書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

豪雨の中の山陰一人旅③(皆生温泉・出雲大社・稲佐の浜)

 雨続きだった山陰一人旅も三日目最終日はやっと晴れ、行きたかった稲佐の浜と、出雲大社リベンジに燃え、勇んで東横インを出発しました。

 ちなみに荷物は、チェックアウト後も東横インで預かったもらえるので有難いです。ホテルの立地も駅前なので、ロッカーに預けるのと変わりません。

 

 出雲市駅。晴れた!と書きましたが、朝のお天気、実際はこんな感じ。曇りですが、昨日の豪雨を考えたら、私の中では快晴です。

 またしても、一畑電車に乗り込みます。昨日経験しているので、スムーズ。行き方もバッチリ理解。何事も予行練習というのは大事ですね。

 今日の一畑電車はピンク色。座席にオブジェ的なものがありました。

関西で言うところの「ひこにゃん」にそっくり。座席を占領していますが、誰からも文句が出ないところがお土地柄でしょう。大阪なら絶対にクレーム入ると思います。

 出雲大社前駅で降り、神門通りを出雲大社方面へ歩きます。

通りの両側のお店も、今日はちらちらのぞく余裕もあります。そうそう、先日「スタバがない!」と書いてしまいましたが、実はありました。

観光地にスタバがない筈ないですよね。出雲大社の正門の真向かいにしっかりありました(笑)。昨日は豪雨で周囲がよく見えず、気づかなかったです。

 今日は、まずは稲佐の浜へ向かいます。

 年に一回、神在月に、日本中の神様が出雲大社にお集まりになるそうですが、その際に、神々はこの稲佐の浜弁天島にまずはお越しになり、それから出雲大社へ向かわれるそうです。

 桜井識子さんも、稲佐の浜はものすごいパワースポットだと書いておられ、以前から行きたくて仕方ない場所でした。今日行ける!という事で、ワクワクが止まりません。

 行き方は、出雲大社に向かって左側の道を、延々20~30分歩けば着きます。神門通りにあった案内図↓。

ややこしくなくて助かりますが、そこそこ距離はあります。バスもあるそうですが、なんと1日2本だけ(午前11時頃と夕方の2本)だそうで。これはもう歩くしかありません。

 この道で合っているのかな?と不安になりながら歩きました。というのも、道沿いに「こちら稲佐の浜方面」的な案内が全くなかったからです。微妙に道も曲がっているので、ちゃんと着くのか不安になりつつ。太陽もしっかり出てきて陽射しにもやられつつ。でも途中におられた方に「この道を行くと海に出ますか?」と尋ねたら、とても親切に教えていただき、助かりました。有難い。

 だんだんと浜が近づいてくる気配がして、視線の先にちらりと海が見えた時は本当に嬉しかったです。

 やった~!!とここからは小走り。そして、あっという間に稲佐の浜に立っていました。

 浜はけっこう長くて、昨日の雨で色んなものが流れ着いており、クレーン車で撤去掃除をされていました。その横を、弁天島まで歩きます。

 弁天島です!

 高さは5階建てのマンションくらいでしょうか。てっぺんに鳥居とお社があり、下にお賽銭箱がありました。

 波がお賽銭箱の位置を超えて寄せてくるので、みなさん、波が引いた瞬間に急いでお賽銭を入れに走っていました。それでも、思いがけず大きな波が来て靴が濡れてしまう方も。私もタイミングを見計らってお賽銭を入れに行きました。無事に入れられてほっとしました。

 足が濡れない位置で、お社に向かって参拝しました。波の音、涼しい風、清々しい空気、こんな気持ちのいい参拝ってあるでしょうか。そして、桜井さんの書いておられる通り、パワースポット感が半端なかった。頭も体も、軽~くなっていく感じ。

 屋根のあるベンチがあったので、かなり長い間座っていました。ここに来る為だけに出雲に来てもいいかもしれない。年に1回は来たい。ただ本当に、大阪からは遠いので、それだけが難点です。

 出雲大社にも参拝したかったので、重い腰を上げて、来た道を戻ります。

 道沿いにあるこの石の灯籠(?)みたいなものが目印で、この灯籠の反対側から出雲大社へ戻ると一番近道だと思います。

帰りはゆるい上り坂でしたがなんとか頑張りました。途中、三叉路みたいな場所に出て、あれ?どの道だっけ?と悩んでいたところ、土地の方に丁寧に教えて頂き、本当に有難かったです。何かしらお家の前で作業をされていた女性なのですが、汗をかきながら教えて下さり、本当に感謝。

 この道は、どことなく昔懐かしいお家が並んでいて、私自身の幼い頃を思い出しました。軒がとても低い。足はしんどかったのですが、気持ちの中では楽しい道でした。

 

 そして、再び出雲大社に到着です。さあ、今日はゆっくり参拝します。

 正門をくぐると、参道は下り坂になっています。

下り坂の参道というのは、とても珍しいそうです。伊勢神宮大神神社も、参道は平坦な道です。参道を下っていくと、中の鳥居に出て、その先は松並木の参道です。左側の道を歩いていくと、道中たくさんのウサギの像がいて和みます。因幡の白兎の一場面↓。

 どんどん進むと手水舎。そこを超えると銅の鳥居。

その先が昨日参拝した拝殿です。拝殿の奥に更に本殿があります。

 まずは拝殿に参拝しました。平日のせいか、参拝客はあまり多くなかったので、祝詞を唱える事ができて嬉しかったです。続いて、本殿へ。

 本殿は7~8段ほどの階段を上った上にあります。雰囲気としては上賀茂神社に似ているなあと思いました。お参りする所の更に奥に本殿があるのですが、本殿の真ん前までは行けないつくりになっています。少し手前の八足門でお参りするんですね。

 こちらでもしっかり祝詞を唱えて参拝できました。良かった!

 次ぎに、本殿の右側から本殿をぐるりと回ります。

 本殿の両側には、神在月の際に八百万の神様方の宿舎となる、十九社があります。東側(本殿右)は東十九社、西側(本殿左)を西十九社と言うそうです。けっこう長い建物でした。

 東十九社を超えてどんどん行きます。左手に本殿、右側は鬱蒼とした木々。出雲大社は山の麓に建っており、左から鶴山・八雲山・亀山、となっています。この木々はだから、亀山の一部ですね。なぜかとても心惹かれ、何枚も撮影。

 さらにどんどん進みます。本殿裏を通り、本殿西側へ入ります。

 実は、出雲大社の神様は、西向きに座っておられるそうです。つまり、本殿西側から参拝すると、神様の正面から参拝できるという事です。確かに、西側にちゃんと小さいですがお社があり、参拝できるようになっていました。

 早速ここでも参拝します。神様の正面なんだ!と思いつつ、祝詞を唱え、息子の事をしっかり祈願しました。

 と。後ろから、小鳥のピッピという鳴き声が聞こえてきました。すぐ近くです。振り向いて探すと、西十九社の横の小さな柱のような所の上に、小鳥がとまっていて、しきりにピッピッピと鳴いています。珍しいなあと思い、スマホで撮影しました。撮影中、ずっと鳴いてくれていましたが、撮影をやめた途端、パッと飛び立って行きました。

 次の記事にその時の動画を貼っています。どうしてもこの記事には動画が貼れなくて…。記事を分けてすみません。良かったら見て下さい。

 下の写真は、小鳥が飛び去った後の、その小さな柱のようなところ↓。

 

 小鳥を見て、なんか胸がいっぱいになり、嬉しいなあと思いました。

 嬉しい気持ちで一杯だったので、何か縁起物を買おうと思い、御守所へ。大きな鈴があり、とても綺麗だったので、それを買いました。今、家の縁起物コーナーに飾っているのですが、コーナーが更に明るくなった気がします。鳴らすとチャリンチャリンと澄んだ綺麗な音がして嬉しくなるので、毎日鳴らしています(笑)。

 おみくじも引きました。こちらのおみくじは、吉とか凶といった運勢は書いておらず、文章だけでしたが、とても良い事を書いて下さっていて有難かったです。でも、私のひくおみくじにはいつも、「本来の運勢は良いが、努力しないと落ちる」という注釈があり、ここでもそうでした。つくづく怠け者だという事が神様に見抜かれていると感じ、精進しようと改めて決意。

 このあと、有名な神楽殿の注連縄を見ました。大蛇が波打っているようで迫力がありました。

だんだんと帰り時間が迫ってきたので、このへんから小走りですが、どうしても見たかった浄の池にも寄りました。紫陽花がとても綺麗。そして、写真には撮れなかったのですが、黄色い蝶々が出て来てくれました。嬉しい。今回は雨だから蝶々は見れないと諦めていましたが、最後の最後に見せて頂けました。良かった!

 

 帰りは参道を上って正門へ。そして無事、帰りの一畑電車に乗り込め、時間通りに出雲市駅に戻れました。ああ良かった。東横インへ行き、荷物をピックアップ。この時、半日陽射しの下で歩いていたせいか、軽く頭痛がしてきていて、持参した頭痛薬はもう飲んでしまったので、近くに薬局はないかとホテルの方に伺いました。出雲市駅を、駅に向かって右側に200mくらい歩いていくとある、と教えて頂いたので、行ってみました。確かに、ありました!しかも、そのあたりには、ローソンやモスバーガーなどもあり、便利そうな一角。次回来る事があったら、時間調節にここでお茶出来るなと思いました。なにせ、出雲市駅構内には何もないので(失礼!)。

 今回私は、行きも帰りも、JRやくもを利用しました。行きは岡山から米子までだったので2時間で、これはまあまあしんどくなかったのですが、帰りは出雲から岡山までなので3時間。けっこう辛かった。足が痛くなったし、気分も悪くなりました。山道を曲がりくねりながら進むので。

 出雲だけ行くのなら、伊丹から飛行機が出ています。伊丹から出雲まで1時間。次回は米子に寄らず、出雲に直接飛行機で行こうと思いました。出雲空港から出雲市駅までバス(1時間)や一畑電車で行けるそうです。航空券代も2万円しないので、むしろJRやくも&新幹線代より安くつくかも。

 

 という事で、長い旅日記にお付き合い頂き、有難うございました。

 豪雨には見舞われましたが、とても楽しい旅でした。また行きたいです。

 ちなみに息子も、東京二泊三日を楽しんできたようです。今回は、逗子まで足を延ばしたのだとか。銀座で夕食を食べたり、大好きなシズラーに行ったりと、彼らしいマイペースで満喫したようで良かったです。

 ではでは。

  

あ、書き忘れましたが、出雲大社の前のお店で、おぜんざいを頂きました。大きなお餅が紅白で2個も入っていて、昆布茶もついて700円。美味しかったし元気出ました!

結局最終日も、博物館には行けず(笑)。

 

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 私の旅の相棒は、こちらのキャリーバックです。東急ハンズで見つけました。とにかく軽い。2㎏ありません。電車で網棚にのせるのも、私でも余裕。そして飛行機内持ち込み可能は勿論、コインローカーにも入るので、持ち回りに不便が一切なしです。布製なので外側にポケットが沢山あるのも便利。雨には弱いかなと思ったのですが、今回の旅行でも大丈夫でした。私のSSサイズでも結構入ります。長く使ってますが、劣化もなくスムーズに押せます。丈夫なわりにお値段は一万円ちょっと。良かったら。