書くしかできない

子供、夫、私。過ぎていく日々を書き留めています

自然はほんの一瞬

 私は夕陽が好きで、夕方になると、今日はどんな夕陽だろうと時々空を見てしまいます。窓から見えた空が、真紅や薄紅や紫の光がたなびく雲に映えうつっているような素晴らしい夕陽だった時、おお!と嬉しくなります。今手元でやっている作業をできるだけ早く終えて、よしじっくり見るぞ!と再び顔をあげる。と、もうさっきの夕陽は消えているのです。

 自然が素晴らしく美しく心地良く感じられるのは、いつもほんの一瞬だなあと思います。

 こんな梅雨の季節、蒸し暑さに倦みながら廊下を歩いていると、思いがけず冷たい風が、吹き抜けて驚く事があります。北側の窓から入って南側の窓から勢いよく吹き抜けていく風に、強く髪をかき乱され、その冷たい心地良さに圧倒されます。散歩に行かなきゃ、この気持ちのいい風に当たってこなきゃ!と急いで散歩の格好に着替えて外に出る。なのにもうさっきの風はなく、外は雨に変わっているのです。ああ、あれは、雨が降り出す前に一瞬だけ吹く冷たい風だったのだと気づく。

 一瞬しか存在しない、だから貴重に感じられる、そんなものが好きです。存分に味わえたなら、もうあれらは、ただの夕陽、ただの風に成り下がってしまう。一瞬だからこそいつも新鮮で、記憶に残るんですね、きっと。

 「夕陽」の画像検索結果うつくしくせつない夕陽。どこかで見た記憶。写真はお借りしました。

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