書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

結婚というシステムを使う基準

 離婚について書かれた記事を、立て続けに2つ読みまして、面白いなと思ったので、私の考えも書いてみます。

 ちなみに、読んだ記事の1つ目は「離婚は、相手への不満からするものだが、相手に不満を感じるという事自体、自分の未熟さの表れ。そこを認めて改善しない限り、誰と結婚しても、必ずまた離婚することになる」、2つ目は「私は離婚した。私の姉は離婚しないで不満の中でなんとかやっている。どちらが幸せか」みたいな内容でした。

 1つ目の記事にも、2つ目の記事にも、それぞれ思う事はあるのですが、これについては後ほど述べるとして、先に私自身の考えを書いてみます。

 私は、結婚は3つの要素から成っていると思います。

 「経済」「環境」「夫婦双方の人格」の3つです。それぞれが、三分の一ずつ、結婚の要素を構成していると思います。

 お若い方は、結婚の要素は、「愛情」一択か、もう少し慎重な人だと「愛情と経済力」の二択、みたいな感覚でおられるだろうと思います。でも、正直、愛情などあまり関係ないかなあとこの年になって思います。

 愛情というのは、性欲と一体化している事が多く、つまり生理的な要素が強く、一時的に盛り上がっても長続きさせる事は、生理的に難しいと思われます。

 一方で、その人間の人格の良さというのは、一生続く事が多いです。何かのきっかけで人格が破綻する事もあるかもしれませんがそういう事は稀です。人間性の問題は一生つきまといます。人格に問題がある人が、年月とともに向上していくこともあるにはありますが稀で、たいていは、一生そのままです。働き者は一生働き者。思いやりのある人は、一生思いやりのある人。逆もまたしかりです。

 なので、結婚を決める際に見ておきたいのは、「どれだけ自分が相手から愛されているか」ではなく、「相手がどれだけ人格者か」という事だと思います。人間的に良い人格者と結婚できる人は、本当にラッキーです。

 あとは、結婚生活を送る「環境」も大事で、親夫婦と同居とか、生まれ育った環境とあまりにも異なる環境での暮らし(外国暮らし、田舎暮らし、逆に都会暮らしなど)は、難しいと思います。

 もちろん、経済的にも成り立たない結婚生活は、それだけで困難だと思います。

 要するに、最初に書いたように、「人格」「環境」「経済」の3つの要素が結婚生活維持には大切だと思うのです。例えば、その中の1要素、たとえば経済が悪くなっても、夫婦双方の人間性が良く、生活環境にも問題がなければ、なんとか結婚は維持できると思います。でも、2つの要素がコケてしまうと、なかなか難しいです。

 つまり、1つの要素が駄目になったとしても、まだ2つの要素が健在なら、その結婚は維持できる。でも、2つの要素が駄目になってしまうと、その結婚を維持することはかなり困難になると思われます

 なので、離婚を決めるのは、どれだけの要素がコケてしまったのかを冷静に見て、残りでカバーできるかどうか、考えればよいのだと思います。 

 ちなみに、若い頃に重要だった「外見的要素」は、結婚生活が長くなるにつれ、どうでもよくなってきます。どうでもよい、は言い過ぎですが、前述の3要素と比べると、結婚生活維持には、あまり影響しないと思います。個人的意見ですが。

 

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 さて。後回しにしていた、2つの記事への私の感想を書きます。

 まず、一つ目の記事「離婚は相手への不満からするものなので、自分の未熟さの表れ」というヤツです。これは雑な考えだなと思ってしまいました。というのも「相手への不満」って、沢山あるからです。相手への不満が「経済力」なのか、「人間性の問題」なのか、はたまた「結婚生活を送る環境」なのか。2つ以上に不満を感じるなら、離婚は当然だと思います。それでも離婚せずに頑張ってしまったら、病気になりますよ。だから、2つ以上に不満があって離婚する場合は、ご本人の未熟さでも何でもないと私は思います。相手に不満、と一言で片づけて、「だから離婚者は未熟」と決めつけるのは早計だと思います。

 二つ目の記事「離婚した私、離婚しない姉、どちらが幸せか」。幸せを問う問題なので、答えが出ません。そもそも離婚は、すべき場合と、しても人生がよくならない場合があります。ケースバイケースです。ただ一つ言える事は、結婚の3要素のうち、2要素が健在なら、維持できる可能性がある事です。私の個人的意見としては、結婚生活を維持できるなら維持したほうが、晩年ラクだと思います。でも、ラクを幸せとは思わない人もいるわけで、そこは個々人の価値観の差で、人と比べる事は難しいと思います。

 結婚というのは、他人同士が家族として暮らす、かなり難しいシステムですが、うまく使いこなすと、それなりに便利でもあると思います。うまく使いこなす、という意識が大事なのかもしれません。

 というわけで、今日はこのへんで。また~。