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書くしかできない

子供、夫、私。過ぎていく日々を書き留めています

(個人的)インフルエンザに罹らない方法

 私は、インフルの予防接種はあまり効果を感じないので打たない。子供は卵アレルギーがあるので、これまた打てない。我が家でインフルの予防接種を打っているのは夫だけだ。満員電車で通勤している彼が、予防接種を打たない、というのは中々冒険なので、彼だけは打っている。

 とはいえ、我が家では誰もインフルに罹らない。息子が生まれてから、過去に罹ったのはたった一度だけだ。はからずも私が罹ってしまい、家族にうつしてしまった。罹った原因も分かっている。「魔が差した」のだ。

 その日ショッピングの帰りに、色鮮やかなキャンディーショップが目に入ったのだ。最近増えている、量り売りの店だ。店内の壁面に高々と、透明なケースが積まれていて、中には様々な種類のキャンディーやチョコレートが裸で入っている。客は自分でショーケースの蓋を開け、好きなキャンディーやチョコを好きなだけ取り出し、指定のビニール袋に入れてレジに持っていく方式。レジで袋の重さを量って値段を出してもらい、精算する。その日私はあまりにも色鮮やかでポップな店構えに、ついついふらっと店内に入ってしまた。そして甘い匂いに誘われて、ついつい色んなキャンディーを袋に入れてしまったのだ。

 店内には小さい子供が沢山いて、買いもしないのにケースの蓋を開けては、中の香りをくんくん嗅いで回っていた。ケースの蓋を開けたまま咳をする子も、ヨダレを垂らす子も、キャンデイーを握ってまた戻す子もいただろう。親も店員も注意しない。「不衛生だなあ」と思ったのに、私はその店で何故かキャンディーを買ってしまったのだ。そして、家に帰っていそいそと食べたのだ。ああ、恐ろしい。魔が差したとしか思えない。ずっとインフルどころか風邪もひかずにきていたので、自分は丈夫だと思いあがっていたのだ。自分に限って多少不衛生な事をしても、体調を崩したりしないと慢心していたのだ。

 時をおき、突如、激しい吐き気と下痢に襲われた。熱はあまり上がらなかったが、病院に行き、インフルの判定を受けた。「今年は熱の出ないインフルが流行っている。あと、年齢が上がると、あまり高熱を出せなくなってくるものだ」と医者に言われた。身動き取れないほどに体が参って死にかけた。そして子供や夫に次々とうつした。本当に申し訳なかった。

 あれから、特に冬場は、飲食物の買い物には注意している。パン屋さんやお総菜屋さんなど、商品を裸で陳列しているものは、買わない。必ず個包装されているものを買う事にしている。陳列しているものを選びながら買うのは開放的で楽しいものだが、いかんせん、客の咳の飛沫が飛んでいる可能性はぬぐえないからだ。

 今年の冬は、どうしても外せない用事が2つ3つあるので、例年以上に神経質になっている。マスクと手袋は外出時は外さないし、帰宅直後の手洗いうがいは必須。部屋には加湿器をつけ、睡眠はしっかりとり、野菜ビタミンを欠かさない。そして、飲食物は個包装されているものしか買わない。こうやって、キチキチした生活を送っていると、またどこかで魔がさして、楽しげな場所にふらふらっと引き寄せられ、インフルをもらってくることになるのだ。分かっているのだから、本当に気を付けなさい、と自分に言い聞かせる。