息子の不安神経症は病気なので、仕方ないと諦めてはいるのですが、それでもこちらのメンタルは削られます。
今朝も起きるなり、立て続けの意味不明な質問をぶつけられ続け、死にたくなりました。は〜。
それでなくてもいつまでも続く暑さに疲弊しており、低血圧体質も相まって、朝から元気を出そうと気合いを入れていた所に、上から踏みつけるように不合理な問をぶつけられ。二人三脚で走らないといけないのに、一方が動かないどころか、明後日の方向に走り出すのを必死に抑えているかのよう。協力して走ってくれなくても、せめてじっとしてくれれば、クソ根性出してゴールまで引きずっていけるものを。
今日の質問のテーマは万博。
息子は、オリンピックの時もそうでしたが、こういうイベントが行われると決まった日からずっと、このイベントに取り憑かれます。
単純にイベントが嫌なら、答える方も簡単なのですが、息子の場合はそうではない。
イベントのせいで公共交通機関が混むのが嫌。街が混むのが嫌。でも自分はそのイベントを見に行きたい。地下鉄で座りたい。
私は今、とても短くまとめて書きましたが、息子がこんな理路整然と言ってくれるわけはなく。
息子からの1つ目の質問は、
「万博のバスは走るのかな」でした。
息子が万博のせいで街が混む事を嫌がっているのを私は日々聞かされているので、
「少ない本数なら走れるけど、多くなると難しいんじゃないかな」と答えました。ギリ嘘ではないレベル。
息子「じゃあ走るんやね」
私「少しならね」
「前は、走らないと言ってなかった?」
「そりゃ、万博入場者が以前の予測通り1日20万人とか来るなら、バスを何千台と走らせないといけないから、それは無理でしょということよ」
「20万人来るのかな」
「来ないんじゃないかな。前売り売れてないから」
「今日の段階で前売りの売れた数は37%だよ」
(毎日チェックしているらしい)
「そうなんや。まだ全然売れてないから20万人にはならないでしょ」
「だったらバスは走れるの?」
「少ない台数なら走れるんじゃないかな」
(この段階で、私は息子はバスは走らないでほしいと思っていると思っていました。街が混むのが嫌だとずっと言っていたので)
私「でも、入場者が少ないと運営費が赤字になるから、運営できなくなるかもよ」
(私は必死で万博は開催されないかも、だから街は混まないよ、という風に話を持っていこうとしています)
息子「でも開催されるかもしれないんだよね」
私「今の段階では、中止とは言われてないね」
「バスが走らないなら地下鉄は混むのかな。僕、地下鉄が混むのが嫌だから、みんなバスで行ってくれたらいいと思って聞いたんやけど。バスも走らないかもしれないんなら、地下鉄が混むよね」
(え?そうなの?初耳!最初にバスの事を聞いたのは、走って欲しかったからなのね。街が混むのが嫌だとずっと言っていたから、バスは走らないで欲しいのかと思って、ずっとそっちの方向で答えてしまっていた!失敗!)
「地下鉄に乗れないほど混んだら問題になるから、大丈夫じゃない?」
「でも地下鉄は混むんだよね」
「万博はUSJほど人は行かないと言われてるから、USJ毎日やってるけどJR普通に乗れてるから、大丈夫じゃない?」
「JR.、USJのところは混んでるよ」
「あそこだけでしょ。市内に影響はないやん」
「万博の地下鉄も、夢洲に入る所は混むんだよね」
「そこだけは混むだろうけど、私達の生活には関係ないじゃん。あなた、夢洲へは行かないでしょ」
「僕、地下鉄で夢洲行ってみたいんやけど」
「え?そうなん?」
(これも初耳!!多分、万博には1ミリも興味はなく、中に入る気もないけれど、地下鉄が混んでいるかどうかだけは確認しに行きたいという事だと思う。全くもって不合理なんだけど、息子にはそういう所がある。自分には全く関係ないことなのに、気になって気になって仕方なく、大丈夫かどうか確認しに行かずにはいられないという)
「夢洲への地下鉄、混むかな」
「平日の昼間なら空いてるんじゃないかな。みんな朝行って夜帰るだろうから」
「朝と夜が混むのも嫌だ」
「大丈夫じゃない?」
「朝でも座れるかな」
「大丈夫じゃない?」
(このあたり、私には全く根拠も確信もなく、ただただ息子が気に入る答えを繰り出しています。心の中では、そりゃ混むにきまってるやん、と思っています)
「今の話、ノートに記録しといてもいいかな」
「いいよ」
出ました、ノート記録。私の話が信用できない時はノートに細かく書き残し、後でそれが違っていたら、キレ散らかそうというわけです。
なんか、すごく意地悪で我儘な自己中人間みたいですが、ただただ不安で、安心させて欲しくて彼はこういう事を日々私にやってくるんです。
これだけ私が相手をしてやっても、数時間後には何も聞いてなかったように、また同じ質問をしてきます。しかも微妙に内容を変えて。だから私も息子の狙いが読めず、答えに右往左往するわけです。さぐりさぐり。一言でも息子の気に入らない答えを言ってしまうと、息子の目付きが変わり、ヒステリーが起こります。だから一言一言細心の注意を払い、息子の質問の狙いは何なのか?を推測しながら、内心はピリピリしながら、でも表向きは機嫌よくのんびり朗らかな感じで答えます。ピリピリした答え方をしてしまうと、気に入る内容でも許されないからです。だから疲れます。
同じ事を何度も聞かれるのが面倒というのもありますが、この一言一言真剣勝負な緊張感が、息子が家にいる間ずっと続いているのがつらいです。
息子はこれを外では絶対にやらず、夫にもやらず、私にだけやります。内心、やってはいけないことだと分かっているからです。自分の我儘だと。でも、自分の不安を解消する為に私を質問攻めにする事が、息子にとっての快なので、やめられないんですね。
そもそも万博なんて、あなたの人生に何の関係もない!どうでもいいことでしょ!毎日毎日そればっかり聞いてこないで!そんな事1日中気にしてたら時間の無駄!今考えたって答えは出ない事を毎日考えるのは、不合理!
というか、そもそも、何が聞きたいのか、聞きたい事だけを最初にハッキリ聞いて!持ってまわって外堀から埋めるような聞き方をせず、聞きたい事だけズバッと聞いて!
と言ってやりたいけど、キレ散らかされるのは分かっています。息子は、自分が何を聞きたいのか、分からず私に質問してくる事が多いのです。質問する前は胸にモヤモヤがあり、それを私に質問し続ける事で明確にしていきたい、その上で安心したい、と思っている。だから、質問の意図を最初に言え!と言われても、言えないのでキレるわけです。こちらは要領の得ない彼の質問に、延々ひたすら穏やかに機嫌よく、息子の気に入る答えを探し探し答え続けるのみです。これが私の仕事。正真正銘フルタイム勤務です。
今日は朝からこんな感じでした。朝のコーヒーを飲む前です。
皆様はどうぞ良い1日を。
ちなみに、これでも以前よりはずっとマシになりました。以前はこういう質問攻めが、延々6時間とか続いていたからです。今は10分くらいで終わります。だからなんとか耐えられます。
やはり、息子には薬が効いてる気がします。薬を服用し始めてから、彼自身、自分の心をある程度コントロール出来るようになっています。別の強い薬に変えたり、量を増やしたりすれば、質問攻めもなくなり、私はもっと楽になるのでしょうが、今の状態でギリ耐えられるので、現状維持です。
こんなのうちだけなんだろうなあ。