今週は、奈良のお寺を巡ってみました。
興福寺については前々回書きましたので、今日は残り3つ、薬師寺・唐招提寺・法隆寺、です。興福寺では薬師如来様にお会いできなかったのですが、こちらではお会いできたので大満足でした。
まずは薬師寺から。
とても天気の良い日で、若干暑いくらいでしたが、金堂内はいつも通り涼しい風が吹いていました。参拝客も少なく、ゆっくりできました。
こちらの薬師三尊像は三体(薬師如来像、日光・月光菩薩像)とも、とても強い為、1体1体別々に手を合わせ、祈願すると良いそうです。つらい事しんどい事を心置きなくお話しでき、胸のつかえがおりました。有難い。
空が気持ちいい。
いつもの大好きスポット。金堂からの景色です。金堂のまわり廊下(?)に立つと、風が爽やかで心地いいんですよね。立っている人は私だけなので、申し訳ないぐらいです。かなり長居しました。
さて、この日は珍しく、まだまだ元気だったので、唐招提寺にも行く事にしました。
いつも薬師寺にしか行かないのです。薬師寺から唐招提寺までは徒歩15分とありますので、私の足だと20分かかるかな。往復40分。境内を歩く時間も入れると1時間か~。厳しいな~。と思い、いつも行かないのです。
なので、唐招提寺に参拝するのは初めてです。
薬師寺から西ノ京駅方向に歩き、駅を超えて更にまっすぐ歩いていくと着きますので、迷う心配はありません。
ただこの日、なぜか日傘を忘れてきてしまい、日差しが辛かった~。日傘はいつもカバンに入れっぱなしにしているのですが、この日は2種類の日傘のどちらを入れるか迷っていて、一方を出したつもりで両方出してしまっていました。幸い、帽子は被っていたのでなんとかなりましたが、日傘があるのとないのとでは涼しさが違いますね。この日は色々ポカが多かったなあ。でも今後に活かせるので良しとします。
テクテク歩いて、唐招提寺に到着。鑑真さんが建てたお寺です。とても古く、歴史を感じます。入ってすぐに金堂がありました。
金堂内には沢山の仏像が置かれており、とても豪華。ただ、入り口に金網が貼ってあって、金堂内に入る事は出来ません。金堂の外からの参拝になります。そこだけ残念でした。でも、本当に古いお堂なので、仏像やお堂を守る為には致し方ないのだと思います。
汗をかきつつ金堂の前の廊下(?)に立ちましたが、日陰になっていてとても涼しい。あまり参拝客もいないので、仏様の前を行ったり来たり、好きなだけうろうろしました(笑)。
中央にはご本尊の盧舎那仏座像が、右に薬師如来立像、左に千手観音立像、四隅に四天王像、更に薬師如来像の横に持国天像、その後ろに多聞天像、、、。
1つ1つにお参りし、それぞれで色々な事を祈願しました。千手観音像では、どの手をお借りしようか悩み、そんなものがあるのかどうか不明でしたが「子育てがうまく出来る手」を貸して下さいとお願いしました。息子はもう成人なので子育てというのも変ですが、発達障害児は一生子供みたいなところがあるので、うまく出来たらいいなと思い。
持国天さんは、悪いものを祓って下さったり、色んな事(受験、就職、病気、等々)に「勝つ」ご利益があるそうです。多聞天さんはその「勝つ」ご利益にプラス、「富を与える」ご利益もあるそうです。
とにかくこの金堂では、長時間滞在し、隅から隅までご挨拶し、祈願しました。ああ大満足。
さて、この後どこに行こうか?と思い、境内図を眺める。
広いですねえ。右奥には鑑真さんの墓所である御廟もあります。でももう十分満足したので、特に目的もなく境内をブラブラし、最後に授与所でお香を買おうか悩み(結局買わず)、バスの時間が来たので帰る事にしました。
境内には芭蕉の句がありました。何気に松尾芭蕉は好きです。洒落てると思う。
唐招提寺の入り口です。この前にバス停があるのです。
バスの時間は毎時15分と45分ですが、念のために35分にバス停に立ちました。行きは薬師寺(薬師寺は西ノ京駅のすぐ近く)から歩いてきたのですが、日傘を忘れてしまったので結構暑くて、それで帰りは西ノ京駅までバスに乗ろうと思ったのです。
が、しかし、、、、。55分まで待ちましたが、バスが来る気配はありません(涙。
う~ん。最近バスを含め、公共交通機関の利用が驚くほどスムーズだったので、ここにきて久しぶりに「おっと、、」という感じ。
大阪でも京都でも奈良でも、市内のバスはほぼ時刻通りだし、バス停には電光掲示板があって2駅前から近づいてくるバスが分かるようになっていて便利なので、それに慣れ切っておりました。ここ唐招提寺前のバス停は、昔ながらのバス停で。たまたまかもしれないのですが、バス、、、来ない、、、。
待っていた人は私以外にも5人ほどいたので、利用客もそこそこいると思うのですが。仕方なく、帰りも駅まで歩く事に。
歩く道はバス道でもあるのですが、結局駅までバスに追い抜かれる事がなかったので、あのまま待っていても更に20分は最低でも待つ事になっていたでしょう。どうしたのかな?45分のバスはお休みだったのかな。
ついでに、薬師寺に行く時の電車の乗り継ぎについても書いておきます。個人的な覚書なので、不要な方はパスして下さい。
私は薬師寺に行く時は、鶴橋駅から近鉄に乗ります。近鉄奈良線で大和西大寺駅まで急行で行き、そこから近鉄橿原線に乗り換えて二駅目、西ノ京駅で降ります。
鶴橋から大和西大寺駅までが20分くらい。大和西大寺駅では1番ホームに降りるのですが、橿原線もこの1番ホームから出るので、降りたらそのまま待つ。西ノ京駅は急行も止まります。行きはこの乗換で15分ほど待ちました。
帰りは西ノ京からまた大和西大寺まで行き、ここで鶴橋までの奈良線急行に乗り換えないといけないのですが、これが迷う。案内はこんな感じなんです。
どれに乗ればいいの?ホームはどこ?鶴橋の文字ないし、、。
多分、3,4番ホームのA(大阪難波、神戸三宮方面)というのに乗ればいいと判断。しかしながら、電光掲示板によれば、4、5番ホームとある↓
3番なのか、4番なのか、はたまた5番なのか、迷う。私の読み方が間違ってる???分からん~~と思いつつ、とりあえず4番と書いてあるホームで待つ。そして電車来て、乗れた。良かった。
近鉄、慣れている人には簡単だと思うのですが、たま~にしか乗らない人間には難しい。いや近鉄に限らず、公共交通機関は全て、たまにしか利用しないと迷います。ここに息子がいると便利なんですけどねえ。彼はこういう分野は得意で何から何まで分かっているので。私一人だと本当に迷う。
さて、続きまして、別日に法隆寺に行ったお話も書いておきます。
法隆寺は簡単に行けるんです。JR奈良線の法隆寺駅に行き、連絡しているバスに乗って4駅目が法隆寺なので。絶対に迷わないんです。
ところが、、、。この日はあいにくの小雨模様。更に法隆寺前に着いたのが1時頃だったのですが、修学旅行生の大群が(涙)。もう次から次へと。嘘でしょ?と絶句する勢いで。参拝諦めるレベルだったのですが、しかしせっかく来たのでとりあえず入りました。
押し寄せる修学旅行生の方々。
お目当ては金堂の薬師如来様です。
桜井識子さんによれば、法隆寺を参拝するコツは、飛鳥時代(聖徳太子の生きていた時代)に意識を向けると良い、との事。どんな時代だろう?地面は土だよね、周囲も山しかないよね、人も少ないよね、と考え考え参拝しました。
修学旅行生の隙間をぬって、金堂に上がりましたが、後ろから続々と来る気配に焦ってしまい落ち着いて参拝できませんでした。
中央は釈迦如来様なのに、何故か薬師如来様だと勘違いし、薬師如来のご真言を唱えてしまう始末。途中で気づき「あ!間違えた!」と。急いでお詫びし、釈迦如来様のご真言を唱え直したタイミングで修学旅行生がどやどやっと来られ押されるように左の阿弥陀如来様の前へ。阿弥陀如来のご真言を唱え終わるか終わらないかでもう大群のおされ隅っこへ逃げる。そっと見ると右の薬師如来様の前が空いている事に気づき、急いで行って薬師如来の真言を唱え、さて祈願と思ったら次の修学旅行生が入ってこられ。
これを数回繰り返し、行ったり来たり、押されたり隙を見てなんとか潜り込んだりする事15分ほど。一度外に出て、波がひくのを待った再度金堂内に入ってみるものの、すぐに次々と大群が来られ、落ち着いて参拝できず。
とうとう諦めて、外に出ました。ぐるっと廻ってまた戻ってこよう。
小雨は降り続いているものの、空気は澄んでいて気持ちいい。
桜井さんが「ここは法隆寺内で一番のパワースポット」と書いておられた場所(緑の灯籠前)に立って、金堂を眺めたところ↓
風で服がなびく。桜井さんは地面から気が上がってくる、と書いておられるのですが、私はそれは感じられず(涙)。ただ、左右に風が吹き抜けて行くのはとても感じました。前回もそうだった。灯籠から離れると風は吹いていないんですよね。灯籠の前だけ吹いてる。不思議です。そしてとても気持ちいいです。
飛鳥時代、飛鳥時代と考えながら歩いていて、ここのスポットでぱっと意識が繋がった気がしたので念のため撮影↓。この木でずっと小鳥が鳴いていました。
広~い法隆寺境内を歩いて、聖徳太子の家があった場所でしばし立ち止まる。
一通りまわったので、また金堂へ戻ります。
小一時間ほどたち時刻は2時過ぎ。金堂周囲には修学旅行生の姿はまったくありません。な~んだ。最初から金堂は後にすればよかったんだ。。
早速金堂内へ。誰もいません。私だけ。もう一度仕切り直しという事で、真言を唱え、各仏様に祈願しました。飛鳥時代の仏様は、現代の仏様と違い「動いて」下さるそうです。動く仏様だったそうです。そんな事もイメージしながら祈願すると良い、とこれも桜井さんが書いておられた。
さて。十分満足したので、いそいそと帰りました。
小雨がずっと降っていたけれど、気分は清々しく、沢山歩いたけれど足も全く痛くならず。相変わらずの法隆寺効果です。
そうそう、前回薬師如来様にお願いした、舌の左側の痛みですが、いつの間にか治っていました。治ったら、治った状態が当たり前になってしまって、薬師如来様の前に来て初めて、治して頂いた事に気づき、すんでのところで御礼が言えた。危ない危ない。
来週もまた、初めての所に色々行く予定なので、とても楽しみです。ではまた~