、大学の教室の自分の机の上に教科書を置いたまま数分トイレに行って帰って来たら、教科書が全て無くなっていて(盗まれていて)驚いた事がありました。日本ではあり得ないからです。自分は教科書を持っていても、他人の教科書を盗んでそれを売ってお金にしようという人が、豊かな国といわれるアメリカの私立大学で当たり前にいる事実に驚きました。ですが、それが世界標準であり、日本が特別なのだと思います。

 日本人が道徳的に優れた民族なのは、古くからいる神々が、大切に育ててくれていたからだと桜井さんは書いておられます。アマテラスさんは、「この国の民族の未来は明るい。希望と誇りを持って、強く生きなさい」と言いました。

 ちなみに。日本列島を今の形に整えたのは、確かにイザナギイザナミの神様だそう(この二神は今も高天原におられるそう)ですが、その際、「龍の形に作った」のだそうです。

 今、地図は北を上に描かれていますが、本来、地球にとって大事なのは赤道線だそうです。赤道が地球の中心だそう。それで、赤道を縦に(右側に)置いて、東(アメリカ側)を上側に置くと、確かに、日本列島は龍の形に見えます。北方四島が角、能登半島が手、佐渡島が玉、だそうです。うん、確かに。ちなみに、東を上側に置く理由は、東から日が昇るからだそうです。

 この本について、かいつまんで印象に残った事を書いてきましたが、まだまだ全然書きたりません。ここに書いた事は、ほんの一部です。まだまだ一杯感動どころがあって、すんごい本だわ~と思います。

 ここからは、特に印象に残った記述を抜き出して書いていきます。

「起こってしまったイヤな事も、すごく名誉に思う事も、すべて流すべき。イヤな事は当然だが、名誉に思う事も持ち続けていると、傲慢になりがちでよくない」(狭野神社ご神木より)

「運の低迷期は、ちょっとだけ身を慎んでおけばよい。そうすれば再び運気が回復し、万事思いのままになる。慌てたり騒いだり、心が乱れるままに感情のまま、行動や言動を乱す事が一番よくない」(霧島東神社の神様)

「人は何度も生れ変わるが、そうでない時は、自分のその生まれ変わりの転生の中で、自分が一番印象深く思っている人物に戻って(仏の世界で)存在している」(吾平上陵にて)

「人間は尊い。人間は死んだ後、あちらの世界にいって、その先いろいろな選択肢がある中で、もう一度人間として生きる、頑張るという修行を選択したのだから。だから、できるだけ守ってやりたい」(アマテラスさん)

 まだまだ書きたい事は山積みです。今回も、本当に面白い本でした。桜井識子さんに感謝です。

和の国の神さま

和の国の神さま