先日、夫のほうの親戚の法事があった。13回忌で参加者も多くなく、全員私より年上の方々ばかり。お寺さんでお食事を頂いていた時、なぜかゲートボールの話になった。
最近の高齢者は、ゲートボールはしない、と言うのだ。代わりにグランドゴルフというものをしているらしい。
この2つの大きな違いは、ゲートボールは他人の玉をはじき出す事で自分側を有利にするゲームだが、グランドゴルフにそれはない、という事。
玉をはじき出される事で、しばしば喧嘩が起こっていたらしく、それでゲートボールは下火となり、代わりにほぼ同じ内容だが他人の玉には触れないグランドゴルフが盛んになったらしい。
相手の玉の軌道上に自分の玉がある時は、グランドゴルフでは普通のゴルフ同様、自分の玉を取り、その場所にピンで目印を打つのだそうだ。ゴルフと違って、遠距離を歩くのではなく、スタート地点の先にゴール地点を設定し、スタート地点からゴール地点に向けて玉を打ち、ゴールに入るまでの回数を競う。1通り全員が入ったら、また同じスタート地点からゴールに向けて打つ、を繰り返すらしい。つまりあまり場所を必要としない。ちょっとした公園で出来てしまう。
とはいえ、けっこう行ったり来たり歩くし、屈んだりもするし、人とも喋るし、ゲームだから楽しいし、良い運動や気分転換になるらしい。
たまたま先日長居公園にお散歩に行った時に、グランドゴルフをやっている方々をお見かけした。
3人1組でやっておられた。ゲートボールほどワイワイとした雰囲気はなく、個人競技なので皆さん淡々とされていた。子供だましのお遊びと言えばそれまでだが、年をとって足腰が元気で、他人様ともある程度コミュニケーションが取れるという事は、それだけで十分幸せだと思う。
私は年をとったらグランドゴルフをするのだろうか。
なんとなくだが、しない気がする。きっと、お散歩老人になる気がする。
なんというか、自分の玉を出されたからといって喧嘩になるんだなあ、年をとっても人間は幼いんだなあと思うと、そこに入って行きたいとは思えない。偏屈老人への道、一直線だ。
良い天気だった。