書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

おいしい揚げパンのお店、他。

 先日、関西の緊急事態宣言も解除されると聞き、久しぶりに神戸の母の顏を見に行って来ました。

 82歳の母ですが、相変わらず元気。歩き方がかなり覚束なくなっているものの、往復で1時間以上は歩いて平気でしたし、頭のほうもしっかりしていました。家の中も、物が多い事を省けば(これは昔からなので)、小綺麗で清潔にしているし、問題ないなあとホッとしました。

 そんな母が、おみやげに買って帰りなさいと言うので、揚げパンのお店に寄りました。「パイクとそら」という名前の、主に揚げパンしか売っていない小さなカフェ。2階建てで、2階にはソファー席もあってゆっくりできる。通りから入って、更に入ってと、探しにくい場所にあるお店で、かつ質素さが今時のお店。よくもまあ、82歳の老婆がこんなお店を見つけるものだと感心します。

 揚げパンは、プレーン、クリーム、カレー、あん、の4種類で、母がカレーとあんが美味しいというので、それを3つづつ買いました。あんには、中に更に御餅が入っていました。どちらもとてつもなく美味しかった。揚げてあるのに、全然油っぽくない。サクサクもっちり。

 ホームページがあるようなので、お近くに行かれる方は、宜しければ寄ってみられて下さい。場所がとっても分かりにくいので、そこだけご注意下さい。

 

 そうそう。母が、リビングの電灯が切れたので、替えて欲しい、というので、今回はそれメインとなりました。実家には脚立などないので、電灯の下まで、一番しっかりしているテーブルを、わっせわっせと運び、そのテーブルに乗って、まずは電灯の笠を外します。笠を外して、電球を取り外し、それを電気屋さんに持っていって、同じタイプの電球を買ってきて、またテーブルに乗って、電球を取り付け、笠をはめ込む、というのが一連のミッションです。

 しかも母は、家の電灯、4つを全部替えて欲しいと言い出しまして。まだついている電灯も、どうせ切れるんだから、と。要するに、上記の作業を、電灯4つ分やれと。

 はー。

 実家の電灯って、よく分からない仕様になっていて、笠をどう外せばいいのか。実家の天井は高いので、テーブルに乗って、両腕を一杯一杯にあげて、つま先立ちして、やっと笠に手が届く状態で、手探りで笠を外す方法をさぐりました。30分ぐらいかかって、やっと、1つの電灯の笠を外す事に成功。そして、露出された電球も外す。

 それを4つ分やりました。そして電気屋まで持って行き、電球を間違いなく買って、持って帰り、また天井に取り付け、笠を被せる。4つ分。

 あー疲れた。怖かった。でもまあ、無事に終わって良かった。

 さてさて。

 あとは、母の話し相手をつとめました。母の話は、お稽古友達の事が主で、私は一度も面識がない方ばかりなのですが、何度も聞いているので、お名前だけは知っている。そういう方々の、今の話。

 お一人は、ハワイ大好きな奥様で、年に何度も一人でハワイに出かけていたという、外交的なAさん。お金もあるし、しっかりした方で、幸せそうだなあと思っていたのですが、ここ最近の話を聞いて、驚きました。娘さんがおられて、良いお家に嫁いだものの離婚。Aさんは、離婚した娘さんと一緒に暮らしていたものの、Aさんがいよいよ高齢(90歳)になった今になって、突然その娘さん60歳は、再婚すると言って家を出て行ってしまったそう。Aさんは、お金があるのだから高級ケアホームに入ればいいのに、「他人とは暮らせない」と言い張って、途方にくれているのだとか。

 年に何度も、一人でハワイに出かけるほど、シャキシャキした元気な奥様だと思っていたのに、、、。なんだか意外過ぎてビックリです。再婚すると家を出た娘さんの、再婚相手が誰なのかも知らず、今の娘さんの暮らしも知らず、連絡先すら知らないのだとか。聞けばいいのに、と思うのですが、Aさんは「聞けない」と言うのだとか。

 不思議な方だ。

 他にも、母の友達はみんな私からしたら、「不思議な人」ばかり。ほんの10年前までは、「洒落ていて素敵な奥様ばかり」と思っていたのですが。年をとると、人間、本質が見えてくるのでしょうか。

  

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 私は、先日和歌山に行った話をしたのですが、母に「一人で行って楽しいの?」と馬鹿にしたように言われてしまい。いや、楽しいんだけど。。。

 「温泉もあって気持ち良かったよ」と言ったら、母は「私、温泉には入れないの。のぼせるから」と、これも無残に切り捨てられ。

 なんだかなあ。嘘でもいいから「良かったね。楽しんできたんだね」ぐらい言ってくれたらいいのになあ。どうして、いちいち否定しないと気が済まないんだろうか。まあ、いいけど。

  そして、これもまた母らしいのですが、翌日になって、「あなたが、つましいながらも自分なりに楽しみを見つけて、幸せにやってるのが分かって、嬉しい。これからも幸せな事が沢山あるといいね」みたいな事を、メールに書いてくるんです。そう思うなら、会って話しているその時に、そう言ってくれたらいいのに。直接会っている時は、なぜかいちいち私を馬鹿にしたり否定したりするのが習い性になっている母。うん。母もやっぱりかなり不思議な人です。