書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

たくさんの失敗

今日は少し涼しいです。といっても、33度。しかしながら、連日の体温越え(38度)から考えれば、随分と過ごしやすい。あまりにも涼しく感じたので、お散歩に出てしまいました。が、風は冷たくて気持ちいいものの、小雨が降っているにも関わらず、太陽光線が熱くて死にそうになり、15分程でバテて帰って来ました。。。

 雨降りで、影もできないのに、太陽光線が熱すぎたんですよね、、。根性無しというか、体力無しというか、自分の頼りなさにガッカリです。

 台風が近づいているそうで、災害の可能性のある地域の方はお気を付け下さい。といっても、何をどう気を付けたらいいのか、、。悩ましいですね。

 かく言う我が家も、この台風で、悩ましい事態に陥って、私はへとへとに疲れ切っております。

 ここから、ゲンナリするような愚痴話が始まります。苦手な方はここまで、という事で、お願い致します。すみません。

 本日は、息子の塾があったのですが、塾は、暴風警報が出ればお休みになります。息子は、塾が大好きなくせに、休みになってほしいようで、昨日からずっと、「暴風警報出て、塾が休みになるといいな」と言い続け、頻繁に、ネットで台風状況をチェックし続けていました。台風の進路予測でそこがハッキリ分からない事に苛立ち、昨日はずっと「明日は暴風警報が出るように祈って」と私に言い続けていました。

 それだけでもう、私はすっかり嫌気がさし、疲弊していたのですが。

 今日、朝起きたら、さっそくネットで台風情報をチェックした息子は、まだ台風が少し遠い所にいることと、窓の外を見ても木の枝一つ揺れていない状況を見て、私に呆れるしかないような、2歳児並みの要求を言い続けてきたのです。

「天気予報さんに、暴風警報出すように、言って」

「台風さんに、早く来るように、言って」

はあ~、、、です。高校生が、何を言ってるのでしょうか。あまりにもばかばかしいので、私が無視していると、それにまたイラついて、繰り返し目の前で言い続ける息子。

 息子は、本当に、本気でそんな事を考えているのかどうか、私にはもう分からない。

 理科系が得意な息子が、天候の自然システムを知らない筈はないのに、何故か「暴風警報が出て塾が休みになる」という自分の理想の形が絶対で、天候は彼のその理想の形に合わせるべき、合わせる事が正しい、という風に思い込んでいて、その為に、わけのわからない滅茶苦茶な要求を、本気で繰り出してくるのです。

 彼の頭の中の理想の形は「暴風警報が出て塾が休みになる」で、

 現実の状況は「台風はまだかなり遠くにいる」。

 健常者は、現実の状況に自分の対応を合わせていくのですが、発達障害者である息子は、自分の頭の中の理想の形に、現実が合わせるべきだ、と考えています

 そんな事は不可能なのに、自分が滅茶苦茶な論理であっても強く頑固にしつこく要求し続ければ、現実を無理やり自分の理想に合わせる事ができる、と考えているのです。

 しかも彼は、その滅茶苦茶な要求を、対象物(者)に直接ぶつけるのではなく、私に「対象物(者)に言ってくれ」と、言ってくるのです。他人任せ、親任せ。で、暴風警報が出ないのは、「お母さんが悪い」となる。

 やってられません。

 朝っぱらからご飯を食べる間もなく、息子の要求は不可能である、という、2歳児でも分かりそうな理屈を、延々と彼に説明し続け、私は疲弊しました。

 息子が納得したかというと、していません。

 なんかもう、ほんとに、嫌になる。

 息子は、「お母さんのせいでストレスがたまって苦しい」と、死にそうな顔をし、「ストレスがたまって苦しすぎるから、お盆休みの電車旅行は行けないと、お父さんに言って」と言って来ました。

 は~。。何故そうなるのでしょう。あんなに楽しみにしていて、あんなにあれこれお父さんに電車の予約を取らせて、今になって、キャンセル?

「自分で言いなさいな」と言うと、「お母さんが言って」とヒステリックに叫び、手が付けられません。

 あー。もう。なんなの、この子は。。。

 私が、疲れ切って死にそうになっていると、「お母さん、24時間笑って」と、またいつものヤツを言ってきます。

 「お母さん、朝起きた時は涼しくて、ニコニコだったのに、あなたが台風問題でイチャモンつけてきて、お母さんに延々絡んできたら、笑えなくなったんでしょう。お母さんを笑えなくさせたのは、あなたでしょう。あなたが黙ってくれたら、お母さんはまた笑えるわ」と言ったら、さすがにもう「24時間笑え」は言わなくなりましたが。

 代わりに、「お母さん、僕の事、嫌いなの?」と聞いてきます。嫌われるような事するからでしょうに。

 「あなたは、どうなの?」と逆に尋ねたら、「僕は、お母さんも、お父さんも、〇〇ちゃんも、〇〇ちゃんも、みんな好き。嫌いな人いない」と答える息子。

 ここで気が付きました。息子の「好き」は、軽いのです。健常者の「好き」と、息子の「好き」は、おそらく意味が違うのだろうと思います。息子は、好きである筈の私にさえ、こうやって延々絡んで苦しめて平気なのですから。苦しめて平気な人の事を、好きだと言える息子の心の有り方が私には理解できません。息子の「好き」は、単に「自分に都合のいい人」というぐらいの意味なのだと思われます。「自分に都合のいい人」=「好きな人」。

 普通はそうではない。自分と同じように大事に思える人の事を「好き」だと、普通は感じるものです。だから「好きな人」には嫌な思いはさせたくないし、優しくしてあげたいわけです。

 そういう事が、息子には通じない。

 ただただしんどい。

 息子がしつこく「お母さんは、僕のことどう思っているの」と聞いてくるので、「好きとか嫌いでは答えられない。あなたの事を考える時、お母さんが感じる感情は、『可哀想』『面倒』『理解できない』の3つだわ」と、ハッキリ答えました。

 今までの私なら、「好きだよ」と答えて、息子を安心させていたのです。でも、そうやって心と裏腹の嘘をついて、息子を安心させてきた結果が、「今の息子」です。大失敗です。

 だから、嘘で取り繕うのはもう止めて、真実をそのまま伝えました。今この時点で、好きか嫌いかと聞かれて、息子が望む「好き」という言葉は言えません。かといって「嫌い」なわけでもない。ただ、こういう障害児の息子が「可哀想」で、こういう絡みをしつこく言ってくる息子が「面倒」で、どれだけ丁寧に説明しても話が通じない息子が「理解できない」のです。

 だから、私は一生懸命考えて、そう答えたのですが、私がそう答えた1秒後に、息子は「お母さん、僕のこと信頼してる?」と聞いてきました。たった今、私が答えた事は聞いちゃいません。息子としては、私から「好き」という言葉を言って欲しいだけなので、「好き」という言葉以外は受け付けないのです。「好き」という言葉が返ってこなかった時点で、すぐに別の角度から別の質問を繰り出して、なんとかして「好き」に近い答えを私から引き出そうとするのです。

 キリが無い。延々続きます。たかが、台風が来ただけで、この有様です。被災地でもなければ、台風で被害を受ける地域でもなく、ベランダの植木鉢の花びら一つ落ちもしない、そんな我が家で、これだけの「被害」が出るという笑ってしまうような有様。

 私が疲れ切った顔をすると、すぐに「昨日は同じ事を言っても、ニコニコ話を聞いてくれたのに、どうして今日は怒った顔するの。お母さんおかしい」と、詰問してくる息子。「昨日もしんどかったけれど、我慢してニコニコしてたの。今日は、昨日と全く同じ事をまた聞かれ続けてるから、いい加減疲れが限界に来て、それで疲れた顔してるの」と私は答えました。「昨日頑張ってニコニコした事で、かえって今日こうやってあなたから責められるのなら、昨日しんどくなった時点で、怒ればよかったね。我慢したのは無駄だったわ」と言ったら、さすがに黙りました。

 それでも結局、3時間ぐらい絡まれて、今日は終わりました。

 息子が長話で私に絡んでくる事は、もう無いと思っていたのですが、まだまだゼロにはできなようです。疲れます。

 自分の理想に周囲が合わせるべきだと考える、息子のあの自閉的な傾向は、もう一生治らないのだろうか、と、時々暗澹とした気持ちになります。どれだけ息子の辛さに寄り添っても、ストレスを減らすよう配慮しても、やってもやっても、息子の不安もストレスも、減らないのです。どんな状態からでも、不安要素をひっぱり出してきて、「不安だ。ストレスで辛い」と言う息子に、たまに本当に、疲れ切ってしまいます。

 ちなみに。結局、まったく風の無い状態だったのに、私の住む地域にも暴風警報が出て、今日は塾はお休みになりました。

 あと。旅行をキャンセルする件も、息子の話をよく聞いた、分かったのですが。

 息子は、ハイシーズンの混んだ時期の旅行が嫌なのだそうです。旅行自体は行きたいのでつい計画段階では「行く」と言ってしまうけれど、旅行の日にちが近づいてくるにつれて、「混んでるのが嫌」という気持ちが大きくなって、「やっぱり行きたくない」という気持ちになるのだそうです。

 解決策として、今後は、夏休み・冬休み・GWの旅行は、止める事にしました。旅行は、それ以外の3連休などを利用して、できるだけ混まない場所に、行く事に決めました。やれやれです。今日はまあ、有意義だったのは、この旅行の話に一応の結論が出た事だけです。一日がかりです。はー。。。 

 夕方、疲れ切って外を見たら、空も雲もビルも木々も、淡い赤に染まっていました。とても綺麗な夕陽のおかげで、心が慰められました。ぼーっとしていたので、写真を撮り忘れました。やれやれです。