書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

主語を広げる人は逃げている人

 朝、とあるYouTubeを、ふーんと思いながら聞いていた。その方は、東北出身なのだそうで、東北地震の時の事を語っておられた。

 東北地震の時、その方はすでに東北を離れていて、地震の後、地元の仲の良い友達に連絡を取ったのだそうだ。だが、連絡はつかなかったらしい。その時、その方は「嬉しい」と感じたのだそうだ。「あの人は死んだのかもしれない。嬉しい」と、瞬間的に思ったのだそうだ。

 仲の良い友達のはずなのに、死んだと思うと嬉しいと思ったのだそうだ。

 その頃、その方の人生はあまりうまくいっていなかったようだ。ここからは私の想像だが、その方は自分よりうまく生きているように思える友達が、死んだ事で、友達に対してマウントが取れた(だって私は生きている、生きているほうが幸せだから)のだと思う。

 私はそのYouTubeを聴いてその方の言葉の端々に、他者よりも勝っていたい、自分のほうが上だと感じていたい、というものを感じた。この場合の「他者」というのは、見知らぬ他人ではなく、日頃自分が接している人達や、自分が比較的よく接してきた人達、を指す。

 つまり自分のテリトリーの中では自分がトップにいたい、自分が一番凄い存在であると感じていたい、というマウント意識を、私はその方に感じたのだ。

 他人のショットによって自分の球が外に出されると喧嘩になるからゲートボールは下火になった、と聞いた時にも「高齢者なのに幼い」と感じたが、あの時と同じ残念さ。いい年して(その方は私と同年代だった)、今だにマウント意識から卒業できていないのか、、、と思った。

 

 話を戻すと、東北地震で友人が死んだと思い嬉しく感じたその方は、こう思ったそうだ。

 「人間って、なんて醜いんだろう。なんて暗い闇を持っているんだろう」と。

 その方は、「私のようにちゃんと自分の中の本音を見に行かないといけないですよ。表面的な綺麗ごとしか意識していない人は、自分の本音を見る事から逃げています。それでは何も変わりませんよ」と仰っていた。

 うーん。

 私はこの赤文字部分、「人間って」に強い違和感を感じた。

 その方は、自分の心の中に醜さや暗い闇を感じたのだから、本来この部分は「私って」になるべきだと思う。一番大事な部分を、「人間って」に広げてしまう事で、この人は自分の醜さを直視する事から逃げていると感じた。

 確かに人間は、自分が不幸な時、他人も不幸になればいいのに、と思ってしまう事がある。でも「全ての人間が」そうなわけではない。自分の状況がどうであれ、他人の不幸を聞けば胸が痛くなる、という人は多い。全ての人が彼女のように、私が不幸だから他人はもっと不幸になればいいのに、私より不幸になればいいのに、と思うわけではない。むしろ、そう思わない人のほうが多いと私は思う。

 桜井識子さんがどこかに書いておられたのだが、「お金のある人が寄付するのは、しないよりしたほうがいいが、そこまで素晴らしい事ではない。お金がないのに寄付する事に人間的な価値がある」と神仏が仰ったそうだ。これに私も同意する。

 自分が幸せな時、他人の境遇に同情し手を差し伸べる事は、そこまで凄い事ではないが、自分が不幸な時でも、他人に手を差し伸べられる人は、とても素晴らしいと思うし、私の友達はみなそういう人達だ。私も彼女達を見習って、自分もそうありたいと努力している。

 でもそのYouTubeの彼女からしたら、私も私の友達もみんな偽善者であり、綺麗ごとしか言っていない、という事になるのだと思う。

 でも私は、偽善者でも良いと思う。偽善者でも、人として正しい方向に一歩でも進めれば、そのほうがいい。「所詮、人間は醜いものだ」と開き直る事で、歯を食いしばって正しい方向に進めるものだろうか。

 

 百歩譲って、彼女の言う通り「全ての人間の心はすべからく醜い」というのが正しいのだとしても、それを自分を変える為の「気づき」にするのは不適当ではないか。

 なぜなら、主語を広げる事で、心が醜くても良い、自分の心が醜いのは当然だ、なぜなら人間はみな心が醜いのだから、私だけじゃないのだから、となってしまうからだ。

 自分を変える目的があるなら、主語はどこまで行っても「私」にしなくてはいけない。主語を人間に広げてしまえば、自分は悪くないと思えてラクだが、それでは自分を変える事ができない。

 これって、定期的に私が感じる事なのだ。主語を広げる人は逃げている人。今朝ふと聞いたYouTubeで、またそれを思った。

 

 

 全然関係ないのだが、数日前まで楽天ブラックフライデーセールをやっていた。ブラックフライデーセールって、どこでもやっているが、先日初めて出くわした。

 たまたま楽天のフォーシーさんをを見ていたら、70%off、とか80%offとかだったのだ。なんで?と思ったら、ブラックフライデーセール期間だった。

 ふーんと思い、物は試しといくつか買ってみた。私は楽天のプチプラ服ではフォーシーさんが好きなので。絶妙なゆるいデザインと、値段につりあわない素材の良さ(商品によって大きく違うが)が好き。

 で、このフォーシーさんの冬物を見ていたら、私が良いかも、と思った商品は全部70%offだったのだ。そしてビックリする事に、今日もう届いた(笑)。

 買ったのは3点。コート2点とニットワンピース1点。(ワンピースだけ売り切れたようで探せなかった)

 両方とも5000円ぐらいで買えてしまった、、、。今はもう定価に戻っているが、またすぐ何らかのクーポンが出ると思う。50%offクーポンはしょっちゅう出てる。

 今回買った商品はどれもとても良かった。軽くてあたたかくお洒落。普段着に最適。安いから汚すのを心配する必要もなく気楽に羽織れるのも良い。売り切れてしまったようだがニットワンピースのほうも驚くほど良かった。そちらも4000円ほどで買えたが、今年のお出掛け着にしようと思っている(笑)。ちなみに私は春夏秋はフォグリネンの麻ワンピース一択。冬はニットワンピース一択で過ごしている。麻ワンピースは何年も着れるが、ニットワンピースは劣化が早いので毎年買い替える。だからプチプラを選択している。

 昨年はGUさんのニットワンピースが当たりだったのだが、今年は駄目みたいでどうしようかなと思っていた。フォーシーさんで見つかって嬉しい。

 フォーシーさんは当たりはずれがあるのでコメントは要チェックしている。あと、色が地味(基本、白・黒・茶・灰)だし、絶妙にゆるいデザインなので、それでも良いという方は、たまにのぞいてみてはと思う。高見えはしないが安っぽくもない。意外に着心地がよく、お洒落心は確実に満たされる。50%offだとコスパは良いと思う。申し訳ないが定価では買わないかもしれないが。

 ではまた~