書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

長居公園のケーキ屋さん

 大好き長居公園。しかし先日、週末に行ってしまったが為に、スタジアムの応援が大き過ぎて(応援するのは良いけれど、あそこまでマイクの音声が大音量で広大な公園の隅っこにいても耳をつんざくレベル)、散々だった。それで今週は平日に出かけてみた。

 うってかわって、静寂。

 これしか知らなかったから、いつもこれだと思っていたが。静寂の有難さをつくづく感じた。

 幸せを噛みしめながら、テクテクいつもの憩いの場所に行ったところ、先客が多めで。しかもラジオをけっこうな大音量でかけている人が(!)。嘘でしょ。ここでそんな事をする人、はじめて見た。これは寛げない、と早々に退散。

 ちなみに長居公園は広大なので、「憩いの場」を私はナンバー5まで見つけてある。ナンバー1が駄目だったのでナンバー2へ。

 やった!ナンバー2には誰もいない。静寂中の静寂。音もなければ人目すらない。これを幸せと呼ばずして何を幸せと呼ぶか。ベンチに座り、飲み物と本を取り出して、本の世界に没入。風が気持ちいい~。11月最高。

 ところが!落ち着いたと同時に、徐々に頭痛がしてきた。

 その日は数日前から緊張を強いられる日々が続いていて、物凄く疲れていた。結果的にはうまくいき、安心出来たのだが、そこまで持っていくのに最大限脳みそを振り絞り、一切ミスが出来ない日々を数日過ごして神経を酷使した。

 そのせいで頭痛が始まったのは自覚していたが、あまりにも緊張を強いられていた為に、自分の体調(頭痛を含め)まで気にする余裕がなく。それが、やっとほっとできる時間、自分一人に没頭できる時間になってようやく、「あ、ひどい頭痛」と気づいたのだと思う。

 持って行った本はものすごく面白くて、ブログでもご紹介したい。なのに読めないぐらい痛くなってきた。ガンガンする。気分も悪くなってきた。

 せっかく落ち着けたのに、、と後ろ髪ひかれる思いがしたが、帰る事にした。これ以上ひどくなったら、帰る事すら出来なくなるかもと怖くなり。

 長居公園をまたテクテク歩く。静かで気持ちいいのに、ものすごくしんどい。一歩一歩の振動で、頭がガンガンする。めまいもするし、胸も悪い。ああつらい。早く地下鉄に乗りたい。

 そんな思いで歩き、やっと公園の入り口に到着。そこには何軒かお洒落カフェがある。クレープの甘い香りが漂ってきた。とても良い香り。美味しそう。気分が悪かったはずなのに、その甘い香りがとにかく嬉しくて、ふらふらとそのお店に入って行った。

 そこはケーキ屋さんで、カフェはなく、ケーキやクッキー等がショーケースに並んで売られていた。その隣で、クレープだけテイクアウトで販売しているようだ。お店に入った瞬間に別世界。内装外装が素敵。可愛らしい。お洒落な家具や飾りつけが控えめに置いてあり、1つ1つの商品が芸術品みたいに並べてある。甘い香り。ピンクとブルーと白を基調としたインテリア。お土産に何か買っていこうか、と思い品定めを始めた私。

 あれ?頭痛は?

 気付いたら治っていた。

 あんなに痛かったのに。気分も悪かったのに。素敵なケーキ屋さんに入った瞬間に治ってしまった。

 あの頭痛はストレスから来ていたのかもしれない。そのケーキ屋さんが私の好みドンピシャだったせいで、癒されたのだと思う。

 長居公園のきれいな景色や気持ちのいい風、面白い本でも治らなかった頭痛が、大好きなインテリアと香りの世界に入った瞬間に治った。これは個人的にはものすごい発見。今後も疲れたら、このお店に来ようと思った。

 お店の写真を撮り忘れたので、ネットからお借りしたものを貼っておきます。

confiteria S -

さりげなく可愛かった。カフェが併設されていないせいで静かなのも良かったのかも。店員さんは若い女性が一人だけ。退屈そうに(笑)所在なげに立っておられた。こういう世界観が、私、好きだったのだと再確認した。