書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

小さいけれど凝り固まったもの

 最近、愛用しているコードレス掃除機のかけ心地が、重くなってきて、気になっていました。シャープさんのスティック型のやつなのですが、とにかくかけ心地が軽くて、気に入って買ったものでした。どれだけ軽いかというと、クイックルワイパーをかけているのと変わりないぐらい軽いのです。だから、毎日の掃除が気楽に出来て、助かっていたのですが。

 ここ最近、急に重くなったというよりは、少しづつ少しづつ重くなってきていて、今日あたり、「ちょっとどうした?」と言いたくなるぐらい重くて、原因を調べてみる事にしました。

 とりあえず、ヘッドを外してチェックしたのですが、ヘッドはわりとマメに掃除してて、髪の毛や糸くずなどもあまりついていません。それでも少しついているそれらを、綺麗に取って、他にどこか汚れていないかチェックしたところ。

 ヘッドの根本のローラーの横に、糸くずが巻き付いているのに気が付きました。

 ローラーと言っても、幅わずか2㎝ほどの小さいもので、ある事にすら初めて気づきました。そのローラーの軸に、糸くずが巻き付いています。巻き付いた糸くずの大きさは、幅5ミリぐらい。それでも、何重にもがっちり固く固く巻き付いていて、これがローラーの回転を止めていたのでした。

 回転を止めていた、は言い過ぎですが、回転しずらくさせていて、そのせいで、掃除機のかけ心地が、重くなっていたのでした。

 それで、糸くずを取ろうとハサミや楊枝で奮闘したのですが、これが本当に固くて、取れないのです。ハサミも入らないし、楊枝は折れるし。指で、少しづつつまんで、外していくしかないのですが、ハサミの刃が入らないぐらい固い糸くずの塊なので、作業は遅々として進みません。何度も心折れそうになりながら、30分ぐらいかけて、なんとか糸くずを全部取り外す事ができました。

 改めて掃除機をかけてみると、まあ、軽い。買った時の感動を思い出しました。これこれ。良かった良かった。

 

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 しかし。何かがスムーズにいかない。重たい。うまくいかない。という時、そこにはきっと、こんな風に、小さいけれど凝り固まったものが、あるのだろうと思いました。

 小さいから気が付かない。気が付いても、このぐらい、と見過ごされる。だから、長年かけて、少しづつ蓄積し、蓄積した上に更に蓄積し、押しつぶされて固い固い塊になる。気が付いた時にはもう、並大抵のことでは取り省けなくなっている。

 毎日の生活の中で、もっと言えば生きていく中で、うまくいかないなあ、なんだか変だなあ、と思う事があれば、その原因を丁寧に探してみる必要があるのかもしれません。小さいからこそ気が付きにくい、そんな塊を見つけたら、凝り固まる前にほぐして取り外してしまわないといけないなあと思います。

 スムーズにいかない事があった時に、不快になったりイライラしたりする前に、「小さいうちに原因を取り省けるチャンス」と気持ちを切り替えて、見て見ぬふりをせずにしっかり探ってみるのが、ラクに生きるコツなのかもしれない。

 とはいえ。生きていく中でうまくいかない原因を探り、見つけた塊を取り省く、という作業は、一筋縄ではいかないと思います。本来ならハサミでチョキンと切ってしまえば外れる筈の糸くずが、ハサミの刃すら入らなかったように。まず思いつく正攻法では外せない。遠回りなようで、結局、少しづつ少しづつ手で取り省いていくように、遅々として進まなくても、少しづつやれる事をやっていくしかなくて、でも、休まず腐らず続けていれば、いつかはその塊は取り省ける。そういう事なんだと思います。

 掃除機の掃除をして、今日はこんな事を考えました。

 

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 今日からぐんぐんあたたかくなるそうで何より。今年も春になったら、中の島に薔薇を見に行くのが楽しみです。