書くしかできない

過ぎていく日々を書き留めています

自閉症児に起きた小さな奇跡

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 少し前のニュースですが、上記の記事を読み、心があたたかくなったので、今日はその事を書きます。

 米国の、17歳の自閉症児の青年が、あるスーパーで、店員さんがドリンクを並べているのをじっと見ていた。彼に気づいた店員さんが、彼に「一緒に並べる?」と聞いてあげたところ、彼は喜んで一緒に並べ始めた。という内容です。

 どこがそんなに奇跡かと言えば、おそらく重度の自閉症児であれば、他人とコミュニケーションを取る事が困難であり、人からの言葉かけに応じる、とか、人と一緒に何かをする、という事が、ほぼ出来ないからです。

 それが、このスーパーの店員さんの優しさと、本人の「ドリンクを並べたい」という望みが合わさって、普通は出来ないはずの「人との交流」を、可能にしたのです。

 自閉症児は独特の雰囲気を持っていますから、自閉症児と接した人は普通は、気持ち悪がって避ける人が多いですし、中にはハッキリ見下したり、差別したりする人もいます。それが普通です。(特に、17歳という、見た目は大人並みに成長した青年であれば尚更です)

 それでも、全ての人がそうではない、という事。中にはこの店員さんのような優しさを持っておられる方が、おられるという事が、私にはとても有難く思えました。このニュースを見た時に、とても嬉しかったです。

 そう言えば息子も、小さな頃、買い物の用事もないのにスーパーに行きたがり、行けばまっすぐドリンク飲料の棚に行って、座り込んでペットボトルを綺麗に並べていた時期がありました。どうしてもそれをやりたがったので、店長さんに許可を頂いて、人様の邪魔にならないドリンク棚の一番端っこで、並べ作業をひと時、させて頂いた事があります。

 その店長さんは転勤でいなくなられましたが、あの時の恩は忘れられません。あれから我が家の周囲には、いくつか大きなスーパーが出来ましたが、私は今でも、そのスーパーで買い物を続けています。ここに住む限り、ずっとそうするつもりです。

 そのスーパーは、私の家の界隈では、かなり小規模で古いのですが、大きく新しいスーパーが苦戦している中、しっかりした地元客を確保して堅実な経営をしています。状況から考えれば、潰れてもおかしくないのに。私の近所のお母さん方も、「あそこでしか買わない」と言っている方が多いのです。皆さんそれぞれに、あのスーパーで助けられた「借り」があるのだろうと思います。そういう「善意の繋がり」が、固定客を作り、堅実な営業に繋がっているのだと思います。

 話が広がってしまいましたが、上記の記事にある店員さんしかり、私の通うスーパーの店長さんしかり、「心のある人」の存在は確かに在るという事を改めて確認して、勇気をもらったというご報告でした。