書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

専業主婦の稼ぎ

  息子の家庭教師が決まってホッとしています。大学は、なんとか2年に進級できましたが、まだまだ先は長く。オンライン授業が多いので、質問もしにくい状況で、無事に3年に進級できるか不安だったので、とりあえず春休みの二か月間だけ、家庭教師をお願いしてみました。週何回か、授業をして頂き、2年で学ぶ科目の先取り勉強をする事にしています。これによって、不安感の強い発達障害の息子も、落ち着いて2年の授業が受けられるのではないか、と思います。

 しかし、、、授業料は高いです。ビックリします。高校の時の個別塾も、いい加減高かったですが、その倍ぐらいの金額です。やはり、子供に個別で勉強を教えるという事は、大変な仕事なのだと思います。でないと、この金額は成り立たない。

 私は、専業主婦ではありますが、ずっと息子の家庭教師をし続けてもきましたので、私が教えてきた事もすべて外注していたら、すごい金額になるんだなあと、改めて思いました。

 手前味噌になるかもしれませんが、専業主婦って、家事育児介護・子供へ勉強を教える事など、外注したら凄い金額になるものを、無料でやっているのですね。だから、専業主婦=稼ぎがない、という考え方は、やはり間違いだなあと思います。確かに、稼いではいないけれど、節約はしているわけで。本来なら出ていく筈のお金を、出さずに済んでいるわけで。

 家庭教師の先生への支払い請求書を眺めながら、専業主婦のある意味での「稼ぎ」について、しみじき考えました。

 おそらくこの事は、夫もよくよく分かっているからこそ、基本的に私の言う事を尊重し、私が主張する事はこの家ではたいてい通るのだろうな、と思います。

 専業主婦の働きというのは、見えないものですが、結婚してみるとそれを理解できる男性も多く、だから家庭が成り立つのでしょう。

 

 先週、先々週と、wowwowで、「ミセスアメリカ」というドラマを、8回に分けてやっていました。

ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~ | ドラマ | WOWOWオンライン

ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~ | ドラマ | WOWOWオンライン

 1960年代のアメリカでは、女性と男性の権利を同じにするERA運動が起こっており(いわゆるフェミニスト)、また一方で、ERAに反対する専業主婦の集団もいて、このドラマではその闘いが描かれています。

 興味深いのは、ERA運動に関して、男性VS女性、という視点ではなく、女性VS女性、という視点で描かれている事です。

 ERA推進派の主張は、「男女同権」と「堕胎の自由」。

 今の時代から見ると、なぜ当時の専業主婦連が、ERAに反対したのか理解に苦しみますが、「男女が同権になってしまうと、女性も働かねばならなくなる」という危機感があったようです。つまり、彼女達は、専業主婦を「家事育児を理由に、働かずにすむ権利を持つ特権階級」とみなしていたようです。

 いやいや、そんな事はないですよ、と今の時代の専業主婦なら分かりますが、当時の専業主婦には分からなかったようです。

 いわずもがなですが、男女同権になれば、女性は、働いてもいいし、働かなくてもいいし、どちらでも自分の自由に選べる、という事ですからね。働かねばならなくなるわけでは、ないんだよ~と、当時の専業主婦連に言ってあげたい。

 また、専業主婦連がERAに反対した理由は、「専業主婦である自分の現状を肯定したい」という気持ちもあったように思います。しかし、ドラマが進むにつれて、専業主婦連の一部の女性達は、ERAに反対している自分の気持ちに疑問を抱くようになり、アイデンティティ―が崩れて苦しみ抜いた後、新しい価値観を見出していきます。

 今の時代でも、男女同権とは名ばかりで、相変わらず女性が劣勢であるのは確かです。でも、これでもだいぶ前進したのだなあと、ドラマを見て思いました。あえて専業主婦という人生を選び、家事育児を一人でこなす事を選択した自分について、良かったのかどうなのか、よくよく考えてみました。結果、改めて「これで良かったんだな」と思います。息子が障害児でなければ、また話は別ですが、私の置かれた状況では、私の判断は正しかったと思います。我が家の家計に対する私の貢献も、相当な額になりますし。そしてそれを、家族も親族も認めてくれている今の環境は、私にとって、居心地のいいものです。「自己実現」は出来ませんでしたが、自己実現とはなんぞや?と突き詰めて考えた時に、仕事をしなくても、自分を貫いて生きれば、自己実現した事になるのでは?と思ったりするんですよね。

 こういう私の結論も、「ミセスアメリカ」のドラマの中の、アイデンティティ―にしがみつく専業主婦連と、根底では同じなのかしら?と思ったり。どうなんでしょう。

 このドラマ、当時のアメリカの女性のファッションも見ごたえがあり、ファッション映画としても楽しめました。女優さん達がみんな綺麗でお洒落でした。wowwowは、すぐに再放送があるし、オンデマンドでも見れると思うので、ご加入されている方は、良ければご覧下さい。面白かったです。8回と長いですが。

ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~ | ドラマ | WOWOWオンライン

ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~ | ドラマ | WOWOWオンライン

ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~ | ドラマ | WOWOWオンライン

 

 今日はつらつら、こんな事を考えました。今日から数日は寒いようで、これが寒さの最後かもしれません。頑張ってしのぎたいです。

 今回の地震でこわい思いをされた方、今も不便な思いをされている方には、どうぞ一刻も早く、普段の生活が戻りますよう、お祈りいたします。

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